山田洋次監督の新作映画『こんにちは、母さん』(9月1日公開)に、吉永小百合が演じる主人公・神崎福江の息子・昭夫役で出演する大泉洋。職場でも家庭でも悩みが尽きない昭夫の場面写真が新たに公開された。
本作で描かれるのは、東京の下町でいまこの令和を生きる、“等身大の家族”の姿。大企業の人事部長として神経をすり減らす毎日を送る昭夫が、久しぶりに東京下町の実家を訪ねると、そこには艶やかなファッションに身を包み、イキイキと暮らす母・福江の姿が…。
公開されたのは、うろたえているような表情で天を仰ぐ姿や、苦悶の表情を浮かべながらソファーに倒れ込む姿など、山積みだらけの問題に動揺しきりの昭夫の様子がうかがえる新カット4点。
中には、ただならぬ剣幕で昭夫に詰め寄る同僚・木部(宮藤官九郎)に、戸惑いの表情を浮かべながら母・福江を盾にする昭夫のどこか情けない姿も。そんな昭夫の“タジタジ顔”が詰め込まれた場面写真からは、仕事では木部をはじめとする社員のリストラ問題、家庭では妻との離婚問題や上手くいかない娘との関係に加え、母親の“恋愛問題”も重なり、翻ろうされっぱなしの昭夫の苦悩が伝わってくる。
そんな昭夫のキャラクターについて、大泉は「末っ子っぽいような、母親に対して甘えているところもある男」と表現。「母親には多少理不尽な態度を取ってもいいと思っているところがあるんだと思います。いろんなつらい目に遭っているんだけれども、母親には愚痴を話したりして楽になりたいんでしょうね」と語り、演じていて同世代の男性として共感できる部分もあったよう。
「それが突然、母親ですら自分が見たことのない姿を見せてくる。突然好きな人がいて、という話になって、さらに昭夫が追い込まれていくというか。監督もおっしゃっていましたが、昭夫という人物がどんどんいろいろなことで追い込まれていく物語でもあるんだなと思いながら演じていました」と撮影を振り返った。
現場で監督と話をする機会も多かったそうで、「たとえば、僕が演じる昭夫は人事部長という立場なので、仕方なく“肩たたき”をしなきゃいけないだとか。いかに会社勤めが厳しいのか、リストラをさせる時の会社員の心情みたいなものまで、丁寧に伝えてくださいました」と大泉。
監督の丁寧な演出に、大泉は「やっぱり監督が語ると非常に高尚で大変アカデミックな説明なんですよね。ここまで雄弁に、シーンや役の心情・背景というものを語ってくれた監督を僕は知らないです」と感銘を受けた様子。一方、山田監督も 「大泉さんは、相手の役者が発散するものをちゃんと受け止めて引き立てることができる、天性の才能を持った人だと思う」 と手放しで賞賛している。
久しぶりに帰った実家にも居場所がなく戸惑う昭夫だったが、お節介が過ぎるほどに温かい下町の住民や、これまでとは違う“母”と新たに出会い、次第に見失っていたことに気づかされていく。ボヤいてばかりだった昭夫の変化も本作の見どころの一つだ。
本作で描かれるのは、東京の下町でいまこの令和を生きる、“等身大の家族”の姿。大企業の人事部長として神経をすり減らす毎日を送る昭夫が、久しぶりに東京下町の実家を訪ねると、そこには艶やかなファッションに身を包み、イキイキと暮らす母・福江の姿が…。
公開されたのは、うろたえているような表情で天を仰ぐ姿や、苦悶の表情を浮かべながらソファーに倒れ込む姿など、山積みだらけの問題に動揺しきりの昭夫の様子がうかがえる新カット4点。
中には、ただならぬ剣幕で昭夫に詰め寄る同僚・木部(宮藤官九郎)に、戸惑いの表情を浮かべながら母・福江を盾にする昭夫のどこか情けない姿も。そんな昭夫の“タジタジ顔”が詰め込まれた場面写真からは、仕事では木部をはじめとする社員のリストラ問題、家庭では妻との離婚問題や上手くいかない娘との関係に加え、母親の“恋愛問題”も重なり、翻ろうされっぱなしの昭夫の苦悩が伝わってくる。
そんな昭夫のキャラクターについて、大泉は「末っ子っぽいような、母親に対して甘えているところもある男」と表現。「母親には多少理不尽な態度を取ってもいいと思っているところがあるんだと思います。いろんなつらい目に遭っているんだけれども、母親には愚痴を話したりして楽になりたいんでしょうね」と語り、演じていて同世代の男性として共感できる部分もあったよう。
「それが突然、母親ですら自分が見たことのない姿を見せてくる。突然好きな人がいて、という話になって、さらに昭夫が追い込まれていくというか。監督もおっしゃっていましたが、昭夫という人物がどんどんいろいろなことで追い込まれていく物語でもあるんだなと思いながら演じていました」と撮影を振り返った。
現場で監督と話をする機会も多かったそうで、「たとえば、僕が演じる昭夫は人事部長という立場なので、仕方なく“肩たたき”をしなきゃいけないだとか。いかに会社勤めが厳しいのか、リストラをさせる時の会社員の心情みたいなものまで、丁寧に伝えてくださいました」と大泉。
監督の丁寧な演出に、大泉は「やっぱり監督が語ると非常に高尚で大変アカデミックな説明なんですよね。ここまで雄弁に、シーンや役の心情・背景というものを語ってくれた監督を僕は知らないです」と感銘を受けた様子。一方、山田監督も 「大泉さんは、相手の役者が発散するものをちゃんと受け止めて引き立てることができる、天性の才能を持った人だと思う」 と手放しで賞賛している。
久しぶりに帰った実家にも居場所がなく戸惑う昭夫だったが、お節介が過ぎるほどに温かい下町の住民や、これまでとは違う“母”と新たに出会い、次第に見失っていたことに気づかされていく。ボヤいてばかりだった昭夫の変化も本作の見どころの一つだ。
このニュースの流れをチェック
- 1. 吉永小百合「テキパキしすぎ」と山田洋次監督からダメ出し&大泉洋もぼやき
- 2. 吉永小百合、大泉洋は「聞き上手」質問攻めにされ「あらぬことまで話してしまった」
- 3. 『こんにちは、母さん』大泉洋&永野芽郁の“父娘”の会話や吉永小百合&寺尾聰の墨田川デート写真を公開
- 4. 吉永小百合、福岡で映画『こんにちは、母さん』を語る 山田洋次監督との再タッグに意欲
- 5. 吉永小百合、永野芽郁の芸歴を聞き「ちょっと負けたなって」共演エピソード明かす
- 6. 大泉洋、まるで“タジタジ顔”の見本市 映画『こんにちは、母さん』場面写真
- 7. 大泉洋 vs 宮藤官九郎が“大喧嘩” アドリブや急なせりふ変更でちょっと笑えるシーンに【本編映像あり】
- 8. 吉永小百合・大泉洋も爆笑、山田組の和気あいあいとした撮影現場【メイキング映像】
- 9. 吉永小百合、長崎・五島で『こんにちは、母さん』上映会 次回作への意欲を語る
- 10. 山田洋次監督×吉永小百合に密着取材『プロフェッショナル仕事の流儀』9・27放送
コメントする・見る
2023/08/24