毎年8月に戦争や原爆をテーマにした映画を上映し、ゆかりのゲストを招いたトークショーを併せて行う「戦争の記憶と記録を語り継ぐ映画祭」が、8月9日から3日間、東京・池袋の名画座「新文芸坐」と共催で、開催されることが決定した。

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　12年目となる今年は、計4作品を上映する。初日の9日は、非戦という言葉を用いて平和の尊さを伝えてきた故・坂本龍一さん（今年3月に逝去）をしのび、坂本さんが出演し、音楽も手がけた映画『戦場のメリークリスマス』（1983年、大島渚監督）の4K修復版を上映。

　8月10日は、故・石原裕次郎さん、故・二谷英明さん、浜田光夫など往年の日活俳優出演の戦争映画『零戦黒雲一家』（1962年、舛田利雄監督）を上映。

　8月11日は、昨年3月に急逝した俳優の宝田明さんを追悼し、宝田さんが経験した旧満州からの過酷な引き揚げの記憶を収められた証言映画『戦争と平和 宝田明の証言』（2021年）と、宝田さん自らが企画しエグゼクティブプロデューサー・主演を務めた『世の中にたえて桜のなかりせば』（22年 ※公開前に急逝し遺作となった）の2作セット上映。

　それぞれの上映にはトークショーが付き、『戦場のメリークリスマス』では坂本さんの盟友で編集者の鈴木正文氏、『零戦黒雲一家』では出演俳優の浜田、『戦争と平和 宝田明の証言』『世の中にたえて桜のなかりせば』のセット上映では、『世の中にたえて桜のなかりせば』で宝田さんとダブル主演を果たした乃木坂46の岩本蓮加の登壇が決定した。

　チケットは、各上映の1週間前（8月2日、3日、4日）から新文芸坐オンライン・窓口にて販売。『戦場のメリークリスマス』は一般1800円（各種割引1400円）、『零戦黒雲一家』は一般 1800円（各種割引1400円）8月3日、『戦争と平和 宝田明の証言』『世の中にたえて桜のなかりせば』は一般2400円（各種割引2000円）。