東京ディズニーランドでも人気のアトラクションにインスパイアされた映画『ホーンテッドマンション』（9月1日公開）のUSプレミアが、米カリフォルニア州アナハイムにあるカリフォルニア ディズニーランド・リゾートで現地時間15日に開催された。出演している俳優陣はストライキ中で不在の中、プレミアには、「ホーンテッドマンション」をイメージした、パープルカラーでコウモリのシルエットがあしらわれたコスチュームのミッキーマウスとミニーマウスが登場し、イベントを華やかに彩った。

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　アメリカの俳優たちが加入する労働組合（全米俳優組合＝SAG-AFTRA）がストライキに入ってから最初に開催されたハリウッドの大規模イベント。映画のもととなったカリフォルニア ディズニーランド・リゾートにある「ホーンテッドマンション」の前にはレッドカーペットが敷かれ、劇中でキャストが使用したコスチュームや、アトラクションでおなじみの胸像が展示された。

　ミッキー＆ミニーに加え、マレフィセント、クルエラなどのディズニー・ヴィランズのキャラクターたちも駆けつけ、招待されたファンをおもてなし。さらに、各国のディズニーランドの「ホーンテッドマンション」からキャストが集結。東京ディズニーランドのダークグリーンのコスチューム、パープルを基調としたディズニーランド・パリや香港ディズニーランドなど、それぞれのコスチュームをまとったキャストが一堂に会し、会場を盛り上げた。

　そして、カリフォルニア ディズニーランド・リゾートでかつてキャストとして働いていたという異色の経歴を持つジャスティン・シミエン監督は予定どおりイベントに出席し、メディアの取材に応じた。日本のファンに向けて、「僕は、東京のホーンテッドマンションが最高だと聞いています。僕たちは間違いなく、皆さんが大好きなものを実写化しようとしています。あなたたちのお気に入りのゴーストたち。ホーンテッドマンションの中のお気に入りの数々の部屋。僕たちは、この映画の中で、それらすべてのものにたくさんの愛情を注いでいます」とメッセージを送っていた。

■日本版予告映像が解禁

　本作は、新生活を始めるため、医師である母親と9歳の息子が、ニューオーリンズの壮大だけどちょっと不気味な館に引っ越してくることから始まる物語。不気味だとは思っていたが、2人の想像を超える不可解な現象が止まらないため、幽霊を信じない心霊写真家・ベン、調子が良すぎる神父・ケント、何かと大げさな霊媒師・ハリエット、幽霊屋敷オタクの歴史学者・ブルースの4人に助けを求めるのだが…。

　映像では、この館で過去に何があったのか、4人の心霊エキスパートたちが一丸となってゴーストに立ち向かう様子が描かれる。アトラクションでもおなじみの“どこまでも続く長い廊下”や“縦に伸びる部屋”に加え、“墓場から出てくるゴースト達”や、“舞踏室で踊るゴースト達”の姿などシミエン監督がこだわりぬいた、アトラクションの世界観が忠実に再現されていることもわかる。

　そして、4人の心霊エキスパートたちもワケアリばかり。強烈なインパクトを放つ水晶玉の女マダム・レオタが「真実を知りたければ――3ドルを」との要求に対し、歴史学者のブルースが「ぼったくりだ」と全力で拒否。そして、心霊写真家のベンと神父のケントは臆病な性格を露わにし、館に住む9歳の息子、トラヴィスをはしごの下の暗闇の先へ行くようにそそのかすという大人げない行動をとるなど、力を合わせている様子も感じられない。

　999人のゴーストたちや、仕掛けられたトリックの数々による“恐怖”に、クセの強い心霊エキスパート4人と、水晶玉の女マダム・レオタらの掛け合いによる“笑い”がミックスされ、やがてメンバーたちは館に隠された悲劇的な真実に気づき始める。

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