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坂口健太郎、2クール目の主演作は“もがき苦しむ役”に挑戦「しんどいシーンこそ、余裕は持って」【インタビュー】

 俳優の坂口健太郎(31)が主演する読売テレビ・日本テレビ系連続ドラマ『CODE−願いの代償−』第1話(毎週日曜 後10:30)がきょう2日よりスタートする。坂口といえば先週最終回を迎えた『Dr.チョコレート』でも主演を務めており、わずか1週間で医者役から刑事役へ華麗な変ぼうを遂げる。今回の役柄を一言で言うなら「もがき苦しむ人」。これまでも過酷な運命に置かれたキャラクターを演じてきた坂口が「しんどいシーンこそ、余裕は持って演じたい」と語る理由とは。

新日曜ドラマ『CODE−願いの代償−』に主演する坂口健太郎  撮影:山崎美津留(※崎=たつさき)(C)ORICON NewS inc.

新日曜ドラマ『CODE−願いの代償−』に主演する坂口健太郎  撮影:山崎美津留(※崎=たつさき)(C)ORICON NewS inc.

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 今作は坂口が演じる婚約者を失い絶望の淵に落ちた刑事・二宮湊人(にのみや・みなと)が、その死の真相を追い求める中で、「どんな願いもかなえる」という謎のアプリ「CODE」を手にしたことで展開されていく物語。果たして恋人の死の真相とは。謎のアプリの背後に潜む陰謀とは。幾重にも重なる事件と欲望が渦を巻く、ノンストップ・クライム・サスペンスを描く。

 2クール連続ドラマ主演を聞いたときの印象は「大変そう!(笑)」と率直な一言。「宣伝では2クールと2つの役柄の“クール”をかけた言葉がついていて、もちろん両方の役柄は“クール”ではあるのですが、素材も質も、見た目も手に取った時の感覚も、多分全然違う役。その中身の差を単純に楽しんでほしい」とまた新たな顔を見せてくれそうだ。

 『Dr.チョコレート』の撮影を終え、すぐ『CODE』の現場入り。1ヶ月を経た今、「僕はひとつ作品が終わった後に、役が抜けないといったことはあまりないです。減量や増量、その時の衣装を着てメイクしてもらってセットに入って共演者に囲まれた時点で、割ともうさっぱりしている。切り替えているかもしれないですね」。気持ちはすっかり二宮モード。

 「『Dr.チョコレート』はチョコレート・カンパニーの6人、そして唯(白山乃愛)という存在がいた。みんなで動いたりもする時もあるし、エンタメ性、キャラクター色が強い。ネーミングもそうですけど、僕が演じる“Teacher”がいて、“足湯”さんがいて、“残高”がいて、“お笑い”がいて…。シーンも比較的に明るいシーンがあった」と作風もかなり違う。現場は「唯が輝くことがドラマに一番作用する」と10歳の“バディ”白山へのケアを念頭に動いていた部分もあったそう。

新日曜ドラマ『CODE−願いの代償−』に主演する坂口健太郎  撮影:山崎美津留(※崎=たつさき)(C)ORICON NewS inc.

新日曜ドラマ『CODE−願いの代償−』に主演する坂口健太郎  撮影:山崎美津留(※崎=たつさき)(C)ORICON NewS inc.

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 一方『CODE』では「1話から僕が演じる役の婚約者が事故に遭(あ)い、精神的にはどん底。芝居としてはしんどい、毎回、カロリー消費が高い芝居が多いです。苦しみ、悲しみ、憎しみ、怒り…役としてはかなり、だいぶ違うかもしれないです。どん底から入り、心の根本には婚約者を亡くしてしまったことがある男性。なので、ワンシーンごとにカロリーが高い。でも、現場自体は明るいし、ここまで風通しがいいとは思ってなかった。しんどいシーンを撮っていますが、 気持ちよく演じているな、という感じはしますね」と集中力を高めて挑んでいる。

■自分が演じるからこそのキャラクターに「100%で役になりきる必要はない」

新日曜ドラマ『CODE−願いの代償−』に主演する坂口健太郎  撮影:山崎美津留(※崎=たつさき)(C)ORICON NewS inc.

新日曜ドラマ『CODE−願いの代償−』に主演する坂口健太郎  撮影:山崎美津留(※崎=たつさき)(C)ORICON NewS inc.

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 今回の二宮は一言で言うなら「もがく人」。「この3ヶ月間はもがき苦しむのだろうな。婚約者を失うところからスタートすることで、カロリーが高い芝居が多い。この役は疲れるだろうな、とクランクイン前から感じていました」と覚悟も。だからこそ「しんどいシーンこそ抜いていたい」とフラットな姿勢を持ち、「自分の役を俯瞰(ふかん)することは結構大事にしているかもしれません」と心構えを明かす。

 「『このシーンは、キツいな』という時に、(自分の)心までキツくなってしまうと、自分の芝居がエゴのように感じてしまう。『しんどい芝居をやっているんだな』と思ってしまう。自分の信じた人に裏切られるシーンを撮るとき、もちろん全力投球はするけど、(自分自身の気持ちを入れすぎてしまうと)演じている自分にエゴを感じてしまう時があって。本当のケンカや殴り合いではないからアクションシーンを100%でやらないのと近い。観る人は自分ではないし、100人いたら100人の感想があるとよく言いますけど、まさにその通り。しんどいシーンこそ、余裕は持っていたい」。

 そして「僕の感覚だと、その役に(完全に)なりきる必要はない。“自分の”感覚を持っているからこそ、その役をやる意味がある。100パーセントその(役の)人になってしまったら、僕が演じなくてもいいや、と思ってしまう。今、僕は31歳ですが、31年の変えることのできない歴史を忘れずに演じたい。だから、二宮という役を演じる上では、1番、彼の気持ちを理解できる人ではいたいなと思う。でも、二宮にならなきゃみたいなことは正直ないかもしれない」と持論を明かす。

 その“余裕”は現場での立ち振舞いにも影響する。「主演をやらせていただけるようになってからは、現場で滞っているところや、摩擦(まさつ)が生まれそうな場所に目を配るような、役を演じる以外の仕事もやっぱり生まれてくる。『髪切ったね』だけでもいいと思うんですけど、誰かとしゃべったり。そういうことの方がすごく大事だと思う。やっていることは昔と変わってないけど。余裕を持たないとなってのは、いつも思っているかもしれないです」。

新日曜ドラマ『CODE−願いの代償−』に主演する坂口健太郎  撮影:山崎美津留(※崎=たつさき)(C)ORICON NewS inc.

新日曜ドラマ『CODE−願いの代償−』に主演する坂口健太郎  撮影:山崎美津留(※崎=たつさき)(C)ORICON NewS inc.

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 今回は「信じている人にも裏切られたりとか、信じられなくなってしまう瞬間があったり、何度も経験して、それでも二宮が立ち向かう、進んでいかなきゃいけない。もがき続けるドラマ。二宮がどん底からどう這(は)い上がるか、『頑張れ』と言いたくなるような役です」と紹介。

 「挑戦的なことをやろうとしていると思います。ドラマって何かをしながら見たりするじゃないですか。 だけど、『CODE』の1時間は観てくださる方の時間がほしいなとも思う。一瞬、目を離した時にやっぱりいろんなことがどんどん、巻き起こってく話だから。日曜午後10時半からは、見届けてほしいです。二宮が動いている瞬間を、目に焼き付けてほしい。その1時間だけください、みたいなところはあるかもしれないです」と熱を持って呼びかけている。

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  • 新日曜ドラマ『CODE−願いの代償−』に主演する坂口健太郎  撮影:山崎美津留(※崎=たつさき)(C)ORICON NewS inc.
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  • 新日曜ドラマ『CODE−願いの代償−』に主演する坂口健太郎  撮影:山崎美津留(※崎=たつさき)(C)ORICON NewS inc.
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