俳優のトム・クルーズをはじめ、映画『ミッション：インポッシブル／デッドレコニング PART ONE』（7月21日公開）のキャスト・スタッフがイタリア現地時間19日、首都ローマで開催された同映画のワールドプレミアのために集結。トムは「ローマ、この街に感謝したい」と、パンデミックの最中にもかかわらず、カーチェイスアクションなどの撮影を行った街への帰還に感慨もひとしおの様子だ。

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　イベントには主演のトム・クルーズをはじめ、常連のサイモン・ペッグやヴィング・レイムス、レベッカ・ファーガソン、さらに前作から参加したヴァネッサ・カービー、新たに加わるヘイリー・アトウェル、ポム・クレメンティエフといったキャストに加え、5作目から本シリーズのメガホンをとるクリストファー・マッカリー監督らが集結。

　ローマ中を見渡せる、世界的にも人気の由緒ある名所、スペイン広場を完全封鎖し、大階段に大きく敷かれたレッドカーペット会場には、アメリカ、カナダ、ブラジル、メキシコ、イタリア、ドイツ、フランス、ノルウェーなど世界中から60以上のマスコミも集結した。

　広場の上も下も目視しきれないほどの数千人のファンが詰めかける中、最初に会場にトムが現れると一気にボルテージMAXとなり、マーチングバンドが本作のテーマソングを奏でて、会場はさらにヒートアップ。30度を超える厳しい暑さをものともせず、一つ一つの取材に丁寧に答え、集まったファンと気さくにセルフィーを撮影するなど交流を楽しむトムを筆頭に、M:Iチームの神対応により、予定時間を1時間半ほどオーバーする盛況ぶりだった。

　トムは「ローマ、この街に感謝したい。世界、そしてこの国にとっても（コロナ禍で）非常に大変な時期に、ベネチアでも撮影することができたのは、特別なことでとても光栄だった。ここで撮影したカーアクションは片手で運転しているが、これは監督であるマッカリーのアイディアで、僕も『嘘だろ!?』と思いながら（笑）、片手に手錠をかけられてさまざまな通りでドリフトをした。楽しかったよ。ローマの街中を走り回ったから、撮影中みなさんには我慢していただき、ありがとうございました」と、街を見渡しながらあいさつした。

　続けて「とにかく、すべては映画のためであり、ストーリーが大事。ただ、こういうことを思いついてやるんじゃなく、何年も何年もトレーニングしていれば、やることを楽しめるようになる。小さい頃からバイクや車を運転したり、スカイダイビング、ジェット機、飛行機、ウォーバード、ヘリコプター、パラシュート、スピードウィングなどなど、全部トレーニングしてきた。歌ったり踊ったりも。これらすべてを映画に採り入れたいと思っている」と語ると、司会者から「それをPART TWOで？」と聞かれ、「ミュージカルになるね！」と笑いながら答えて会場を沸かせる一幕もあった。

　さらに、「ストーリーテラーとしての能力を高め、観客を楽しませるためにどのようなスキルを向上させることができるかを常に考えているんだ。観客をどのようにひきつけるかが重要で、キャラクターの根底にあるのはストーリーなんだ」と映画作りへのあくなき向上心をのぞかせていた。

　トムは、ローマを皮切りに、ワールドプロモーションツアーへ出発。25回目の来日も発表されており、日本のファンに向けて「元気かい？　日本に行くのが待ちきれないんだ。皆さんに会えるのをとても楽しみにしているよ。皆さん、本当にどうもありがとう！」と、コメントを寄せた。

　また、マッカリー監督は「ハロー、日本の皆さん！　皆さんに会いに、日本に行きますので、準備を整えてくださいね。ぜひなるべく大きなスクリーンで、大勢の観客と一緒にご覧ください。きっと楽しい時を過ごせるはずです！」と、トムとともに7月に来日することを自ら発表した。