俳優の黒木瞳、桜井日奈子、シンガー・ソングライターの川崎鷹也が8日、都内で行われた映画『魔女の香水』（16日公開）の完成披露上映会の舞台あいさつに参加した。

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　本作で川崎は映画初出演で、主題歌「オレンジ」も担当している。川崎は「初めての演技で不慣れなことばかりだったんですけど、このメンバーがすごく助けてくれた。すごく楽しい撮影になったなと思っております」と笑顔。「こういう完成披露試写会に参加するのも初めてなので、今現段階ですら緊張しています」と苦笑いを浮かべていた。

　キンモクセイの香りが重要なポイントに。好きな匂いと問われると川崎は「僕は柑橘系が好き。さわやかなオレンジだったりとか」と話すと、司会を務めた笠井信輔アナウンサーが「（主題歌が）まさに『オレンジ』！うまく自分の歌にひっかけますね」と驚き。「ありがとうございます。川崎です」とご満悦の川崎だったが「でも、この楽曲のタイトルは『オレンジ』ですけど、イメージしているのは実はキンモクセイ。地元が栃木の田舎なんですけど、キンモクセイの色って黄色というよりはオレンジのイメージが僕の中にあった。今回は『オレンジ』というタイトルにしました」と製作の裏話を明かしていた。

　主題歌と出演という二刀流。川崎は「もともと主題歌のオファーをいただいて書くことになって、『演技も挑戦していただけませんか？』とオファーをいただいた。せりふもないちょい役だと思っていたら、脚本見たら、すっごくせりふがたくさんありまして、びっくりしました」と笑う。重要なシーンで川崎と演技した桜井は「本番に入る前に本読みで2人のシーンをやる日を設けていただいた。すごくお互い緊張して（笑）」と懐かしむと、川崎は「結構、地獄みたいな空気でしたね…」とこぼしていた。

　ただ、宮武由衣監督によると、どんどん川崎は上達したそう。宮武監督は「せっかく川崎さんに出ていただくなら、その魅力をふんだんに爆発させたい思いがあった。一種の賭けですけども」と明かすが「最後のシーンは素晴らしかった」と絶賛。黒木も「この間、お話をさせていただいた時に『初めて』と伺って！拝見した時は全然、初めてと思わなかった」と称えると「この作品をきっかけにドラマの主演が決まったそうで。それも伺って、すごいなって思いました」と称賛の嵐。「僕の（褒める）尺が長くないですか？」と川崎は恐縮しきりだった。

　香水の香りをテーマに女性の成長を描く本作は、香水店を営む魔女さんと呼ばれる白石弥生（黒木）が、香りと言葉で人々の背中を押し、若林恵麻（桜井）ら登場人物たちが新たな一歩を踏み出していくシンデレラストーリー。

　舞台あいさつには、平岡祐太、菅原智美製作統括も参加した。