俳優の東山紀之が主演を務めるテレビ朝日系連続ドラマ『刑事7人』シーズン9（毎週水曜　後9：00）が6月7日からスタートする。今シーズンではなんと東山演じる主人公の天樹悠に引退という事態が迫る。自身は「引退を考えたことはない」「僕自身は絶好調」という東山が“現役”をキープする秘けつ、さらにシーズンを重ねるにつれ、一体感が高まる共演者とのエピソードを囲み取材にて語った

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　今シーズンは、ミステリーとしての面白さはもちろん、過去と現在が交錯する、シリーズ史上最高のスケールで届ける。終わったはずの10年前の夫婦殺害事件が再び動き出し、片桐が大きく関与している疑いが。さらには、警察関係者が内部告発を連発する暴露チャンネルも物語に加わってくる。

　「大谷（翔平）選手が引退するまでは僕は引退するのをやめよう」と明るく笑う東山は「僕らの仕事は望まれなくなったら、おしまい。スポーツと違うので、年齢的なものは関係ない。芸能はゴールのないものなので、僕自身はあんまり引退を考えたことはない」ときっぱり。だが、演じる天樹については「体力的なことや年齢的にもそういうことは考えたりするんだろうな」と今後に思いを巡らせる。

　シリーズをここまで継続することができた理由は「僕が元気だから（笑）」。現在、56歳の東山だが1日1000回の腹筋を30年以上、継続。空き時間には走り込むなど体力づくりには余念がない。「僕らの仕事はアスリートと一緒。求められたときにすぐに動けないと。肉体的なことも求められるので、そこはちゃんとやらないといけない」とストイックさをのぞかせる。

　「すぐに動けるように。この作品のため、というより継続の上で作品がある。自分が持っているエネルギー次第。とにかくそれを絶やさせないように」とプロ意識を貫く。「いろんなものを我慢しないといけないし、それをしないと継続は難しい。今年で57歳にもなりますから。ただ、体力が落ちた感じはしない。精神的に折れなければ大丈夫なのかな」とほほ笑んだ。

■ジャニーズWEST小瀧望の“溶け込み力”に感心「去年から入った感じがしない」

　シーズン9を迎え、共演者との絆も深まる。前作で卒業した倉科カナとも交流は続いているそうで「僕もこんなに長い間に共演させていただいたのは初めての女優さんなので、存在としては特別です」としみじみ。シーズン4から共演する白洲は「毎年11月くらいにお米を送ってくれる。10キロほどが届くのですが、30キロくらいに増やしてくれないかな（笑）」とおねだりする一幕も。

　今年で80歳を迎えるベテラン・北大路からは「エネルギッシュで理想的だな、と、今の北大路さんのように若手とともにやっていくことは大事。その存在を自分も担っていかなければいかない。撮影の先輩・後輩とご一緒することで人生観をさまざまな作品で学べている」と影響を受けていた。

　また前シーズンから参加した小瀧は「すごく、コミュニケーション能力が高い。去年入ったのにまるで初回からいるみたいな顔をしている。関西の文化なのか人との距離感が上手な俳優さん。すごく自然にいるので去年から入った感じがしない」と“溶け込み力”に感心

　芝居の面でも「俳優としても大変優れています。見た目はもちろん、声の良さ、技術的なものは最初から備わっていた。いいチームにいい形で入ってくれた」と感謝。現在は「男ばかりでうっとうしい」と茶化す一方で「チームの絆は深い」と胸を張っていた。