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イム・シワン、“なにもしたくない”ときは「ひたすらゴロゴロ」 役作りや撮影エピソードを語る(コメントあり)

 韓国俳優のイム・シワンとのキム・ソリョンが初共演したヒーリング・ラブストーリー『なにもしたくない〜立ち止まって、恋をして〜』(U-NEXTにて配信中)のDVDが6月2日にリリースされる。リリースを記念して、イム・シワンのインタビューが到着した。

『なにもしたくない〜立ち止まって、恋をして〜』に出演するイム・シワン(C) 2022 KT StudioGenie Co., Ltd. All Rights Reserved

『なにもしたくない〜立ち止まって、恋をして〜』に出演するイム・シワン(C) 2022 KT StudioGenie Co., Ltd. All Rights Reserved

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 本作は都会でのつらい生活を清算し、海辺の町へとやってきたヨルム(演:キム・ソリョン)と、故郷の小さな図書館で司書をしている人見知りだが心優しい青年デボム(演:イム・シワン)。真面目で人のことばかり気遣っている似た者同士の2人が、互いを知っていく中で自分自身とも向き合い、次第にひかれ合っていく、ヒーリング・ラブストーリー。

――本作に出演を決めた理由をお聞かせください。

 『なにもしたくない』に出演を決めた理由は、何よりもまず、ドラマ全体から受ける印象でした。僕にとってまるで呼吸するような心地よさを与えてくれるように感じたんです。そしてこのドラマを通じて多くの人が感じると思いますが、忙しい日常の中で少しでも休止符になればという願いから出演を決めました。

――デボムというキャラクターの魅力は?

 デボムという人物は恥ずかしがり屋で秘密の多いキャラクターです。デボムはとても純粋で、その純粋さは周りにいる人たちに休息を取っているかのような安らぎを与えます。特に人生のストライキを宣言してふらっと地方にやってきたヨルム(キム・ソリョン)にとって、デボムは癒しとなる存在です。そういう部分が彼の魅力だと思います。

――役柄とご自身で似ている部分、また違う部分は?

 デボムは口数の多いほうではありません。一般的に人間関係において、人は誰かと一緒にいる時は沈黙を破ろうと努力をしますよね。そのためにくだらない話をしたりして、軽い話が行き交うことになります。確かにそれで場の雰囲気は和みますが、無駄な話が続くとも言えます。時にはむしろそれで息が詰まる場合もあります。デボムは、沈黙を破ろうと努力するような性格ではありません。実は僕もそうありたいと思っています。デボムと僕は似ているので、デボムという人物をより一層理解したくなります。魅力的な人物だと感じますし、お手本にしたいと思います。

――役作りのためにどんな準備をしましたか?

 デボムはまさに漫画から抜け出してきたようなビジュアル設定ですから、そんな姿にできるだけ近づけようと思いました。体重ではなく体脂肪を減らしたほうが見た目がいいと思って、鶏ムネ肉ばかり食べました。

――どれ位体脂肪を落としたのですか?

 だいたい5〜6%以上落としました。適度に引き締まって見えるようにと思って。

――髪型や服装などの注目ポイントを教えてください。

 原作であるウェブ漫画のムードをできるだけ表現しようと努力しました。デボムは地方に住む図書館司書で、飾らないけど野暮ったくない感じの服装がいいと思いました。監督も僕と同じ意見で、何度も話し合い、あれこれ服を試着して衣装を決めました。

――ヨルム役のキム・ソリョンさんの第一印象と共演した感想をお聞かせください。

 ソリョンは第一印象のときも今も、変わらずとてもきれいです。外見の美しさだけでなく心もきれいだと、以前作品で一緒になった多くの人が彼女について褒めちぎっていたので期待していたのですが、実際に会ってみるとそれ以上の人でした。演技に関しても非常に興味深い点があって、彼女の演技観はとても直感的なんです。論理的な観点を超えていて感覚を重視する。彼女が感覚的にこうしようと言ったことは多くの場合、的確でした。ソリョンは演技における直観力も優れた、非の打ちどころのない完璧な存在です。

――撮影中、印象に残ったことは?

 監督の(台本通りにやるばかりでなく、現場で臨機応変に自由な演技を求める)やり方は、僕自身、演技をするうえでホッとする感じがしました。そういうやり方だと僕としてもやれそうだと感じ、演じるのが楽しくなりました。

――楽しかったエピソードは?

 『なにもしたくない』は地方ロケが中心だったので当然ホテル暮らしで、撮影のない時はそれぞれに時間を過ごしていたんですが、一度僕が泊まっている場所にみんなを招待したんです。ホテルの前に小さなテントが設営されていてそこで料理もできるんです。そこに俳優陣とスタッフを招いて料理でもてなしました。と、あえて話してアピールしてみました(笑)。

――料理は得意なのですか?

 習った経験はないけど料理は好きです。最近はインターネットにレシピが詳しく出ていますし、レシピどおりに料理すれば失敗することもなくてそれなりに美味しい。おかげで僕の手料理でみんなをもてなすことができました。

――ムードメーカーは誰でしたか?

 キョウルという犬です(笑)。その犬は正直言って、僕たちより演技がうまいんです。「アクション」と「カット」を理解して、カメラの位置までよくわかっています。そして「カット」がかかると自分から休みを取ります。現場のセットもチェック済みのようで、「アクション」を聞くと動き回ってヨルムの膝の上に乗る、そういう演技が偶然ではなく、毎回でした。キョウルの出番が多い日は早く帰れました(笑)。

――お気に入りのセリフは?

 僕が好きなセリフは「ヨルムさんはきれいです」です。僕はリアルな演技をしました。本当にきれいだからセリフを言う練習をする必要はなくて、演技のようだけど演技ではないような、感じたままに発した一番の名演技でした。

――思い出深いシーンは?

 ヨルムが酔っぱらったシーンです。あのシーンではデボムとヨルムの導線が決まっていませんでした。事前にリハーサルで試行錯誤しながらアイデアを出し合って撮影したシーンなので、記憶に残っています。

――なにもしたくない時、どうやって解決しますか?

 僕は本当になにもしたくない時は脳も完全にオフの状態にしたくなるんです。例えば映画やドラマを観ても結局何か考えてしまいます。だから、映画やドラマは一切観ないで、バラエティー番組のようにただ笑って楽しめるものを観ます。ソファーに体を沈めてひたすらゴロゴロ。そんなふうに部屋で過ごしたりしますね。

――ロケ地の求礼(クレ)はいかがでしたか?

 今回求礼を訪れてみてとても魅力的な場所だと実感しました。まさに“山美しく 水清し”そんな場所です。滞在したホテルは湖に面していて、朝、目覚めるたびに“背後に山 前方に水”とはこのことかと思いました。まず景色が美しい。おいしい食べ物も多い。それから、一般的に地方の景勝地は文化施設と離れていることが多いですが、近くに映画館やスポーツセンターもあります。施設が整っているので、いつか時間が出来たら求礼には休暇を兼ねて遊びに行くかもしれません。

――本作のおすすめポイントは?

 日本でも韓国と同様に多くの人が忙しい日常を送っていると思います。それがいつしか当然のことになってしまい、休みたいけど休んでしまうとその分だけ周りから遅れを取ってしまう。誰しも本音では人生のストライキ宣言をしたくても、実現は難しいと感じているでしょう。ぜひこのドラマを通じて人生のストライキを疑似体験してください。そして韓国に暮らす僕たちも知らなかった美しい場所がこのドラマには数多く登場します。日本は韓国から遠くない国ですから、「いつかこんな美しい場所に行ってみよう」と旅の参考にもしていただけるドラマだと思います。

――最後に、視聴者に向けて一言お願いします。

 こんにちは。『なにもしたくない』でアン・デボムを演じたイム・シワンです。このドラマには僕としても期待がありました。というのは、僕も忙しい日常を送る中で“人生の休息”という言葉を大事にしていても簡単には実践できない中、実践したいという渇望をこのドラマで充足させようと思って出演を決めました。このドラマが、ご覧になる皆様にとっても多忙な日常の中で少しでも休止符になればと思います。また、物語の展開の中心となるヨルムにぜひご注目ください。ヨルムという人物像とソリョンの素顔は重なる部分がとても多いんです。俳優は与えられた役柄を演じますが、自分と似ている役柄に出会うことは、俳優にとっても観る側にとっても良い機会であり、このドラマの見どころにもなっていると思います。

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