映画『かもめ食堂』(2006年)などの荻上直子監督の新作『波紋』(公開中)より、主人公・依子(筒井真理子)と息子・拓哉(磯村勇斗)の恋人・珠美(津田絵理奈)が火花を散らす、劇中でも屈指の緊張感あふれるシーンの一部(本編映像)が解禁となった。
主人公の須藤依子は、“緑命会”という水を信仰する新興宗教に傾倒し、日々の祈りと勉強会に勤しみながら、ひとり穏やかに暮らしていた。そこへ、失踪していた夫が帰ってくる―ー。自分ではどうにも出来ない辛苦に見舞われ、湧き起こる黒い感情を、宗教にすがり、必死に理性で押さえつけようとしてきた主人公・依子が波紋を起こす絶望エンタテインメント。筒井、光石研、磯村、柄本明、キムラ緑子、木野花、安藤玉恵、江口のりこ、平岩紙らが出演している。
依子は、息子の帰省を楽しみにしていたのだが、耳の聞こえない彼女・珠美(津田絵理奈)を連れて帰ってきたことで心がざわつく。聞くと息子よりも6歳も年上だという。普段、誰にでも優しくありたいと切磋琢磨している依子だが、息子の恋人となると話は別! 彼女に対し、どうしようもない嫌悪感が湧き上がって、抑えることができない。そんな母の心中知らず、拓哉はよりにもよって「珠美を東京案内に連れて行ってやってほしい」とお願いしてくるのだった。嫁姑の関係になるかもしれない女同士が、腹に一物抱えながら表面上はにこやかに“東京観光”へ出かける。依子のイライラは募るばかり。
解禁された映像は、腹にすえかねた依子が珠美に「拓哉と別れてくれる? お願いします」と、切り出す場面。しかし、珠美はそんな依子を笑いながら、「もしお母さんに別れろと言われたら必ず知らせてくれって。そんな母親とは縁を切って2度と実家には帰らないって。どうします? 今の話、たくちゃんに話しますか?」と反撃するのだった。
珠美を演じた津田は、先天性の聴覚障がいを持つ俳優で、2004年「週刊朝日」の表紙を飾りデビュー。NHK『みんなの手話』のレギュラーのほかにも、映画・ドラマ・舞台で活躍している。08年にはNHKで特集番組が組まれ、16年には主演した短編映画『君のとなりで』で第18回長岡インディーズムービーコンペティション女優賞を受賞した。 本作の中でも観客に鮮烈な印象を残している。
荻上監督は、もともと珠美役を実際に障がいのある当事者の方に演じてもらいたいと決めていたそうだが、オーディションは難航。最終的に珠美役を聴覚障がいという設定にし、津田と出会ったそうだ。荻上監督は「津田さんの気の強い部分が、珠美の役に生きていると思います」と語っている。
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主人公の須藤依子は、“緑命会”という水を信仰する新興宗教に傾倒し、日々の祈りと勉強会に勤しみながら、ひとり穏やかに暮らしていた。そこへ、失踪していた夫が帰ってくる―ー。自分ではどうにも出来ない辛苦に見舞われ、湧き起こる黒い感情を、宗教にすがり、必死に理性で押さえつけようとしてきた主人公・依子が波紋を起こす絶望エンタテインメント。筒井、光石研、磯村、柄本明、キムラ緑子、木野花、安藤玉恵、江口のりこ、平岩紙らが出演している。
依子は、息子の帰省を楽しみにしていたのだが、耳の聞こえない彼女・珠美(津田絵理奈)を連れて帰ってきたことで心がざわつく。聞くと息子よりも6歳も年上だという。普段、誰にでも優しくありたいと切磋琢磨している依子だが、息子の恋人となると話は別! 彼女に対し、どうしようもない嫌悪感が湧き上がって、抑えることができない。そんな母の心中知らず、拓哉はよりにもよって「珠美を東京案内に連れて行ってやってほしい」とお願いしてくるのだった。嫁姑の関係になるかもしれない女同士が、腹に一物抱えながら表面上はにこやかに“東京観光”へ出かける。依子のイライラは募るばかり。
解禁された映像は、腹にすえかねた依子が珠美に「拓哉と別れてくれる? お願いします」と、切り出す場面。しかし、珠美はそんな依子を笑いながら、「もしお母さんに別れろと言われたら必ず知らせてくれって。そんな母親とは縁を切って2度と実家には帰らないって。どうします? 今の話、たくちゃんに話しますか?」と反撃するのだった。
珠美を演じた津田は、先天性の聴覚障がいを持つ俳優で、2004年「週刊朝日」の表紙を飾りデビュー。NHK『みんなの手話』のレギュラーのほかにも、映画・ドラマ・舞台で活躍している。08年にはNHKで特集番組が組まれ、16年には主演した短編映画『君のとなりで』で第18回長岡インディーズムービーコンペティション女優賞を受賞した。 本作の中でも観客に鮮烈な印象を残している。
荻上監督は、もともと珠美役を実際に障がいのある当事者の方に演じてもらいたいと決めていたそうだが、オーディションは難航。最終的に珠美役を聴覚障がいという設定にし、津田と出会ったそうだ。荻上監督は「津田さんの気の強い部分が、珠美の役に生きていると思います」と語っている。
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2023/05/30