卓球選手の石川佳純（30）が18日、都内で引退会見を行った。「引退を決意したのは自分自身『やりきった』と思えたから。今日はとても晴れやかな気持ちです。笑顔で今日を迎えられることをとてもうれしく、ありがたく思っている」との思いを語った。

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　２３年間の競技生活を振り返り、「７歳から卓球を始めて、２３年間の競技生活でたくさんのすばらしい経験ができた。卓球を通じて諦めないことの大切さやチャレンジし続けることの大切さを学んだ」とコメント

　終始笑顔であふれ、和やかに行われた記者会見では、石川選手がこれまで応援してくれたファンに「うれしい時には一緒に喜んでくれたり、苦しい時には寄り添ってくれる素晴らしいファンの方に恵まれて、幸せだった。自分自身が全力でプレーをしている姿を見て元気や勇気を届けられていたらうれしいです」と伝え、涙ぐむ様子も。

　質疑応答の時間では来場メディアから多数の質問が寄せられ「これまで応援してくれた農家の方にメッセージはあるか」という質問に対し、石川選手は「日本の美味しい農畜産物をたくさん食べて頑張ることができた。これからも美味しいごはんを食べ、パワーを貰って、新しい形で卓球界にも恩返しができたら」と笑顔で回答した。

　また現役引退後の目標についての質問に、「『石川佳純47都道府県サンクスツアー』を続けていきたい。まだ行けていない残り40ヶ所をまわって、47都道府県での開催を達成したい」と回答し、新たなスタートへの希望に満ちあふれた表情を見せた。

　当日集まったメディア約200人に、約20年間の感謝を込めて、自身が監修した「石川佳純（かすみん）カレー」を贈呈。カレーには直筆のメッセージカードも添えられ、「メディアの皆様のおかげで、良い時も悪い時もたくさんの方に成長を見守っていただき、応援していただきました」と感謝の気持ちがつづられた。