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『コーダ あいのうた』が地上波初放送へ “大ファン”宇垣美里が魅力語る「万人に刺さる作品になっている」

 2022年アカデミー賞作品賞を始め3部門を受賞した映画『コーダ あいのうた』が、6月16日に日本テレビ系『金曜ロードショー』で地上波初放送されることが決定した。今作の大ファンで『金曜ロードショー』のアンバサダーを務める事になったフリーアナウンサー・宇垣美里からコメントも到着した。

6月16日『コーダ あいのうた』を『金曜ロードショー』で放送へ (C)2020 VENDOME PICTURES LLC, PATHE FILMS

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 コーダ(CODA / Children of Deaf Adults)とは、耳が聞こえない、または聞こえにくい親のもとで育つ子どものこと。家族の中でただ1人の健聴者である少女が、家族やさまざまな問題を力に変えて自らの夢を実現していく姿を描いたヒューマンドラマ。ちなみに、同じつづりのCODAは楽曲の終わりを指す音楽記号として用いられ、ひとつの章が終わり、また次の章が始まることを象徴している。

6月16日『コーダ あいのうた』を『金曜ロードショー』で放送へ (C)2020 VENDOME PICTURES LLC, PATHE FILMS

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 監督・脚本はテレビシリーズ「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」のなどの脚本を担当、カンヌ国際映画祭出品の短編映画『Mother』を監督した、シアン・ヘダー。自分以外の家族が皆、ろう者で、常に家族の「通訳」を行い、自分の夢である「歌」をあきらめようとする少女・ルビー役は、8歳から子役として活躍、『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』にも出演、大ヒットテレビシリーズ『ロック&キー』で人気を博した、エミリア・ジョーンズ。手話トレーニングと共に9ヶ月ボイストレーニングを行い、感動的な歌声を聞かせている。

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 監督のシアン・ヘダーは、「耳の聞こえない人の役があるのに、耳の聞こえない優秀な役者を起用しないというのは考えられなかった」と語った通り、今作では主人公の家族で、ろう者である父・母・兄の3人の役を、実際に耳の聞こえない俳優が演じている。母親のジャッキーは、1歳半の時に麻疹で聴力のほとんどを失ったというマーリー・マトリン。デビュー作『愛は静けさの中に』(1986)でアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞で主演女優賞を獲得、テレビシリーズ『リーズナブル・ダウト/静かなる検事記録』でも、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされた。

6月16日『コーダ あいのうた』を『金曜ロードショー』で放送へ (C)2020 VENDOME PICTURES LLC, PATHE FILMS

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 父親のフランク役は、『クリミナル・マインド8 FBI行動分析課』や、『スター・ウォーズ』のスピン・オフテレビシリーズ『マンダロリアン』や、ジム・キャリー主演の映画『ナンバー23』などに出演、本作でアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞で助演男優賞に輝いたトロイ・コッツアー。兄のロッシ役は、手話演劇の常設劇団「デフ・ウェスト・シアター」出身で、『スイート・ライフ オン・クルーズ』、『スイッチ 〜運命のいたずら〜』『YOU ―君がすべて―』などのテレビシリーズで活躍しているダニエル・デュラントが起用されている。

■宇垣美里コメント

『コーダ あいのうた』の魅力を語る宇垣美里 (C)日本テレビ

『コーダ あいのうた』の魅力を語る宇垣美里 (C)日本テレビ

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昨年のアカデミー賞で作品賞を受賞した『コーダ あいのうた』が地上波初放送!私の大好きな作品です。
この作品は、イキイキとしたろう者を描いた作品でありながら、普遍的な誰もが共感できる親子の話でもあり、青春映画でもあり、音楽映画でもある、万人に刺さる作品になっていると思います。
特に私が好きなポイントは、手話という言語の豊かさです。
実際に耳の聞こえないろう者の方が演じているという部分もあるのだと思うのですが、とにかく手話という言語がこんなにもイキイキしているのだということを私はこの作品で改めて知ることができました。
一番それを感じたシーンは、ろう者ではない主人公が「どうして歌を歌うの?歌を歌うときにどんな気持ちになるの?」と先生に聞かれて、言葉では説明できなくて手話で伝えるシーンです。彼女にとって手話は“コーダ”(ろう者の子ども)であるからこそ第一言語で、だからこそ、この気持ちを、「手話なら」表現できるというのが、それだけで伝わってくる…この言葉って何て豊かなんだろうっていうことがわかるシーンでした。
おすすめのシーンはまだまだありまして、特に皆さんに非常にささるんだろうなと思うのが、音楽発表会のシーンです。
観客の前で主人公はじめ、合唱グループのみんなが歌を歌うのですが、そのシーンの中で一瞬無音になるんです。それが主人公の家族が、その瞬間をどのように受け止めているのかっていうのを、私たちにも体験させてくれるシーンになっています。
もちろんそれは耳の聞こえる人にしか開かれていない表現ではあるのですが、それによって家族が、「彼女の歌いたいという気持ちを、どうしてわからない、理解し得ないのか?」ということが伝わってきます。
その後に、それでも「彼女がどうして歌いたいのか、歌っているときにどういう風な表現なのか?」というのを知りたくて、父親役のトロイ・コッツアーさんが手を差し伸べるシーンがあるんですけれども、もう!そこがたまらなくて…。
きっと分かり得ないし、完全に理解することはできないとは思うのですが、それでも知りたくて手を伸ばす。その姿勢というのは、こんなにも尊くて美しいんだと思いました。
本当にすてきな作品なので、多くの方に見ていただけたらうれしいです!

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