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『どうする家康』タイトルバック変更の真意 “三方ヶ原の戦い”が分岐点に

 人気グループ・嵐の松本潤が主演する大河ドラマ『どうする家康』(毎週日曜 後8:00 NHK総合ほか)の第18回「真・三方ヶ原合戦」からタイトルバックが変更された。演出統括とタイトルバックのアートディレクターよりコメントが到着した。

大河ドラマ『どうする家康』のタイトルバック(C)NHK

大河ドラマ『どうする家康』のタイトルバック(C)NHK

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 今作が初大河となる松本は、誰もが知る偉人・徳川家康を演じる。国を失い、父を亡くし、母と離れ、心に傷を抱えた孤独な少年・竹千代は、今川家の人質として、ひっそりと生涯を終えると思っていた。しかし、三河(みかわ)武士の熱意に動かされ、弱小国の主(あるじ)として生きる運命を受け入れ、織田信長、武田信玄という化け物が割拠する乱世に飛び込む。そして豊臣秀吉、黒田官兵衛、真田昌幸、石田三成と次々と現れる強者(つわもの)たちと対峙し、死ぬか生きるか大ピンチをいくつも乗り越えていく。

<演出統括・加藤拓氏>
第18回「真・三方ヶ原合戦」からタイトルバックがガラリとチェンジ。徳川家康の生涯はとても長い。『どうする家康』のタイトルバックは、家康の人生とともに激動の戦国時代「全部」を表現するので、1つのパターンでは描き切れません。

伸びやかな青年期から絢爛たる「戦国どまんなか」へ。「三方ヶ原合戦」で家康は「死」に直面し、そのことが彼に強く「生きる覚悟」を目覚めさせるのです。タイトルバックのアップデートもココがターニングポイントでした。日本史上最高のエンターテインメント「戦国時代」は本気モードで家康に襲いかかります!

<アートディレクター・菱川勢一氏>
第18回から新しいタイトルバックになりました。なぜこのタイミングだったかといえば「三方ヶ原の戦い」で家康が学んだことは大きく、転機だと言えることが大河の物語として大きな分岐点になるという考えからでした。実はタイトルバックの制作は監督や役者の方々と細かく意見を交わすようなことはあえてせず、古沢さんの脚本と、時代背景に遺された美術(着物の装飾や絵画など)を参考にしてイメージを膨らませています。

唯一のコンセプトとして、昨年の2022年に一度ドラマ演出陣全員とミーティングした時に決めた”抽象的に表現する”というものがあります。ドラマを観る方々が想像を膨らませることができる表現を目指す、というものです。タイトルバックというものは悲しい話の時も楽しい話の時も同じ映像がオープニングに流れます。同じ映像なのに毎度違うように感じるように抽象表現を用いています。「石のように見えるものは家臣たちかな」「太陽のような丸いものは家康か、または瀬名かな」など、丸や線で構成したアニメーションにどこか人を投影してしまうような想像を導く映像を心がけてつくっています。

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