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元格闘家・一ノ瀬ワタル、栄養失調、極貧生活、無意味だった海外修行…壮絶サクセスストーリー

 映画『ヴィレッジ』(公開中)で横浜流星(演じる主人公)を痛めつけ、村長をしている父親の権力を笠に悪行を繰り返すドラ息子の心の闇を繊細に演じ、動画配信サービス「Netflix」で配信中のNetflixシリーズ『サンクチュアリ 聖域』(全8話)では、大相撲界でのし上がろうとする新人力士“猿桜”役で主演を務めている一ノ瀬ワタル(37)。この春、俳優として開花した一ノ瀬が、今日(こんにち)に至るまでの壮絶な過去を打ち明けた。

一ノ瀬ワタル主演、大相撲を題材にしたNetflixオリジナルシリーズ『サンクチュアリ -聖域-』配信中

一ノ瀬ワタル主演、大相撲を題材にしたNetflixオリジナルシリーズ『サンクチュアリ -聖域-』配信中

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 佐賀県出身の一ノ瀬は、「格闘家になるために九州の田舎を飛び出し、東京で一人暮らしを始めたのですが、アルバイトと練習の両立が難しく、栄養失調で体を壊した事がありました。その後、住み込みで練習ができる沖縄のジムやタイのムエタイジムにも修行に行き、必死で頑張っていたものの、格闘家としての芽は出ませんでした」と、過去の挫折、貧乏、失敗を告白。「ビーチサンダルが壊れても新しいサンダルを買えない」極貧生活を送っていた時期もあり、「周りからしたら、左足だけサンダル、右足は裸足で生活してる男は、かなりのドン底に見えたかもしれません」と、振り返る。

 それでも格闘家として活動する中、『クローズ ZERO II』(09年)で俳優デビュー。その後、『無限の住人』(17年)、『銀魂』シリーズ(17、18年)、『キングダム』『宮本から君へ』『HiGH & LOW THE WORST』(19年)、『新解釈・三国志』(20年)、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』(21年)などに出演してきた。

 一ノ瀬の初主演作となるのが、Netflixシリーズ『サンクチュアリ −聖域−』だ。世界的な知名度を誇り、1500年以上も日本の伝統文化、神事として継承されながら、未だ神秘のベールに包まれている大相撲の世界を舞台にしたドラマ。貧しく、崩壊した家庭に育ち荒れ果てた日々を送っていた小瀬清は、土俵には“カネ、地位、名声…すべてが埋まっている”という言葉に誘われ相撲部屋へ入門。“猿桜”の四股名を与えられる。

 しかし、大相撲には一切興味がなく、やる気もないので稽古(けいこ)もサボり気味。先輩力士から「四股を踏め」とアドバイスされるも「せんでも勝てるわ、ボケ!」と悪態をつく始末。手が付けられないクズっぷりだったが、徐々に大相撲にのめり込み、横綱という頂点を目指していくストーリー。

 オーディションで主演の座を勝ち取った一ノ瀬は、「オーディションの時から、『“猿桜”って俺やん。いや、絶対に俺やん』という思いがずっとありました。そのくらい“猿桜”というキャラクターが自分に重ねられたんだと思います」と、ドン底人生から番狂わせを起こす“猿桜”に強く共感したと言う。自らとリンクする役柄で初めて主演の座を獲得し、自身の人生にも番狂わせを起こした。

 撮影時は「“猿桜”を演じていく内に、ほとんど演じているという感覚はなくなっていきました。あれは撮影だったのか、本当にあの場に居たのか。頭ではわかっていても心ではわからなくなる時があります。共感というより、“猿桜”が俺であったんだと思います」と、境界線が曖昧(あいまい)になるほどに、強いつながりを感じていたことを明かしている。

 役柄との共通点も多い一ノ瀬だからこそ、物語に説得力をもたらすことができた、といも言える本作。“ガチ”の大相撲を追求するにあたり、一ノ瀬をはじめ力士役のキャストたちは、撮影開始のほぼ1年前から、肉体改造の専門家やプロのスポーツトレーナー、栄養士の指導を受け続け、本格的な稽古を実施。相撲監修に元大相撲力士・維新力浩司を迎え、心・技・体のすべてを限りなく力士に近づける役作りに挑んだ。

 一ノ瀬は「血と涙と汗と砂にまみれ、半分はドキュメンタリーである、空前絶後前代未聞の超絶怒涛のエンターテイメント作品。何かをつかむために歯が折れても、あごが折れても、絶対に離さないで食らいついてやる。そんな“猿桜”がきっと観た人たちに勇気を与えてくれると思います」と、本作の魅力を力説していた。

 監督は、『ガチ星』『ザ・ファブル』シリーズなどでアクションシーンを高い熱量で描くこと定評のある江口カン。脚本は、かつてはお笑い芸人で、恋愛バラエティー『あいのり』にも出演し“金ちゃん”として人気を博した金沢知樹劇団K助主宰、ドラマ『半沢直樹』脚本、映画『サバカン SABAKAN』監督)が務めている。

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