■“唯我独尊オオカミくん”が、空手の師匠との運命的な出会いで覚醒
オオカミ少年で終わるのか、新たな格闘技界のスターとなるか。きょう29日に開催される『FEDELTA presents RIZIN LANDMARK 5 in YOYOGI』(国立代々木競技場第一体育館)で、RIZIN元フェザー級王者の斎藤裕(36)と対戦する、平本蓮(24)。
若くしてK-1で活躍し、2020年からMMA(総合格闘技)に転向。同年大みそかの萩原京平戦、2戦目(22年3月)の鈴木千裕戦と連敗したが、そこから覚醒。7月の『RIZIN.36』で鈴木博昭からMMA初勝利を上げると、11月の『RIZIN LANDMARK 4』では実力者の弥益ドミネーター聡志から8度のダウンを奪う完勝で、一気にブレイクの波が訪れた。
K-1で実績を上げるもMMAにアジャストしきれず、暗中模索のまま練習を続けていた平本だったが、覚醒したきっかけ、それは空手の「剛毅會」代表の岩崎達也氏との出会いだった。
今回の試合に向けても「自分で追い込みはやるんですけど、やっぱり人間だから限界がある。でも先生がいるおかげでしっかり厳しくやってもらっているので、キツい練習をやってきたことが自分にとって自信になっています」と感謝を口にした。
また、MMA転向と同じ時期に、SNSでの忖度のない悪口攻撃(トラッシュトーク)も開始。身内以外には全方位に噛みつきまくるスタイルで、人気ファイターの朝倉未来や皇治には特に激しく口撃すると、彼らのファンから反撃されたが同時に熱狂的な平本ファンも生み出した。そして、格闘技の成績が向上するに従って、熱いフォロワーが加速度的に増えている。
■かつて想像した斎藤裕との対戦 直前の心境はK-1の大一番と「すごく似ている」
MMA技術の向上とSNSでの熱い支持、この2つで平本の存在感はあっという間に巨大化し、わずかMMA5戦目にして斎藤裕との試合が実現した。平本が自ら対戦を希望したこの試合前の最後の単独インタビュー、直前の心境を聞くと、K-1時代のゲーオ・ウィラサクレック戦(2018年3月)の直前と「すごく似ている」と語った。当時“ムエタイ最強”“新生K-1の最強の象徴”と呼ばれたゲーオと、“若手ホープ”に過ぎなかった平本。下馬評では圧倒的にゲーオ有利だったが、1Rから互角に打ち合うと2Rに平本の連打でゲーオがダウン、さらに立ち上がったゲーオに平本がラッシュを仕掛けるとレフリーが試合を止めて、K-1史上に残る番狂わせをやってのけた。
平本は「自分がMMAデビューする直前に、斎藤選手が朝倉未来との初代フェザー級タイトルマッチで勝った試合を会場で見ていたいんです(20年11月の『RIZIN.25』)。会場の遠い席からだったんですけど『いつかこういう人と闘っていくのか』と感じたことを覚えていて、ついにここまで来たかと」と振り返ると、「絶対にこういうときの俺は強い。あとは当日の自分に期待します」と語った。
感慨深くなる平本に「それから2年半で斎藤選手にたどり着きましたが、自分としては早かった?時間がかかった?」と尋ねると、少し考えてから「今はそれを決める段階じゃない。とりあえず今は絶対に勝とうって感じです」と明言を避けた。これからも長く続いていくであろう平本蓮の格闘家としてのストーリーがいつか終わったとき、斎藤裕との試合が早かったのか遅かったのか、そのときに答えが出るのであろう。
最後に、メディアもファンも喜ばせる発言を届けてくれるエンターテイナーとしての平本に、格闘技と違う角度の質問をぶつけてみた。
「文春砲に直撃されて、どうでしたか?」
うれしそうな苦笑いを浮かべながら「そうですね、僕のPRありがとうございますって感じです。次の試合で勝ったらもっと狙われるかもしれないけど、皇治の自作自演みたいな感じにならないように気をつけます(笑)」と、こちらが期待する以上の悪口をプレゼントしてくれた。
日本中の注目を集めた『THE MATCH 2022』以降、「今の格闘技界は混沌としている」と平本蓮は語る。そんな彼がもし斎藤裕に勝利することができたら、オオカミ少年の皮をかぶったまま混沌とした格闘技界のスーパースターになるのだろう。
RIZINの榊原信行CEOが「MMAの日本の歴史を塗り替える、そんなとてつもないイベントになる予感がしています」と語るきょうの大会、チケットは即完売したが、その瞬間をPPVで目撃したい。
◆『FEDELTA presents RIZIN LANDMARK 5 in YOYOGI』対戦カード
・第9試合
牛久絢太郎 VS 朝倉未来
・第8試合
斎藤裕 VS 平本蓮
・第7試合
倉本一真 VS 太田忍
・第6試合
武田光司 VS ルイス・グスタボ
・第5試合
浅倉カンナ VS V.V Mei
・第4試合
RENA VS クレア・ロペス
・第3試合
スダリオ剛 VS ロッキー・マルティネス
・第2試合
金原正徳 VS 山本空良
・第1試合
雑賀“ヤン坊”達也 VS アリ・アブドゥルカリコフ
【ABEMA PPVなどで全試合生中継】
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2023/04/29