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きょう4・17は“クィーンの日” 21日放送『ボヘミアン・ラプソディ』こがけんが語る魅力と見どころ

 きょう4月17日は、今から48年前の1975年に世界的グループ・クイーンが初めて日本の地に降り立った“クィーンの日”。これを記念して21日放送の日本テレビ系『金曜ロードショー』(毎週金曜 後9:00)ではクイーンの軌跡と、ヴォーカルであるフレディ・マーキュリーの半生を描いた映画『ボヘミアン・ラプソディ』を送る。このほど映画大好き芸人であり「音楽」も詳しいこがけんから、今作の魅力と見どころを語るコメントが到着した。

4月21日の『金曜ロードショー』で『ボヘミアン・ラプソディ』 放送

4月21日の『金曜ロードショー』で『ボヘミアン・ラプソディ』 放送

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 今作は公開されるやいなや、世界中で社会現象を巻き起こし空前の大ヒットを記録。第91回米アカデミー賞では、フレディを演じたラミ・マレックの主演男優賞を含む、最多4部門を受賞。日本でも、クイーンの初来日を知る現役世代だけでなく、生前のフレディを知らない若いファンからも熱狂的に支持され2018年のNo.1ヒットとなった。

■こがけんコメント

21日放送『ボヘミアン・ラプソディ』の魅力を語るこがけん (C) 日本テレビ

21日放送『ボヘミアン・ラプソディ』の魅力を語るこがけん (C) 日本テレビ

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映画大好き芸人こがけんです。
本日4月17日はクイーンが初来日した「クイーンの日」!という事で、それを記念して、今週の金曜ロードショーは『ボヘミアン・ラプソディ』を放送。ラストのライブエイドのシーンはノンストップでお見せします!

――映画『ボヘミアン・ラプソディ』の魅力とは?

この作品の魅力は何と言っても…“本編20曲以上ものクイーンの楽曲が流れること”です。それも、BGMとしてだけでなく、レコーディング、ライブというさまざまな形式で流れるんですね。
例えば、タイトルにもなっている名曲「ボヘミアン・ラプソディ」に関しては24トラックのマルチ・トラック・レコーダーを用いたレコーディング風景が描かれますが、その工程がとても自由な発想で面白いんですよ!
「ズンズンパ!」でおなじみ、誰もが知っているあの「ウィ・ウィル・ロック・ユー」に関しては、曲が生まれるきっかけが描かれています。この作品の世界的大ヒットのお陰で、世界中でクイーンの楽曲に再び注目が集まったことは記憶に新しいですね!あなたも作品を追う中で、まだ聴いたことのないすばらしい楽曲との出会いがあることでしょう。

■フレディの葛藤と孤独 彼を取り巻く人間たちとの関係に注目

4月21日の『金曜ロードショー』で『ボヘミアン・ラプソディ』 放送

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印象的なシーンも色々とあるんですが、特に注目のシーンは…。フレディ・マーキュリーのロックスターとしての孤独と葛藤を描くシーンですね。
本人の口で公言こそしませんでしたが、世間にはバイセクシャルと認識されていたフレディ。45歳という若さで人生を終えた彼自身の出自や恋愛、私生活が本作では真摯に描かれます。スーパースターだったフレディの人生は決して順風満帆なものではありませんでした。音楽的成功を納めた後、彼は孤独を深め、ドラッグや酒に溺れる生活を送り身を滅ぼしてしまいます。そういったネガティブな面も描き、あえて一人の人間としてフレディを描いていることが本作の魅力ですね。彼が亡くなった後も、他のボーカリストを立てて今も活動を続けるクイーンですが、ラストシーンが、彼が亡くなる前のライブエイドでの演奏シーンであることに、彼への並々ならぬリスペクトを感じます。

フレディが孤独を深めた原因の一つとして、マネージャーのポール・プレンターという男がいます。…これがまぁ、悪いヤツですね!(笑)
彼のフレディへの公私混同で身勝手な愛情によって、クイーンがとんでもないことになってしまいます。彼の動向から目を離してはいけませんよ!
そして、フレディをあくまで一人の人間として愛し、最期を看取ったジム・ハットンや、別れた後も信頼関係のあったメアリー・オースティンという、フレディを支えたすばらしい人々の存在も忘れてはなりません。
フレディには父親との確執もあります。父親はペルシャ系インド人でゾロアスター教の敬虔な教徒(パールシー)です。フレディは、本名のファルークという名前や、ロンドン生まれでないことにコンプレックスを抱えています。父親は「善を思い、善を語り、善を成す」というゾロアスター教の教えを大事にしていますが、フレディにはそれが窮屈なんですね。お互いが歳を重ねていく中で変化する2人の関係性も注目してみてください。

■伝説の「ライブエイド」シーンは圧巻 ラミ・マレックに「フレディが乗り移った様な迫力が」

4月21日の『金曜ロードショー』で『ボヘミアン・ラプソディ』 放送

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そして!なんといってもラストのライブエイドのシーンは圧巻の一言です。
この演奏シーンは、実は会場で実際に演奏した曲順通りなんですね!そもそも、ライブエイド自体の映像が残っているんですが、ここでは、その映像を完全に再現しようとしているんですね。プレイヤーの動き一つ一つまでも近づけようとしているんです。これはもう監督をはじめスタッフの、狂気にも似た熱意のたまものですね!特にフレディ役のラミ・マレックには、まるでフレディが乗り移った様な迫力があります。

「ウィ・アー・ザ・チャンピオン」(邦題:「伝説のチャンピオン」)をはじめ名曲の数々が演奏されますが、曲の素晴らしさだけでなく、その歌詞がまさに当時のフレディの心情とリンクしているようで、とても胸が熱くなるシーンでもありますね。

そしてこの作品が面白いのはプロデューサーにバンドメンバーのロジャー・テイラーとブライアン・メイの名前が入っているところ。フレディ役はラミ・マレックが見事に演じていますが、実は、彼になるまでキャスティングは二転三転しています。初めはサシャ・バロン・コーエンというコメディアンだったはずが、降板。見た目が抜群に似ていただけにサシャの演じるフレディも観てみたかった気もしますが、そもそも実在する人物のキャスティングはこうした困難がつきものですし、プロデューサー陣にバンドメンバーが参加していたのも難航した一因かもしれません。
ちなみにバンドの顧問弁護士でのちにバンドのプロデューサーにもなったジム・“マイアミ”・ビーチが本作のプロデューサーもしているんですね。彼は作中の役柄としてかなりおいしい役を持っていった気がしますが、もしかしたら自分がプロデューサーだからかもしれませんね。(笑)

4月21日の『金曜ロードショー』で『ボヘミアン・ラプソディ』 放送

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キャスティングの話といえば…それにしてもブライアン・メイを演じたグウィリム・リーが、本人に似すぎています!映像を観た時に、ブライアン本人が、自分かと思ったと言っているほどなので間違いありません。ぜひ見終わった後ブライアン・メイの当時の画像を調べてみてください!
ちなみにEMIのレイ・フォスターを演じたのはコメディアン、マイク・マイヤーズ。
彼は出演する『ウェインズ・ワールド』で「ボヘミアン・ラプソディ」を熱唱していましたが、そもそも彼は熱狂的なクイーンマニアなんですね。そんな彼が演じるレイが作中では「ボヘミアン・ラプソディ」のシングル化に反対するんです。なんという皮肉でしょう。面白いですね!

■ホイットニー伝記映画との共通点 ブックエンド方式の構成から見える意図

この作品は、冒頭とラストが、どちらも「ライブエイド」のシーンで、つながっています。これは“ブックエンド方式”という構成の手法で、両脇から本を挟み込む「本立て」をなぞってそう呼びますが、間で物語の本編が語られることによって、冒頭とラストのシーンの見え方が違ってくる良さがあるんですね!
近年、これと全く同じ手法の作品がありました。ホイットニー・ヒューストンの伝記映画『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』です。
実は、この作品の脚本を書いたアンソニー・マクカーテンは、『ボヘミアン・ラプソディ』の脚本も書いているんですね。

どちらも、フレディとホイットニーという若くして人生を終えたトップアーティストを題材とした作品という意味で共通点がある2作品。そのどちらも“ブックエンド方式”を採用し、冒頭とラストで彼らの人生で最高のパフォーマンスと評価されたライブを再現しています。それは、きっと彼らの人生の「最期」ではなく、アーティストとして生き抜いた彼らの「最高」に輝いていた時間を観客の目に焼き付けたいという、彼なりの意図があったからかもしれませんね!ステキですよね。

画像すべて(C)2018 Twentieth Century Fox Film Corporation, Monarchy Enterprises S.a.r.l. and TSG Entertainment Finance LLC. All rights reserved.

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