俳優・神木隆之介が主演を務める、連続テレビ小説『らんまん』（月〜土　前8：00　総合／前 7：30　BS4K・BSプレミアム※土曜日は1週間の振り返り）が、4月3日にスタートする。ヒロイン・西村寿恵子を演じる浜辺が、作品の見どころや共演者とのエピソードを語ってくれた。

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　今作のモデルは、日本の植物学の父・牧野富太郎（まきの・とみたろう）。その喜びと発見に満ちた生命力あふれる人生を美しい草花やみずみずしい里山の情景とともに描き、日本の朝に癒やしと感動のひとときを届ける。なお、実在の人物である牧野富太郎（1862−1957）をモデルとするが、激動の時代の渦中で、ただひたすらに愛する草花と向き合い続けた、ある植物学者の波乱万丈の物語として大胆に再構成。登場人物名や団体名などは一部改称して、フィクションとして描き、原作はない。槙野万太郎は神木、万太郎の妻・寿恵子は浜辺が演じる。

　浜辺が演じる西村寿恵子（にしむら・すえこ）は、東京の下町で母と菓子屋を営んでいたが、万太郎と運命的な出会いを果たし、後に結婚。植物研究に金をつぎ込む夫のために、あの手この手で苦しい家計をやりくりし、最終的にはあっと驚く方法で家族を救う。万太郎や子どもたちと、貧しくも楽しく明るい家庭を築く。

――ヒロイン役のオファーを受けた際の心境を教えてください。
小さい頃から両親や祖父母、周りの人から「ヒロインに選ばれたらいいね」と言われることが多かったんです。自分ではあまり意識してこなかったのですが、祖父母が年齢を重ねていくうちに、コロナ禍で何か恩返しをできないかと考えていたときに、このお話をいただきました。

神木さんが主演で、私が大好きな植物のお話。すごく全部の巡り合せに恵まれているなと思い、決まったときはすごく手が震える感覚がありました。うれしさや楽しみな気持ち、いろいろな感情が駆け巡って、その日の夜は眠れなかった覚えがあります。

――脚本を読まれての感想を教えてください。
最初の第1週を読ませていただいたときに、思わずポロっと泣いてしまったんです。まだ始まったばかりなのに。それぐらい長田さんの脚本は引き込まれるような人間味が詰まっていると思います。第1週から心を持っていかれるのだと驚いた記憶があります。

最初に長田さんとお会いした時に、本当に信頼ができて、言葉遣いにいろんな配慮と愛がこもっている方だなと感じました。そんな長田さんのお人柄が詰まった温かくもあり、ハッピーになるようなお話だなと思います。

――『まれ』以来、約8年ぶりとなる連続テレビ小説の撮影現場はいかがですか？
当時は撮影の記憶が全くないぐらい周りの動きだったり、自分のことだけで精一杯でした。そういう面では、視野が広く持てる余裕が出てきたりとか、自分のペースで撮影に向かっていくという能動的な動きができているのかなと思います。子役ちゃんが来た時とかもいい思い出が残るように努めたいなと思うようになりました。

――主演を務める神木隆之介の印象を教えてください。
ちょうどいいリラックス感があり、他の人にプレッシャーを感じさせないように現場の空気感を作って下さっています。現場では緩さを残しつつ、決めるところは完璧に決めることができる。その器の大きさに感服しました。万太郎さんが現場に入るだけで雰囲気が明るくなるんです。

――視聴者へのメッセージをお願いします。
朝から爽やかな活気をくれて、清々しい風が体の中を通り抜けるような感覚が、特にこの『らんまん』にはあるなと感じています。万太郎さんの天真爛漫な明るさは、心が軽くなるようなエッセンスをくれるんじゃないかなと思っています。

お忙しい方も多いと思いますが、ぜひ日常のルーティンに組み込んでいただいて、最後まで見守っていただきたいです。私がイメージしている連続テレビ小説とは違った、さらに明るく、ハッピーな気持ちになるような作品です。4月3日を楽しみに待っていただけるとうれしいです。