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男子バレー藤井直伸さん死去 川合俊一会長が追悼「悲しみでいっぱいです」【コメント全文】

 東京五輪のバレーボール男子日本代表で、ステージ4の胃がんで闘病していた藤井直伸さんが10日に死去した。享年31。所属するV.LEAGUE DIVISION1の東レアローズが12日、公式サイトで発表した。訃報を受け、日本バレーボール協会の川合俊一会長(60)が追悼のコメントを発表した。

ステージ4の胃がんで闘病していたバレーボールの藤井直伸さん死去(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

ステージ4の胃がんで闘病していたバレーボールの藤井直伸さん死去(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

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 川合会長は「突然の訃報に言葉が見つかりません」とショックをあらわにし、「藤井選手は2017年に日本代表に初選出され、以降2021年まで5年連続で日本代表となり、チームの中心選手として活躍しました。2017年のアジア選手権大会ではチームを優勝に導くとともに、個人としてもベストセッター賞を受賞、その後ワールドカップ2019では4位、東京2020オリンピックにおいては29年ぶりとなる決勝トーナメント進出に貢献するなど、日本を代表するセッターとして輝かしい功績を残されました」と紹介した。

 「闘病生活を始められてからご本人が発信されていた情報には、いつもバレーボールに対する愛があふれていました。そんなチャレンジ、努力を積み重ねてきた藤井選手の日の丸を背負った雄姿を二度とコートで見ることができないと思うと悲しみでいっぱいです」と心境を吐露。そして「どうか安らかにお休みください。ご冥福を心よりお祈り申し上げます」と記した。

 藤井さんは1992年1月5日生まれ、宮城県石巻市出身。順天堂大学卒業後、東レアローズに所属。ポジションはセッター。2016/17シーズンには、その年に活躍した選手をポジションごとに選出する「ベスト6賞」を受賞。2017年に日本代表に初選出され、同年の第19回アジア男子選手権大会ではベストセッター賞を受賞した。また、東京五輪の代表として、21年7月のベネズエラ戦で五輪初出場を果たした。

 22年2月に自身のインスタグラムを通じて、ステージ4の胃がんであることを公表。「昨年末の試合から目の不調を感じており、なかなか症状が改善されず、さまざまな要因を探るべく検査入院したところ、僕の体に胃がんが見つかりました。目の症状は胃がんが脳の方にも転移していることが影響しているみたいです。転移は複数ある可能性があるとのことです」と病状を説明していた。

 所属する東レアローズは12日、公式サイトで「東レアローズ男子バレーボール部選手である、藤井直伸が去る2023年3月10日に永眠いたしました(享年31歳)」と報告。「人柄も含めチームの中心であり今後の活躍を嘱望されていた選手を失ったことは悲しみに耐えません」と悔しさをにじませ、「生前のご厚誼を深謝し、謹んでご連絡申し上げます。また、生前の功績を偲び、ご冥福を心よりお祈りするとともに、ご家族様へ心から哀悼の意を捧げます」と記した。

■日本バレーボール協会 川合俊一会長コメント
「突然の訃報に言葉が見つかりません。

藤井選手は2017年に日本代表に初選出され、以降2021年まで5年連続で日本代表となり、チームの中心選手として活躍しました。2017年のアジア選手権大会ではチームを優勝に導くとともに、個人としてもベストセッター賞を受賞、その後ワールドカップ2019では4位、東京2020オリンピックにおいては29年ぶりとなる決勝トーナメント進出に貢献するなど、日本を代表するセッターとして輝かしい功績を残されました。

闘病生活を始められてからご本人が発信されていた情報には、いつもバレーボールに対する愛が溢れていました。そんなチャレンジ、努力を積み重ねてきた藤井選手の日の丸を背負った雄姿を二度とコートで見ることができないと思うと悲しみでいっぱいです。

どうか安らかにお休みください。ご冥福を心よりお祈り申し上げます」

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