ドラマ&映画 カテゴリ
ORICON NEWS

ユージ、ADHDで子ども時代に母と衝突も… 『リエゾン』最終回で“家族の愛”見つめ直す【特別インタビュー】

 児童精神科クリニックを舞台に、凸凹を抱える院長・佐山卓(山崎育三郎)と研修医・遠野志保(松本穂香)のコンビが、心に生きづらさをもつ子どもと家族に向き合う物語『リエゾン−こどものこころ診療所−』(テレビ朝日系 毎週金曜 後11:15)。子どもをもつ親でもある著名人が“リエゾンウォッチャー”となり、本作を視聴した感想を赤裸々に語ってもらう特別インタビューを実施しているが、ついに10日に迎える最終回では、4人の子どもを育てるパパでもあるタレントのユージ(35)が登場する。

【写真】その他の写真を見る


――最終話の率直な感想を教えてください。

【ユージ】「みんな違ってみんないい」を全力で伝えてくれるドラマだなぁと思いました。自分自身このままでいいのか?と思ってしまう事もたくさんあるけど、それも個性だし、周りの人もみんな個性。そう思えるようになると世界がカラフルに見えてもっと楽しめると思いました。そして改めてこのクリニックに行きたいと思いました。働いているみんなに会いたいです(笑)。最後はみんな大好きになりました。それと同時に、それぞれの役を演じる役者さんも好きになってしまいました。このドラマの世界を飛び出しても応援したい役者さんばかりです。

――ドラマの中にはさまざまな生きづらさを抱えた親子が登場しますが、ご自身と重なる部分はありましたか?

【ユージ】お母さんを亡くし現実が見えていない子ども(加藤柚凪)と、現実を伝えらず葛藤するお父さん(三浦貴大)の様子が出てきますが、自分だったらどうするんだろうと考えた時に、僕も子どもに対して母の「死」を素直に伝えられず、星になったなどと、違う表現で伝えてしまうと思います。家庭それぞれの伝え方はあっていいと思いますが、きっと子どもの中にも葛藤があり、お母さんがこの先も帰ってこないと言う現実をありのままに伝えて一緒に乗り越えて行った方がいいと思いました。みんなの中に悲しみがあるのに、バラバラの解釈で我慢するのではなく、むしろ、悲しみと現実を共有してこれからも家族は一つなんだよと伝えた方がいい。きっとお父さんもたくさん我慢して泣きたいはずなので、みんなで乗り越えて欲しいです。

――ドラマの中に登場した親子のセリフやエピソードで、共感した部分を教えてください。

【ユージ】佐山卓院長(山崎育三郎)が父・高志(小日向文世)に対して「子どもの頃の傷は一生癒えることはありません」と言う言葉を聞いてハッとする部分がありました。それは僕自身の子ども時代を思い返してもそうですし、今親になった自分から見てもそうでした。大人になった今は何か言われても笑い飛ばせるような事も、子ども時代は小さい事でものすごく傷ついて、今でも思い出すと悲しくなる事もあります。

親になった今、自分の子どもに対して言った何気ない一言や行動で子どもに傷を与えていないか、心配になってしまいました。また子どもの傷が大人からは見えづらいと言うのもあります。考えすぎてしまうとどんどん不安になってしまうので、そう思ったら思いっきり子どもを抱きしめようと思います。今、あげられる精一杯の愛を言葉でも行動でも与えたい。自分の子どもも気付けば大きくなっていてこのままでいいのかと不安になる事もありますが、今からでも愛を伝えたいです。

――登場人物で印象に残っている方はいらっしゃいましたか?

【ユージ】個人的には志田未来さん演じる堀凛が、子どもたちと話す時は親身になって優しくどんな話も包み込んでくれるのに、気の知れた仲間と話す時はちょっと口が悪くなるところが好きです。そんなところがなんかかわいいです。それと佐山卓院長も頼れる存在なんですが、少しだけ天然な姿がちらほら見えるところは好きです。僕の中での理想の上司ランキング1位です(笑)。院長といたらなんでも聞いてくれるので、ついつい余計なプライベートな事などベラベラ話してしまいそうです。

――これから同話のドラマを観る視聴者へ、メッセージをお願いいたします。

【ユージ】本当に考えさせられるドラマです。それぞれの家庭にはいろんな色があって、同じ色はひとつもない。でも一つだけ同じものはみんなで愛でつながっているという事です。僕自身も子どもの頃はADHDの症状が強く、母子家庭だった事もありぶつかる相手が母しかいなかったのでたくさん衝突しました。当時はADHDという事もはっきりわかってなかったので、母にもすごい葛藤があったそうです。ある程度大人になってからADHDという事もわかり、母も楽になったと言っていました。それと同時に、もっとこうすれば良かったと後悔も生まれたそうです。ただ僕は母からの愛はたくさん伝わっていました。なので今になって思うことは、大人も子どもも失敗はあっていい、でもそれを超えるくらい愛をたくさん与えればいいんだと。このドラマはそんな事を気づかせてくれました。今親になった僕も、失敗してしまう事もあります。でも子どもたちの記憶に愛が残るようにたくさん向き合って行きたいと、前向きになりました。このメッセージはたくさんの方に届くと思います。

関連写真

  • ユージ
  • 10日放送『リエゾン−こどものこころ診療所−』最終話より(C)テレビ朝日
  • 10日放送『リエゾン−こどものこころ診療所−』最終話より(C)テレビ朝日
  • 10日放送『リエゾン−こどものこころ診療所−』最終話より(C)テレビ朝日
  • 10日放送『リエゾン−こどものこころ診療所−』最終話より(C)テレビ朝日
  • 10日放送『リエゾン−こどものこころ診療所−』最終話より(C)テレビ朝日
  • 10日放送『リエゾン−こどものこころ診療所−』最終話より(C)テレビ朝日
  • 10日放送『リエゾン−こどものこころ診療所−』最終話より(C)テレビ朝日
  • 10日放送『リエゾン−こどものこころ診療所−』最終話より(C)テレビ朝日
  • 10日放送『リエゾン−こどものこころ診療所−』最終話より(C)テレビ朝日
  • 10日放送『リエゾン−こどものこころ診療所−』最終話より(C)テレビ朝日
  • 10日放送『リエゾン−こどものこころ診療所−』最終話より(C)テレビ朝日

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

メニューを閉じる

 を検索