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草なぎ剛、白石和彌監督との初タッグで本格時代劇「フルスロットルで行きたい」

 俳優の草なぎ剛が、『孤狼の血』(2018年、21年)、『死刑にいたる病』(22年)などの白石和彌監督との初タッグによる本格時代劇映画『碁盤斬り』(読み:ごばんぎり)で主演を務めることが明らかになった。古典落語をベースしたオリジナル脚本で描く威風堂々の物語。京都、関西近郊を中心に撮影が始まるところで、来年(24年)公開予定。

主演・草なぎ剛、監督・白石和彌、脚本・加藤正人による本格時代劇映画『碁盤斬り』製作決定

主演・草なぎ剛、監督・白石和彌、脚本・加藤正人による本格時代劇映画『碁盤斬り』製作決定

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 本作で草なぎが演じるのは、浪人・柳田格之進。“格之進”はいわれのない嫌疑をかけられ藩を離れ、亡き妻の忘れ形見の娘とともに貧乏長屋で今日の米にも困る暮らしをしている。落ちぶれても武士の誇りを捨てておらず、とりわけ嗜む囲碁にもその実直な人柄が表れ、正々堂々と嘘偽りない勝負を心掛けている。あるきっかけで隠されていた真実が明かされたことにより、娘のために命を賭けた仇討ちを誓う。

 疑心と陰謀渦巻く中、愛する者を守り誇り高く生きる武士の尊厳と、親子の情愛を照らし出す格之進を演じることになった草なぎは、「また新しい世界を見に、フルスロットルで行きたいと思います」と意気込みを見せると同時に「いまだかつて感じたことのない世界観で胸がとても熱くなりました。古き良き物に宿る色褪せることない魂を演じてみたいです」と、この作品にかける思いを力強く語っている。

 「第42回日本アカデミー賞」優秀監督賞受賞の『孤狼の血』、「第60回ブルーリボン賞」監督賞受賞の『彼女がその名を知らない鳥たち』(17年)など、映画界で高い評価を受けてきた白石監督が、初めて挑む時代劇。その主役に熱望したのが草なぎだった。白石監督は「私にとって初めての時代劇を草なぎ剛さんと共に作れることに興奮しています」と草なぎの快諾を得て喜び勇む。

 脚本は、『日本沈没』(06年)で草なぎと、香取慎吾主演の『凪待ち』(19年)で白石監督と、それぞれタッグを組んだ加藤正人が担当。本作について白石監督は「本格時代劇」であると同時に普遍的な人間ドラマであると語っており、「加藤さんが書いてくれた実直な浪人柳田格之進が選択する未来に、少しだけ今の時代に必要なものが見えた気がしました」と話している。

■草なぎ剛(柳田格之進役)のコメント

本格時代劇映画『碁盤斬り』(2024年公開予定)で主演を務める草なぎ剛

本格時代劇映画『碁盤斬り』(2024年公開予定)で主演を務める草なぎ剛

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いまだかつて感じたことのない世界観で胸がとても熱くなりました。
古き良き物に宿る色褪せることない魂を演じてみたいです。
白石監督は、慎吾ちゃんと仲良しなので、僕も、仲良くできそうです。
白石監督は僕自身ファンでもあるので、ご一緒できて幸せです。目一杯楽しみます。
また新しい世界を見に、フルスロットルで行きたいと思います!

■白石和彌(監督)のコメント

初めて本格時代劇を手がける白石和彌監督

初めて本格時代劇を手がける白石和彌監督

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 私にとって初めての時代劇を草なぎ剛さんと共に作れることに興奮しています。ずっと時代劇を作りたかった。その想いがようやく叶います。加藤さんが書いてくれた実直な浪人柳田格之進が選択する未来に、少しだけ今の時代に必要なものが見えた気がしました。純度の高い映画の血が流れ続ける京都で、魂を静かに震わせながら作品に向き合います。

■加藤正人(脚本)のコメント

脚本家の加藤正人

脚本家の加藤正人

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 『碁盤斬り』は、囲碁を巡る人情話として根強い人気のある『柳田格之進』という落語を元にした物語だ。白石和彌監督とは、『凪待ち』に続いて2度目のコンビとなる。この脚本は、監督とプロデューサーと話し合い、3年半にわたって改訂を重ねて練り上げた。

 白石監督は『凪待ち』ではギャンブル依存症という難役の香取慎吾さんを見事に演出しきって素晴らしい作品に仕上げてくれた。今回は草なぎ剛さんに出演してもらえることになった。草なぎさんとは『日本沈没』以来2度目の仕事となる。初めて会ったのは東宝撮影所だった。草なぎさんは、薄暗いセットの片隅で、ひとり熱心に台本を読み込んでいた。役に打ち込むストイックなたたずまいが神々しかった。今日まで、俳優として大きな賞を受賞し、めざましい活躍を続けているのも当然だ。その草なぎさんが柳田格之進を演じるということで、期待に胸が膨らんでいる。この脚本は私の代表作だ。必ずやいい作品になると信じている。

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