勢いに乗っている人気グループ・なにわ男子の高橋恭平(23)が、少女漫画を実写映画化した青春ラブストーリー『なのに、千輝くんが甘すぎる。』(3日公開)で、映画単独初主演を果たした。「普段からポジティブでナルシストな部分がある」と自負し、学校一のイケメン男子・千輝くんを説得力と共に演じ切った高橋が、自身の思う“イケメン”King & Princeの永瀬廉への憧れ、そして、今作を経て芽生えた芝居への興味などを語ってくれた。
■映画単独初主演で道枝駿佑からアドバイス「当たって砕けろ」 実は山田涼介の言葉
既刊8巻で260万部を突破した亜南くじら氏による人気コミックを、新城毅彦監督が実写映画化した本作。人生初の告白に見事に玉砕した高校2年生の失恋女子・如月真綾(畑芽育)が、陸上部のエースで、モテモテなのに周囲には塩対応な千輝くん(高橋)から“片想いごっこ”を提案されたことから始まる物語だ。
――少女漫画原作の映画に主演することを願っていた高橋さんにとって、その夢がかなった映画になりました。本作の主演が決まり、なにわ男子のメンバーのみなさんの反応はいかがでしたか?
【高橋】僕はグループの中ではいつも引っ張られる側のポジションなので、メンバーのみんなからはよく心配がられるんです。今回もメンバー全員から心配されました(笑)。でもそうやっていじってくれたことが、とてもうれしかったです。
――主演ということで、座長としてチームの真ん中に立つことになりました。どのような意気込みで臨みましたか。
【高橋】メンバーで言うとみっちー(道枝駿佑)が、そういった経験が多かったので、みっちーに一番話を聞いてもらいました。みっちーは、よく「気負わずに」とか「いつも通りで」「当たって砕けろ」と言ってくれるんです。山田(涼介)くんから聞いた言葉らしいんですが、どうしたら良いかわからないとしたら、わからんままやってみると、案外それが良かったりすると。みっちーから聞いたそういった話を参考に、なるべくいつも通りの感じで現場に行こうと思っていましたが、内心ではめっちゃ緊張していました!
――現場の雰囲気はいかがでしたでしょうか。
【高橋】共演者も同世代の方々が多かったので、とにかくみんなに話しかけるようにして仲良くできたら良いなと思っていましたが、空気感も明るくて本当に良い現場だったなと思います。僕は人見知りなんですが、共演者の板垣(李光人)くんも人見知りで。人見知り同士って「この子もそうだな」ってわかるんですよね。だからなおさら、自分から話しかけに行きました。
■イケメンの役作りは「そのまま」 人生初のお姫様抱っこの感想は?
――演じた千輝くんの印象を教えてください。
【高橋】“ザ・少女漫画のキャラクター”という雰囲気だなと。千輝はあまり感情を表に出すこともないし、言葉数も少ないので、その中で気持ちを伝えないといけないとなると、難しいなと思う部分もありました。みんなにはツンツンしていて塩対応だけれど、甘さを見せていくことにもなる。(新城)監督からは「甘くなりすぎないように」という演出をいただいたこともあり、「甘くしよう」と考えるのではなく、それは千輝の素の部分なので、甘さが「出ちゃった」くらいの感覚を大切に演じていました。
――“学校一のイケメン男子”というイケメン度に説得力を持たせるため、準備したことはありますか?
【高橋】そこに関しては、自分的にはそのままで良いのかなと(笑)。僕は普段からポジティブでナルシストな部分があるので、申し分ないのかなって。今のままでベストかなと思いました(笑)。
――陸上部の千輝くんが走るたびに、髪がサラリとなびく姿もとてもイケメンでした。
【高橋】原作の千輝くんもあまりセットしていない髪型をしているし、陸上部でガチガチに髪をセットしていたらおかしいので、アイロンでストレートにするぐらいの髪型で撮影に臨みました。僕は最初「髪をセットしたいな」とも思ったんですが、やっぱり素のままという感じが千輝役には良かったなと感じています。
――高橋さんが思う、イケメンとはどのような人でしょうか。
【高橋】「イケメンな行動をしよう」と思って過ごしているのではなく、イケメンが自然と「出ちゃう」人が本当のイケメンなのかなと。僕は、自分のことをイケメンだと思っているんですが(笑)。身近な人で言わせていただくと、King & Princeの永瀬廉くんは本当にイケメンだと思います。ジャニーズに入って初めて「かっこいいな」と思ったのも永瀬くんですし、仕事や芝居への向き合い方、後輩との接し方もすべてがイケメンで、とても憧れます。
――お姫様抱っこや、ほっぺむぎゅ、膝枕など、次々と登場する胸キュンシーンも本作の大きな見どころです。実際にやってみた感想はいかがでしたか?
【高橋】めっちゃ恥ずかしかったです(笑)。それが少女漫画の良いところだし、読んでいるときは「楽しいな」「青春だな」という気持ちでいましたが、いざやってみるとやっぱり恥ずかしくて…。お姫様抱っこをするのも人生で初めてで、読んでいる分にはキュンキュンするけれど、客観的に「俺、いまお姫様抱っこしてんねや」と考えると照れてしまうところもありました。最初は、恥ずかしさでニヤニヤしてしまって、NGを出したこともあります。だんだん「俺は千輝だ」と役に入り込んでいくことで抑えられるようになったんですが、少女漫画原作はそうやって普段の自分とはかけ離れたことをやることになるので、やっぱり難しいなと思いました。
――真綾の魅力については、どのように感じましたか。
【高橋】飾っていなくて、何にでも挑戦できる女の子。明るい性格の女の子なので、見ていても元気になれるし、一緒にいたらついつい笑顔になってしまうような女の子だなと思いました。千輝はスッとしていて滅多に笑わないので、真綾と一緒にいることでたまに出る笑顔がとても印象的になっていると思います。
■芝居への興味広がる「自分とはかけ離れた役にも挑戦してみたい」 声優業にも興味
――役者さんとしてのお仕事も増えてきています。いま、役者業の醍醐味(だいごみ)をどのように感じていますか?
【高橋】少女漫画原作の主演をやってみたかった僕としては、夢をかなえられるお仕事でもあります。いろいろな共演者の方々のお芝居を間近で見ながら、一緒にやり取りをできる瞬間や、その場の空気感もとても楽しいので、これからももっと経験していきたいです。本作では、同世代の方と共演して刺激をもらいました。少女漫画原作ならではのシーンも経験できて、また芝居への興味も広がったなと思っています。今後は、普段の自分とはかけ離れた役にも挑戦してみたいです。
――表現することへの興味や喜びが、一層増してきている様子ですね。
【高橋】昨年、新海誠監督の『すずめの戸締まり』を観に行って、すごく感動しました。僕はアニメやラジオも好きで、“声で何かを届ける”ということにも、とても興味があって。いつか声優業にもチャレンジできたらうれしいなと思っています。これからももっといろいろな“やりたい”という気持ちが湧いてくると思うので、自分自身も楽しみです。
――いろいろなお仕事を経験することが、グループ活動に影響を及ぼすことがあれば教えてください。
【高橋】いろいろな現場に行くことで、いろいろな性格や魅力を持った方に会うことができます。そういった方々とコミュニケーションをとって会話をしていると、なんだか自分まで賢くなっていくような気がして(笑)。それをメンバーと会った時に話すことで、「これはこの人と会ったからわかることだ」「あの人のおかげで、こんなことを知れた」など、いろいろな言葉を覚えていることに気づくこともあります。これからもたくさんのことを吸収して、レベルアップできたらうれしいなと思っています。
(文・取材/成田おり枝)
■映画単独初主演で道枝駿佑からアドバイス「当たって砕けろ」 実は山田涼介の言葉
既刊8巻で260万部を突破した亜南くじら氏による人気コミックを、新城毅彦監督が実写映画化した本作。人生初の告白に見事に玉砕した高校2年生の失恋女子・如月真綾(畑芽育)が、陸上部のエースで、モテモテなのに周囲には塩対応な千輝くん(高橋)から“片想いごっこ”を提案されたことから始まる物語だ。
――少女漫画原作の映画に主演することを願っていた高橋さんにとって、その夢がかなった映画になりました。本作の主演が決まり、なにわ男子のメンバーのみなさんの反応はいかがでしたか?
【高橋】僕はグループの中ではいつも引っ張られる側のポジションなので、メンバーのみんなからはよく心配がられるんです。今回もメンバー全員から心配されました(笑)。でもそうやっていじってくれたことが、とてもうれしかったです。
――主演ということで、座長としてチームの真ん中に立つことになりました。どのような意気込みで臨みましたか。
【高橋】メンバーで言うとみっちー(道枝駿佑)が、そういった経験が多かったので、みっちーに一番話を聞いてもらいました。みっちーは、よく「気負わずに」とか「いつも通りで」「当たって砕けろ」と言ってくれるんです。山田(涼介)くんから聞いた言葉らしいんですが、どうしたら良いかわからないとしたら、わからんままやってみると、案外それが良かったりすると。みっちーから聞いたそういった話を参考に、なるべくいつも通りの感じで現場に行こうと思っていましたが、内心ではめっちゃ緊張していました!
――現場の雰囲気はいかがでしたでしょうか。
【高橋】共演者も同世代の方々が多かったので、とにかくみんなに話しかけるようにして仲良くできたら良いなと思っていましたが、空気感も明るくて本当に良い現場だったなと思います。僕は人見知りなんですが、共演者の板垣(李光人)くんも人見知りで。人見知り同士って「この子もそうだな」ってわかるんですよね。だからなおさら、自分から話しかけに行きました。
■イケメンの役作りは「そのまま」 人生初のお姫様抱っこの感想は?
――演じた千輝くんの印象を教えてください。
【高橋】“ザ・少女漫画のキャラクター”という雰囲気だなと。千輝はあまり感情を表に出すこともないし、言葉数も少ないので、その中で気持ちを伝えないといけないとなると、難しいなと思う部分もありました。みんなにはツンツンしていて塩対応だけれど、甘さを見せていくことにもなる。(新城)監督からは「甘くなりすぎないように」という演出をいただいたこともあり、「甘くしよう」と考えるのではなく、それは千輝の素の部分なので、甘さが「出ちゃった」くらいの感覚を大切に演じていました。
――“学校一のイケメン男子”というイケメン度に説得力を持たせるため、準備したことはありますか?
【高橋】そこに関しては、自分的にはそのままで良いのかなと(笑)。僕は普段からポジティブでナルシストな部分があるので、申し分ないのかなって。今のままでベストかなと思いました(笑)。
――陸上部の千輝くんが走るたびに、髪がサラリとなびく姿もとてもイケメンでした。
【高橋】原作の千輝くんもあまりセットしていない髪型をしているし、陸上部でガチガチに髪をセットしていたらおかしいので、アイロンでストレートにするぐらいの髪型で撮影に臨みました。僕は最初「髪をセットしたいな」とも思ったんですが、やっぱり素のままという感じが千輝役には良かったなと感じています。
――高橋さんが思う、イケメンとはどのような人でしょうか。
【高橋】「イケメンな行動をしよう」と思って過ごしているのではなく、イケメンが自然と「出ちゃう」人が本当のイケメンなのかなと。僕は、自分のことをイケメンだと思っているんですが(笑)。身近な人で言わせていただくと、King & Princeの永瀬廉くんは本当にイケメンだと思います。ジャニーズに入って初めて「かっこいいな」と思ったのも永瀬くんですし、仕事や芝居への向き合い方、後輩との接し方もすべてがイケメンで、とても憧れます。
――お姫様抱っこや、ほっぺむぎゅ、膝枕など、次々と登場する胸キュンシーンも本作の大きな見どころです。実際にやってみた感想はいかがでしたか?
【高橋】めっちゃ恥ずかしかったです(笑)。それが少女漫画の良いところだし、読んでいるときは「楽しいな」「青春だな」という気持ちでいましたが、いざやってみるとやっぱり恥ずかしくて…。お姫様抱っこをするのも人生で初めてで、読んでいる分にはキュンキュンするけれど、客観的に「俺、いまお姫様抱っこしてんねや」と考えると照れてしまうところもありました。最初は、恥ずかしさでニヤニヤしてしまって、NGを出したこともあります。だんだん「俺は千輝だ」と役に入り込んでいくことで抑えられるようになったんですが、少女漫画原作はそうやって普段の自分とはかけ離れたことをやることになるので、やっぱり難しいなと思いました。
――真綾の魅力については、どのように感じましたか。
【高橋】飾っていなくて、何にでも挑戦できる女の子。明るい性格の女の子なので、見ていても元気になれるし、一緒にいたらついつい笑顔になってしまうような女の子だなと思いました。千輝はスッとしていて滅多に笑わないので、真綾と一緒にいることでたまに出る笑顔がとても印象的になっていると思います。
■芝居への興味広がる「自分とはかけ離れた役にも挑戦してみたい」 声優業にも興味
――役者さんとしてのお仕事も増えてきています。いま、役者業の醍醐味(だいごみ)をどのように感じていますか?
【高橋】少女漫画原作の主演をやってみたかった僕としては、夢をかなえられるお仕事でもあります。いろいろな共演者の方々のお芝居を間近で見ながら、一緒にやり取りをできる瞬間や、その場の空気感もとても楽しいので、これからももっと経験していきたいです。本作では、同世代の方と共演して刺激をもらいました。少女漫画原作ならではのシーンも経験できて、また芝居への興味も広がったなと思っています。今後は、普段の自分とはかけ離れた役にも挑戦してみたいです。
――表現することへの興味や喜びが、一層増してきている様子ですね。
【高橋】昨年、新海誠監督の『すずめの戸締まり』を観に行って、すごく感動しました。僕はアニメやラジオも好きで、“声で何かを届ける”ということにも、とても興味があって。いつか声優業にもチャレンジできたらうれしいなと思っています。これからももっといろいろな“やりたい”という気持ちが湧いてくると思うので、自分自身も楽しみです。
――いろいろなお仕事を経験することが、グループ活動に影響を及ぼすことがあれば教えてください。
【高橋】いろいろな現場に行くことで、いろいろな性格や魅力を持った方に会うことができます。そういった方々とコミュニケーションをとって会話をしていると、なんだか自分まで賢くなっていくような気がして(笑)。それをメンバーと会った時に話すことで、「これはこの人と会ったからわかることだ」「あの人のおかげで、こんなことを知れた」など、いろいろな言葉を覚えていることに気づくこともあります。これからもたくさんのことを吸収して、レベルアップできたらうれしいなと思っています。
(文・取材/成田おり枝)
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2023/03/01