2022年12月にスタートした動画配信サービス・DMM TVで、オリジナル番組を制作した佐久間宣行と藤井健太郎。“地上波では流せないコント番組”として話題の佐久間の「インシデンツ」、クロちゃんが首まで地面に埋まったキービジュアルに注目が集まる藤井の「大脱出」が作られることになった発端から、お互いの番組を見て感じたこと、それぞれの番組で肝になっているシチュエーションや役柄×出演者という組み合わせの妙について話を聞いた。
■野呂佳代キャスティングの妙 期せずして共通出演!みなみかわの魅力を語る
――「インシデンツ」も「大脱出」も設定やストーリーはもちろん、シチュエーションや役柄と芸人さんや役者さんの組み合わせも面白さに繋がっていますが、お互いの作品で出演者に関して印象的な部分はありますか?
佐久間 (きしたかのの)高野(正成)を「もうここに使ってるんだ」というのはすごく思ったかな(笑)。きしたかのは「青春高校3年C組」のオーディションで抜群に面白くて、そのあとすぐに「ゴッドタン」に出てもらったんですけど、うちのMCとあんまりうまくスイングしなくて、正直、自分の番組でうまく使えた感覚がなくて。まあ、半分は高野のせいなんですけど(笑)。結局、自分たちで、YouTubeで注目されたけど、テレビの企画では何が1番合うのかなと考えていた時期があったので、「大脱出」に出てきたときに「藤井くんが使ってる」ってびっくりしましたね。
藤井 「水曜日のダウンタウン」で「若手芸人、ドッキリ仕掛けられた怒りよりも水曜日のダウンタウンに出られた喜びが勝っちゃう説」という検証があって、そのときに当時はまだ全くテレビに出ていなかった高野さんとザ・マミィの酒井(貴士)さんを使っているんですよね。担当ディレクターがしっかりリサーチしてキャスティングしていたから、今その2人はそういうドッキリを食らう人になっていますし(笑)、僕は当時おふたりをそんなに存じ上げてなかったんですけど、今後ドッキリをくらって跳ねそうな人だなみたいな感覚はありましたね。「インシデンツ」では、僕、野呂(佳代)さんの役どころがすごく好きでした。
佐久間 そう、それはね、言われて本当にうれしい。野呂佳代を辛抱強く愛する人間として(笑)。
藤井 「ブラッシュアップライブ」(日本テレビ系)でもすごく活躍しているし、ここに来てと言ったら失礼だけど、野呂さんが良いキャリアを重ねて活躍しているなっていう。
佐久間 そうなんですよ。(テレビ東京アナウンサーの)松丸(友紀)が産休のときに野呂と朝日(奈央)に「ゴッドタン」のアシスタントになってもらって、2人ともよさが違うし、年代も違うからいいと思っていたんですけど、ちょっと朝日さんが売れすぎて(笑)、そのときは野呂さんもいろいろ言われていたらしいんですよね。ただ、もともとなんで野呂さんがアシスタントになったかというと、「私の落とし方」という企画の1回目に出てくれて、そのときのコントがめちゃくちゃ面白かったんですよ。今回僕がやっとコント番組をできて、しかも大家族のちょっといやらしいお母さんという役があったから、「これ、野呂しかない」と思って(笑)。やってみたらやっぱりバッチリだったんで、そこは褒められてすごく嬉しいですね。僕も現場でめちゃくちゃ褒めたし、セリフを増やしました。あの野呂、すごくいいよね。
藤井 今後もコントや役者のほうで活躍されそうな感じがビンビンしました。
佐久間 あの年齢であのルックスの人ってあんまりいないじゃないですか。だから末長く活躍しそうだなと思いますね。
――ちなみに、今回おふたりの番組に共通して出られているのがみなみかわさんですが、今出したいと思わされる何かがあるのでしょうか。
佐久間 なんだろうな、この複雑な気持ち(笑)。結果的にみなみかわをめちゃくちゃ買っているみたいな話になっちゃうと……(笑)。いや、別に買ってはいるんですけど。ずっと面白いから。
藤井 面白さと、スケジュールの空き具合のバランスが非常によくて。
佐久間 あ、そっちね。能力のバランスじゃなくて(笑)。
藤井 能力とスケジュールの取れやすさ(笑)。
佐久間 権利関係の処理のしやすさとかも含めてね(笑)。でもね、そういう時期のタレントさんっているんですよ。ここから売れると、もうちょっとスケジュールがタイトな企画じゃないとできなくなったり、半年くらい先まで調整してもらわないと無理になってくるんですけど。あと僕の場合はさらば青春の光とヒコロヒーだけ決めていて、あとはコントを作ってからはめていこうと思っていたんですけど、複雑な企画なので先に森田(哲矢)にだけ全体像の説明に行ったんですよ。恵比寿のタバコが吸える喫茶店に森田と僕と(放送作家の)オークラさんの3人で集まったときに、森田から「これ、みなみかわさんは入れられませんか」って言われたんですよね(笑)。そのときに「ゴッドタン」で跳ねていたし、僕もこのコントに合うと思って、話し合って決めたという感じです。
藤井 面白いですよね、単純に。もちろん好きな部分はいっぱいありますけど、これだからここにというほどの強い理由は、僕はそこまではないかもしれないです(笑)。
佐久間 でも、結果的に電話で奥さんにお願いできるという部分はあったよね。
藤井 そうですね、それはあります。あの電話の企画にみなみかわさんというのは、もちろん考えてキャスティングしていますね。スケジュールが取れた段階で(笑)。
■さらば×みなみかわ×ヒコロヒーの好相性 スターの生まれるきっかけは「あの人のここ、いいよな」
――今回、狙い通りにいった部分と想定以上に仕上がった部分はありますか?
佐久間 オレはずっとさらばとコントをやりたくて、この企画だったらぴったり合うかなと思って声をかけて、オークラさん、みなみかわくんが決まって。ヒコロヒーは、単独ライブとM-1のヒコロヒーとみなみかわのネタが好きだったので、お願いすることになったんですけど、やっぱり松竹と元松竹なだけあって非常に相性がよかったですね。あとはやっぱりみんな人気芸人なんでスケジュールはタイトだったんですけど、仲がいいんでヤバい空気にならずに済んだというか(笑)。初日の収録がクーラーも何もない倉庫の中にセットを立てて、灼熱の中で申し訳ないなという感じだったんですけど(笑)、文句を言いつつも仲がいいので、助かったところがありました。想定以上だったのは、さっき藤井さんも言ってくれた野呂佳代の芝居と、あとヒコロヒーもコントがうまいなぁと思いましたね。1話のドラッグをやっているかもしれない女優は本読みの段階からヒコロヒーがあの演技をしていて、ここを伸ばそうと思ったという感じですね。
藤井 僕は岡野(陽一)・高野のチームの最終的な絵面が、ちょっと予想を越えたなというところがあります。
佐久間 3話じゃまだ出てないですよね。
藤井 割と後半のほうなんで、まだ出てないですね。
――これまで番組を作ってきた中で、狙い通りに行く部分と予想を超える部分、どのくらいの割合で出てくるものなのでしょうか。
藤井 これは、手堅い分振れる幅は少ないなというものもあるし、逆にもうどうなるかわかんないけどやってみようというものもあるので、なかなか一概には言えないですけど、ダメだったときにダメなまま出さなくて大丈夫というか、「こうしちゃえば大丈夫だからやってみよう」みたいな失敗したときの保険を考えながら作ることが多いかもしれないですね。
佐久間 「あちこちオードリー」なんて基本的にフリートークなんで、どうなるかわかんない状態で行くから、マッチメイクと、とにかくお弁当をよくするくらいしか演出にできることはないんで(笑)。
藤井 コンディションを整える(笑)。
佐久間 あとは(オードリー)若林(正恭)に「なんとなくこっちの方向に行きたいんだよ」と伝えるくらい。「ゴッドタン」の場合はどうなってもいいやというときと、ここまできっちり組み立てたから壊れたら台無しになっちゃうというところが面白さになるときがあるので、企画によって毎回違いますね。
――予想を超えた先にブレイクする方もいるかと思うのですが、そういったスターという存在が生まれるために必要だと思うことはありますか?
佐久間 僕は世の中のことを考えて誰かを引っ張り出していることはないんですけど、例えば(ハライチ)岩井(勇気)の魅力を何かで表現したほうがいいなと思って「腐り芸人」という企画を作るまではただ面白さで考えているんですけど、岩井のものの見方が世の中とシンクロしている部分があったからある程度支持を得ていったんだろうなと思うんですよね。だから僕はこの人のこの部分が面白いなと思っているだけで、その先までは全然予想してないです。そういうことの繰り返しですかね。
藤井 ブレイクするのにもたぶんパターンがあって、後にMCになるような自分自身で切り開いていけるタイプの人もいれば、環境とかを与えられることで輝く人も一定数いて。例えば(パンサー)尾形(貴弘)さんが過酷な目にあったときもずっとまっすぐな目で、結果的にすごく魅力的な人だと伝わるのは、自分だけで表現しようとしてもなかなか出てくるものではなくて。だから佐久間さんの岩井さんの話じゃないけど、「あの人のここ、いいよな」というところをなんとなく制作とかが分かっていて、そこからの企画との出会い方ですよね。僕の場合は本人が分かった状態でやるよりは知らずにやらされることが多いですけど、そういう企画とのマッチングで表出してくるものだとは思いますね。
■野呂佳代キャスティングの妙 期せずして共通出演!みなみかわの魅力を語る
――「インシデンツ」も「大脱出」も設定やストーリーはもちろん、シチュエーションや役柄と芸人さんや役者さんの組み合わせも面白さに繋がっていますが、お互いの作品で出演者に関して印象的な部分はありますか?
佐久間 (きしたかのの)高野(正成)を「もうここに使ってるんだ」というのはすごく思ったかな(笑)。きしたかのは「青春高校3年C組」のオーディションで抜群に面白くて、そのあとすぐに「ゴッドタン」に出てもらったんですけど、うちのMCとあんまりうまくスイングしなくて、正直、自分の番組でうまく使えた感覚がなくて。まあ、半分は高野のせいなんですけど(笑)。結局、自分たちで、YouTubeで注目されたけど、テレビの企画では何が1番合うのかなと考えていた時期があったので、「大脱出」に出てきたときに「藤井くんが使ってる」ってびっくりしましたね。
藤井 「水曜日のダウンタウン」で「若手芸人、ドッキリ仕掛けられた怒りよりも水曜日のダウンタウンに出られた喜びが勝っちゃう説」という検証があって、そのときに当時はまだ全くテレビに出ていなかった高野さんとザ・マミィの酒井(貴士)さんを使っているんですよね。担当ディレクターがしっかりリサーチしてキャスティングしていたから、今その2人はそういうドッキリを食らう人になっていますし(笑)、僕は当時おふたりをそんなに存じ上げてなかったんですけど、今後ドッキリをくらって跳ねそうな人だなみたいな感覚はありましたね。「インシデンツ」では、僕、野呂(佳代)さんの役どころがすごく好きでした。
佐久間 そう、それはね、言われて本当にうれしい。野呂佳代を辛抱強く愛する人間として(笑)。
藤井 「ブラッシュアップライブ」(日本テレビ系)でもすごく活躍しているし、ここに来てと言ったら失礼だけど、野呂さんが良いキャリアを重ねて活躍しているなっていう。
佐久間 そうなんですよ。(テレビ東京アナウンサーの)松丸(友紀)が産休のときに野呂と朝日(奈央)に「ゴッドタン」のアシスタントになってもらって、2人ともよさが違うし、年代も違うからいいと思っていたんですけど、ちょっと朝日さんが売れすぎて(笑)、そのときは野呂さんもいろいろ言われていたらしいんですよね。ただ、もともとなんで野呂さんがアシスタントになったかというと、「私の落とし方」という企画の1回目に出てくれて、そのときのコントがめちゃくちゃ面白かったんですよ。今回僕がやっとコント番組をできて、しかも大家族のちょっといやらしいお母さんという役があったから、「これ、野呂しかない」と思って(笑)。やってみたらやっぱりバッチリだったんで、そこは褒められてすごく嬉しいですね。僕も現場でめちゃくちゃ褒めたし、セリフを増やしました。あの野呂、すごくいいよね。
藤井 今後もコントや役者のほうで活躍されそうな感じがビンビンしました。
佐久間 あの年齢であのルックスの人ってあんまりいないじゃないですか。だから末長く活躍しそうだなと思いますね。
――ちなみに、今回おふたりの番組に共通して出られているのがみなみかわさんですが、今出したいと思わされる何かがあるのでしょうか。
佐久間 なんだろうな、この複雑な気持ち(笑)。結果的にみなみかわをめちゃくちゃ買っているみたいな話になっちゃうと……(笑)。いや、別に買ってはいるんですけど。ずっと面白いから。
藤井 面白さと、スケジュールの空き具合のバランスが非常によくて。
佐久間 あ、そっちね。能力のバランスじゃなくて(笑)。
藤井 能力とスケジュールの取れやすさ(笑)。
佐久間 権利関係の処理のしやすさとかも含めてね(笑)。でもね、そういう時期のタレントさんっているんですよ。ここから売れると、もうちょっとスケジュールがタイトな企画じゃないとできなくなったり、半年くらい先まで調整してもらわないと無理になってくるんですけど。あと僕の場合はさらば青春の光とヒコロヒーだけ決めていて、あとはコントを作ってからはめていこうと思っていたんですけど、複雑な企画なので先に森田(哲矢)にだけ全体像の説明に行ったんですよ。恵比寿のタバコが吸える喫茶店に森田と僕と(放送作家の)オークラさんの3人で集まったときに、森田から「これ、みなみかわさんは入れられませんか」って言われたんですよね(笑)。そのときに「ゴッドタン」で跳ねていたし、僕もこのコントに合うと思って、話し合って決めたという感じです。
藤井 面白いですよね、単純に。もちろん好きな部分はいっぱいありますけど、これだからここにというほどの強い理由は、僕はそこまではないかもしれないです(笑)。
佐久間 でも、結果的に電話で奥さんにお願いできるという部分はあったよね。
藤井 そうですね、それはあります。あの電話の企画にみなみかわさんというのは、もちろん考えてキャスティングしていますね。スケジュールが取れた段階で(笑)。
――今回、狙い通りにいった部分と想定以上に仕上がった部分はありますか?
佐久間 オレはずっとさらばとコントをやりたくて、この企画だったらぴったり合うかなと思って声をかけて、オークラさん、みなみかわくんが決まって。ヒコロヒーは、単独ライブとM-1のヒコロヒーとみなみかわのネタが好きだったので、お願いすることになったんですけど、やっぱり松竹と元松竹なだけあって非常に相性がよかったですね。あとはやっぱりみんな人気芸人なんでスケジュールはタイトだったんですけど、仲がいいんでヤバい空気にならずに済んだというか(笑)。初日の収録がクーラーも何もない倉庫の中にセットを立てて、灼熱の中で申し訳ないなという感じだったんですけど(笑)、文句を言いつつも仲がいいので、助かったところがありました。想定以上だったのは、さっき藤井さんも言ってくれた野呂佳代の芝居と、あとヒコロヒーもコントがうまいなぁと思いましたね。1話のドラッグをやっているかもしれない女優は本読みの段階からヒコロヒーがあの演技をしていて、ここを伸ばそうと思ったという感じですね。
藤井 僕は岡野(陽一)・高野のチームの最終的な絵面が、ちょっと予想を越えたなというところがあります。
佐久間 3話じゃまだ出てないですよね。
藤井 割と後半のほうなんで、まだ出てないですね。
――これまで番組を作ってきた中で、狙い通りに行く部分と予想を超える部分、どのくらいの割合で出てくるものなのでしょうか。
藤井 これは、手堅い分振れる幅は少ないなというものもあるし、逆にもうどうなるかわかんないけどやってみようというものもあるので、なかなか一概には言えないですけど、ダメだったときにダメなまま出さなくて大丈夫というか、「こうしちゃえば大丈夫だからやってみよう」みたいな失敗したときの保険を考えながら作ることが多いかもしれないですね。
佐久間 「あちこちオードリー」なんて基本的にフリートークなんで、どうなるかわかんない状態で行くから、マッチメイクと、とにかくお弁当をよくするくらいしか演出にできることはないんで(笑)。
藤井 コンディションを整える(笑)。
佐久間 あとは(オードリー)若林(正恭)に「なんとなくこっちの方向に行きたいんだよ」と伝えるくらい。「ゴッドタン」の場合はどうなってもいいやというときと、ここまできっちり組み立てたから壊れたら台無しになっちゃうというところが面白さになるときがあるので、企画によって毎回違いますね。
――予想を超えた先にブレイクする方もいるかと思うのですが、そういったスターという存在が生まれるために必要だと思うことはありますか?
佐久間 僕は世の中のことを考えて誰かを引っ張り出していることはないんですけど、例えば(ハライチ)岩井(勇気)の魅力を何かで表現したほうがいいなと思って「腐り芸人」という企画を作るまではただ面白さで考えているんですけど、岩井のものの見方が世の中とシンクロしている部分があったからある程度支持を得ていったんだろうなと思うんですよね。だから僕はこの人のこの部分が面白いなと思っているだけで、その先までは全然予想してないです。そういうことの繰り返しですかね。
藤井 ブレイクするのにもたぶんパターンがあって、後にMCになるような自分自身で切り開いていけるタイプの人もいれば、環境とかを与えられることで輝く人も一定数いて。例えば(パンサー)尾形(貴弘)さんが過酷な目にあったときもずっとまっすぐな目で、結果的にすごく魅力的な人だと伝わるのは、自分だけで表現しようとしてもなかなか出てくるものではなくて。だから佐久間さんの岩井さんの話じゃないけど、「あの人のここ、いいよな」というところをなんとなく制作とかが分かっていて、そこからの企画との出会い方ですよね。僕の場合は本人が分かった状態でやるよりは知らずにやらされることが多いですけど、そういう企画とのマッチングで表出してくるものだとは思いますね。
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2023/02/25