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生田斗真主演『渇水』心揺さぶる特報&新ビジュアル公開 門脇麦、磯村勇斗、尾野真千子らが出演

 俳優の生田斗真が主演する、映画『渇水』において、初公開の本編映像を含む特報映像、ティザービジュアルが解禁された。『凶悪』(13)、『孤狼の血 シリーズ』(18、21)で知られる白石和彌監督が初プロデュースを担当する今作。同時に門脇麦磯村勇斗尾野真千子ら7人のキャストの起用・コメントも発表された。

映画『渇水』ティザービジュアル (C)2022『渇水』製作委員会

映画『渇水』ティザービジュアル (C)2022『渇水』製作委員会

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 今作は1990年文學界新人賞受賞、103回芥川賞候補となり注目を浴びた、河林満氏による名篇を、刊行から30年の時を経て初めて映画化。生田は水道料金を滞納する家庭の水を停める業務(=停水執行)に就く、市の水道局職員の岩切俊作を演じる。 

 特報映像では、水不足の深刻化を伝えるニュースの音声と共に照りつける太陽を見上げる岩切と同僚の木田拓次(磯村)が水道料金を滞納する家庭を訪れ、水道を停めて回る“停水執行”の様子が映し出される。そんな日々の中、岩切が出会ったのはたった2人で家に残された幼い姉妹だった。

 県内全域で給水制限が発令される中、最後のライフラインである水道を停めてしまってもいいのか。「停めるんですか、水道」と問う姉妹の真っすぐな瞳に葛藤を覚えながらも、岩切は規則に従い停水を執行するが――。

 「疑問を持たずに波風を立てずに日々を過ごすことが上手な生き方かもしれませんが、ふと立ち止まり、自分を見つめ直す事も悪くない。そう思わせてくれる作品です」という生田のコメントに示唆されるような、映像のラストには「このままじゃダメなんだよ」と叫ぶ岩切の姿が収められている。

 姉妹の母親・小出有希を演じるのは門脇。岩切の妻で、息子を連れ実家に帰ったきり戻ってこない岩切和美を尾野。2人きりで家に残された、しっかり者の姉・小出恵子役の山崎七海、天真爛漫な妹・小出久美子役の柚穂はオーディションで選出され、懸命に生きる姉妹を体現。

 水道料金滞納者の一人、伏見役に宮藤官九郎、水道局料金課の佐々木課長役を池田成志が演じる。また、劇中の音楽を、NUMBER GIRLZAZEN BOYSなどカリスマ的人気を誇る向井秀徳が手掛けていることが明らかになった。

 ティザービジュアルでは、物憂げ(ものうげ)にうつむく主人公・岩切俊作(幾多)の表情が印象的に映し出されており“渇いているのは、心でした――。”というコピーが物語の行方に期待を高めている。

■キャストコメント

▼門脇麦
母親の役というだけでまだ想像がつかない部分も多く、その役を遠く感じるものですが、さらにさらに遠い、私には理解が困難な役を皆様に支えていただきながら自分なりに手繰り寄せて演じました。きっと今もどこかに存在する姉妹のお話です。聞き飽きた綺麗事かもしれませんが、優しい世の中になってほしいと、演じながら改めて強く願う作品でした。

▼磯村勇斗
脚本をいただいて読んだときに、この作品に参加したいと強く思いました。
水道局員を軸に、僕たちのライフラインである「水道水」を通して社会問題に切り込み、そこで出会う人々の葛藤に、僕は惹かれました。
人の心も渇いていく世の中で、何か生きる希望を届けられたらと思います。

▼尾野真千子
とても気持ちが歯がゆくなる映画です。
台本を読んだ時それぞれの気持ちがチクリチクリと刺さってポロポロと泣きました。
観てくださった人の心にも刺さりますように。

▼山崎七海(※崎=たつさき)
オーディションが決まった時は本当にびっくりしました。何度もオーディションを重ねて小出恵子を知っていくうちに、どんどんこの役が好きになっていって。なので参加できた事がうれしさでいっぱいでした。岩切との出会いで姉妹が変わっていく、普通の姉妹とは違うけどどんな時でも助け合って生きていく姉妹を見てもらいたいです!

▼柚穂
この作品は初めての長期間の撮影でしたが、現場の人や出演者の人がとても優しく仲良くしてくれたので、自然に「久美子」になることができました。私にはお姉ちゃんがいないので、本当にお姉ちゃんが出来たみたいでうれしかったです。 ぜひ「渇水」をたくさんの人に観てもらいたいです。

▼宮藤官九郎
「最初に水道を止められる役は宮藤さんしかいないと思ってた」と力説された時には戸惑いましたが、高橋(正弥)監督には数々の現場でずいぶん助けられましたので、俺でよければ水道止めてくださいと快諾しました。 とても切なく過酷な物語ですが、社会の理不尽を描くだけでは終わらない希望の光が見えた気がしました。公開おめでとうございます。

▼池田成志
天候不順な時に天候不順な題材を撮るって、ホント世の中ままならないよなぁとか思いながら撮影に臨みました。短い期間の撮影でしたが、何か明確なようで、明確ではないものを演じる、難しさみたいなものを感じました。映画経験をもっと積みたいです。かなり結構前から知ってる斗真君と、初めて仕事したのもうれしかったです。

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関連写真

  • 映画『渇水』ティザービジュアル (C)2022『渇水』製作委員会
  • 映画『渇水』追加キャスト (C)2022『渇水』製作委員会

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