動画配信サービスHuluが参画した超大型国際ドラマ、Huluオリジナル『THE SWARM/ザ・スウォーム』(全8話)が3月4日より独占配信される。日本から海外ドラマ初出演となる木村拓哉の参加で注目を集めている本作は、全世界で大ヒットを記録した米ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のプロデューサー、フランク・ドルジャー氏が手がける連続ドラマ最新作。このほどドルジャー氏がオンラインで日本のメディアの取材に応じ、撮影中に木村からある提案をされ、「これが本当のプロフェッショナルだ」と感心したエピソードを話してくれた。
同ドラマは、ドイツの作家フランク シェッツィングが2004年に発表した海洋SFサスペンス小説「深海のYrr(原題:Der Schwarm)」が原作。クジラやシャチが人間を襲い、ロブスターによる謎の感染症が蔓延するなど、世界中の海で突如不可解な現象が巻き起こる。海の異変に気づき、その謎を探る科学者などを、世界各国から選りすぐりの俳優陣が演じる。
木村が演じるのは、日本人の慈善家で海洋問題に取り組む”ミフネ財団“の創始者アイト・ミフネ。どのようなキャラクターなのか?
「木村さんが演じるアイト・ミフネは原作の後半で非常に重要な役割を果たす米軍総司令官の女性ジュディス・リーを木村さんのイメージに合わせて作り変えたキャラクターです」
原作が発表された当時、ヨーロッパや北米では特に科学者は男性が多かったが、現在では女性も増え、多様なバックグラウンドを持つ人が科学のフィールドに入ってきていることから、ドラマでは多様性を重視したキャラクター設定が採用された。
「今回のストーリー終盤で、科学者たちが国際委員会に訴えて北極海に船を出そうとするのですが、費用が出せないと断られてしまいます。その時に頼る相手が必要だと考えていました。その時に思い出したのが、先進国の中でも特に海と深い関わりを持つのが日本だということです。日本は約7000の島があり、陸地の約12倍の海域を持つ。金銭的な支援をして科学者たちを後押しする役割を果たすキャラクターは、海と深く関わりのある国の方がいいなと思いました。また、リアリティーのあるキャラクターにしたかったんです。ミフネは海運業で富を築きましたが、同時に海へダメージを与えてしまったことも自覚していて、科学者たちを支援することが、自分自身が海に与えてしまったダメージを払拭する、そして世界を救うためのチャンスだと考えています」
そんなミフネを演じる木村の撮影現場での様子を聞くと「木村さんについてはハッとさせられた部分が3つあります。1つ目は年齢を重ねていて大人の成熟した権威を表現できる感性、2つ目は知性が感じられること、最後にスクリーン上の存在感でした」と、ドルジャー氏。
「現場では撮影はとてもスピーディーに進行していき、複雑なシーンもあったのですが、見事に演じ切ってくださいました。他のキャストともとても良いバランスでしたし、演技も見ごたえのあるものとなっています。特に最後の2話では、物語を1つにまとめてくれるとても重要な役割を担っています。彼のためにミフネというキャラクターを作ることができて本当に良かったです」と、笑顔で語ってくれた。
さらに撮影中、木村から、「控室を用意してくれるのはとても感謝しているけど、行ったり来たりする時間がもったいないから、撮影場所にスペースを用意してくれればそこでメイク直しや着替えをするよ」と、提案されたことには驚き、感心したと明かす。
「ミフネのオフィスでのシーンを撮影した時のことです。2日間で、ビデオ通話をしているシーンや、背景をグリーンバックに変えるなど、さまざまなことをしなければなりませんでした。この時、撮影現場から離れた場所に木村さんの控室を用意していたのですが、『行ったり来たりする時間がもったいない』と言ってくれたんです。
セットの角の方に椅子を置いてカーテンをかけてスペースを作り、そこでメイク直しや着替えをしてくれたので、通常は移動も含めて30分かかるところを5分で衣装替えができるようになりました。そのおかげでいろいろなアングルで撮影ができたし、監督とともに演技を深めていくことができました。これまでの経験からすると、作品や演技がどうこうというよりも、自分がどう扱われるかということを重視する方が結構いらっしゃるのですが、木村さんは全くそうではありませんでした。時間を無駄にせず、より良い作品を作りたいという思いからそういったことを仰ってくださり、これが本当のプロフェッショナルだなと感心しました」
ドルジャー氏は、前半はスウェーデンで活躍するアレクサンダー・カリムが演じる海底開拓を調査している、高名なシグル・ヨハンソン博士が物語を引っ張り、「後半からはミフネがまた違うところへ引っ張っていく」と明かす。木村が物語の重要キャラクターを演じている『THE SWARM/ザ・スウォーム』。第1話から見逃せない。
同ドラマは、ドイツの作家フランク シェッツィングが2004年に発表した海洋SFサスペンス小説「深海のYrr(原題:Der Schwarm)」が原作。クジラやシャチが人間を襲い、ロブスターによる謎の感染症が蔓延するなど、世界中の海で突如不可解な現象が巻き起こる。海の異変に気づき、その謎を探る科学者などを、世界各国から選りすぐりの俳優陣が演じる。
木村が演じるのは、日本人の慈善家で海洋問題に取り組む”ミフネ財団“の創始者アイト・ミフネ。どのようなキャラクターなのか?
「木村さんが演じるアイト・ミフネは原作の後半で非常に重要な役割を果たす米軍総司令官の女性ジュディス・リーを木村さんのイメージに合わせて作り変えたキャラクターです」
原作が発表された当時、ヨーロッパや北米では特に科学者は男性が多かったが、現在では女性も増え、多様なバックグラウンドを持つ人が科学のフィールドに入ってきていることから、ドラマでは多様性を重視したキャラクター設定が採用された。
「今回のストーリー終盤で、科学者たちが国際委員会に訴えて北極海に船を出そうとするのですが、費用が出せないと断られてしまいます。その時に頼る相手が必要だと考えていました。その時に思い出したのが、先進国の中でも特に海と深い関わりを持つのが日本だということです。日本は約7000の島があり、陸地の約12倍の海域を持つ。金銭的な支援をして科学者たちを後押しする役割を果たすキャラクターは、海と深く関わりのある国の方がいいなと思いました。また、リアリティーのあるキャラクターにしたかったんです。ミフネは海運業で富を築きましたが、同時に海へダメージを与えてしまったことも自覚していて、科学者たちを支援することが、自分自身が海に与えてしまったダメージを払拭する、そして世界を救うためのチャンスだと考えています」
そんなミフネを演じる木村の撮影現場での様子を聞くと「木村さんについてはハッとさせられた部分が3つあります。1つ目は年齢を重ねていて大人の成熟した権威を表現できる感性、2つ目は知性が感じられること、最後にスクリーン上の存在感でした」と、ドルジャー氏。
「現場では撮影はとてもスピーディーに進行していき、複雑なシーンもあったのですが、見事に演じ切ってくださいました。他のキャストともとても良いバランスでしたし、演技も見ごたえのあるものとなっています。特に最後の2話では、物語を1つにまとめてくれるとても重要な役割を担っています。彼のためにミフネというキャラクターを作ることができて本当に良かったです」と、笑顔で語ってくれた。
さらに撮影中、木村から、「控室を用意してくれるのはとても感謝しているけど、行ったり来たりする時間がもったいないから、撮影場所にスペースを用意してくれればそこでメイク直しや着替えをするよ」と、提案されたことには驚き、感心したと明かす。
「ミフネのオフィスでのシーンを撮影した時のことです。2日間で、ビデオ通話をしているシーンや、背景をグリーンバックに変えるなど、さまざまなことをしなければなりませんでした。この時、撮影現場から離れた場所に木村さんの控室を用意していたのですが、『行ったり来たりする時間がもったいない』と言ってくれたんです。
セットの角の方に椅子を置いてカーテンをかけてスペースを作り、そこでメイク直しや着替えをしてくれたので、通常は移動も含めて30分かかるところを5分で衣装替えができるようになりました。そのおかげでいろいろなアングルで撮影ができたし、監督とともに演技を深めていくことができました。これまでの経験からすると、作品や演技がどうこうというよりも、自分がどう扱われるかということを重視する方が結構いらっしゃるのですが、木村さんは全くそうではありませんでした。時間を無駄にせず、より良い作品を作りたいという思いからそういったことを仰ってくださり、これが本当のプロフェッショナルだなと感心しました」
ドルジャー氏は、前半はスウェーデンで活躍するアレクサンダー・カリムが演じる海底開拓を調査している、高名なシグル・ヨハンソン博士が物語を引っ張り、「後半からはミフネがまた違うところへ引っ張っていく」と明かす。木村が物語の重要キャラクターを演じている『THE SWARM/ザ・スウォーム』。第1話から見逃せない。
このニュースの流れをチェック
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- 2. 木村拓哉、初海外ドラマ『THE SWARM』ビジュアル&規格外のメイキング写真初公開
- 3. 木村拓哉、初海外ドラマ『THE SWARM』メインビジュアル解禁 世界各国の俳優陣が勢ぞろい
- 4. 木村拓哉も登場 Hulu大型国際ドラマ『THE SWARM/ザ・スウォーム』初映像解禁
- 5. Huluオリジナル『THE SWARM/ザ・スウォーム』はどんなドラマ? プロデューサーがひも解く
- 6. 『ゲーム・オブ・スローンズ』プロデューサーが「本当のプロフェッショナルだ」と感心した、木村拓哉からの提案
- 7. 木村拓哉、海外ドラマ『THE SWARM/ザ・スウォーム』撮影秘話明かす特別番組放送
- 8. 『THE SWARM/ザ・スウォーム』名物プロデューサーが明かす、木村拓哉の役名“ミフネ”秘話
- 9. 木村拓哉、初の海外ドラマは「食らいついていく感じ」 『THE SWARM』特番で独占インタビュー放送
- 10. 木村拓哉出演の『THE SWARM/ザ・スウォーム』ドイツやフランスで快挙

2023/02/23