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日本で1台の超希少車『クラウンオープンカー』 石川県の“私設”博物館に寄贈された理由

 2月18日、19日にパシフィコ横浜で開催された日本最大級のクラシックカーイベント『第14回 Nostalgic 2days 2023』(ノスタルジック2デイズ)。40年、50年以上前の車が並ぶなか、バブル期に大流行した比較的新しい『トヨタ クラウン』を展示したのは、石川県小松市にある日本自動車博物館。

日本自動車博物館が展示した、日本で1台の貴重な『トヨタ クラウン

日本自動車博物館が展示した、日本で1台の貴重な『トヨタ クラウン "儀礼用"オープンカー』 撮影/逢坂聡

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「当館には、展示500台、バックヤードに300台、バイク40台という旧車がありますが、来場されるお客さんを考えたときに、あまり古すぎても足を止めてもらえないんじゃないかと思い、80年代、90年代の比較的新しく、なじみがありながらも珍しい車を持ってきました」と同館館長の前田智嗣さんが話す通り、このクラウン、よくよく見ると屋根がない。

「このクラウンは、愛知県警が実際に使っていた儀礼用の車。護衛の人たちが何かあった時にすぐ飛び出せるようにと、オープンカーの仕様になっています。普通のクラウンとも若干仕様が異なっていて、フレームなどの補強が施されており、幌が入れられるようにトランクも後ろに下げられています」(同氏)

 「1台しかない貴重な車だけど、どこかに引き取ってもらえないかと言うことでうちにきました」(同氏)と話す通り、同館には、このクラウン以外にも背景にさまざまな物語がある希少車を展示している。

「日本初の国産実用四輪駆動車である超希少な『くろがね四起』や、イギリス大使館から寄贈された故ダイアナ妃が来日した際に乗った『ロールスロイス』なども展示しています」(同館顧問・高川英昭さん)

 その一方で、他の自動車博物館では展示しないような大衆車や、低グレードの車、商用車なども展示。そこには創設者の想いが込められているという。

「この博物館を運営している石黒産業はもともと、レンガが作り、全国におろしていました。その2代目である前田彰三は、レンガを運んだ帰りの車に、道端に放ってある車を見つけては『これは日本の財産なのにかわいそうだ』と許可を得て持って帰ってきた。貴重な車だけでなく、高度経済成長期を含めてこれまで日本を支え、生活の一部になってきた車をたくさん展示しているのには、そういった理由があるんです。
 石川県の片田舎にあるもので、なかなか知られていないんですが、全国からぜひ見に来ていただければ幸いです」(高川氏)

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  • 「練5」の希少なシングルナンバーを継承した昭和38年式『日産セドリックカスタム』 撮影/逢坂聡
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  • 『第14回 Nostalgic 2days 2023』に展示された『660スピードスター』 撮影/逢坂聡
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