ZARDの数々の名曲が詰め込まれたトリビュートアルバムで2019年9月にデビューしたSARD UNDERGROUND。オリジナル楽曲にも意欲的に取り組み、デビュー3周年を迎えた昨年は、ミニアルバム『日の名残り』をリリース、バンドとしての確実な成長を見せつけた。そんな3人が、2023年の活動第1弾として発表した5枚目となるシングル「卒業式」には、「“新しい一歩”という意味をたくさん込めた」という。本作の制作背景や“新しい一歩”に込めた思いを聞いた。
■“新たな一歩”を踏み出す人に寄り添い、応援する 初の卒業・旅立ちソング
3月の卒業シーズンを前に、その名もズバリ「卒業式」という卒業・旅立ちソングをリリースしたSARD UNDERGROUND。「季節のイベントをモチーフにした歌を歌って、ファンと思い出を共有したい」という思いは以前から強く、昨年9月14日にリリースしたミニアルバム『日の名残り』では、自身初のクリスマスソング「クリスマス ケーキ」を収録。12月25日のクリスマス当日には、生配信ライブを決行。「ファンのみなさんと心が通った感じがして、すごく幸せなクリスマスの思い出ができました」と破顔する。
「卒業式」は、彼女たちにとっての“季節の歌・イベントの歌”第2弾となる。今回も作詞はボーカルの神野友亜が担当し、卒業・旅立ちを前に新しい環境に飛び出す一抹の不安や緊張を繊細に描きつつ、明るいメロディーにのせた前向きなワードが胸に沁みるミディアムナンバーとなっている。3人の中では「頼りがいがあるお姉さん」的存在というキーボードの坂本ひろ美は本作への思いを次のように語る。
坂本 「クリスマス ケーキ」に続いて季節のイベントをモチーフにした曲をリリースできることになってとても嬉しかったですし、友亜さんがどんな歌詞を書いてくるのか、とても楽しみにしていました。卒業式や入学式だけでなく、仕事など環境の変化がある春は、期待や不安が入り混じったさまざまな感情に揺れ動く時期。そんな気持ちに寄り添ってくれる言葉がたくさん詰まっているので、みなさんにとっての思い出の曲になれたらいいなと思います。
坂本のその言葉を受けて、「しっかりもののムードメーカー」神野は、「自分自身がつらい時にメモしていた言葉を使って、落ち込んでいる人の気持ちに寄り添い、背中を押してあげられるような曲にしたかった」という。
さらに「天然でかわいいキャラ」のベースの杉岡泉美は、こんな期待も寄せる。
杉岡 桜が思い浮かぶようなメロディーになっているので、この曲を聴けば、春の新鮮な気持ちや、ドキドキ、ワクワクした気持ちをいつでも思い起こしてもらえるんじゃないかって思うんです。だから、春以外の季節にも聴いてもらって、その気持ちを思い出して、頑張るぞって奮起してもらえたらと思います。
■今年の初仕事は小学校でのミュージックビデオ(MV)撮影 初心に戻って取り組もうと思えた
3人にとって、今年の初仕事は、本作のミュージックビデオの撮影だった。新春にこの曲の世界観に浸ったことで、爽やかな明るい気分がみなぎったという。
杉岡 小学校で撮影したんですけど、久しぶりに校舎の中に入って、学生の時の気持ちを思い出して、歌手を目指していた頃の初心に返れたような気がして、この気持ちを忘れずに、今年も頑張ろうって思えました。
坂本 私もいいスタートが切れたなって思ったのと同時に、今年1年がすごく楽しみになりました。
そのMVの一番の見どころは、「屋上のシーン!」と3人は口を揃える。
神野 放課後の日差しがすごくきれいで、映像を見ただけでその空気感が画面から溢れてくる感じなんです。私たちにとっても最高の思い出ムービーとなりました。
ちなみに3人にとって、卒業式にはどんな思い出があるのだろう。
坂本 高校の卒業式は、その後、友人たちがみんなバラバラになっちゃうということで、写真を撮ってすごく泣きました。
神野 私は中学の卒業制作でアルバムを自作したんですが、自分の将来の夢を語るページに、「人に元気を与えられる歌手になりたい」っていうまっすぐな思いが書いてあって。今も時々、見返しては、励みにしています。
杉岡 高校の卒業アルバムに、文化祭で初めてベースを弾いたときの写真が載って嬉しかったことを思い出します。「また会おうね」ってみんなで語り合ったこともすごくいい思い出として記憶に残っています。
卒業といって思い出す曲について聞くと、それぞれ異なる楽曲名を挙げた。
坂本 アンジェラ・アキさんの「手紙」とレミオロメンさんの「3月9日」です。
神野 flumpoolさんの「証」です。
杉岡 私はもう圧倒的に「旅立ちの日に」です。ピアノのメロディーと歌詞と、後半でコーラスと掛け合う感じの歌い方がすごく好きで、聴くと必ず泣きます。
■成長を実感した2022年、2023年はさらなる高みを目指して前進中
本作のカップリングも趣向を凝らしており、初限定盤A・Bには卒業・旅立ちソングとして長く愛されている坂井泉水歌詞提供のDEENの大ヒットシングル「翼を広げて」「Teenage dream」を各々収録。通常盤にはZARDの36枚目シングル「瞳閉じて」が収録されている。3曲への思いを神野はこう語る。
神野 「翼を広げて」は、“洗いたてのシャツ”とか“缶ジュース”とか、日常を感じるワードがいっぱい綴られた情景が浮かぶ歌詞で、大好きでした。今回、歌うことができて心が和みました。「Teenage dream」は4曲の中で一番青春を感じる曲。小さいことに悩まずにいられるようになるというか、聴いていて心が明るくなる、これもまた大好きな曲です。「瞳閉じて」は、ZARDさんの30周年記念ライブでコーラスを歌わせていただき、そのときから絶対、SARD UNDERGROUNDでやりたいと思っていた曲でした。いつかSARD UNDERGROUNDのライブで演奏できたらと思っています。
また、特典では、「翼を広げて」収録の初回限定盤Aには、昨年のZepp Nambaでのライブ映像(「花火よ燃え尽きて海に舞い上がれ!」「空っぽの心」「遠い日のNostalgia」)を収録したDVDを、「Teenage dream」収録の初回限定盤Bには、23年4月から24年3月までのフォトカレンダーを封入。充実した1年の歩みを丸ごと振り返ることができる内容になっている。
神野 去年は本当に成長が実感できた年だったと思います。とくにライブでは、以前は歌うことだけに必死で表現まで追いついていなかったけれど、少し余裕が生まれて、自分が表現したいようにできたかなって思います。
その成長の原動力となっているのは、ファンからの熱い声援。さらに、ファンが増え、声援が増すほど、「もっと大きくなれるように頑張りたいって思える」と3人は意欲をみせる。
神野 これまではただ歌うことに必死で、自分は何ができていないのか見えていませんでしたが、経験を重ねて、それが見えるようになってきたので、過去の映像を何度も見て、自分にできていないことや足りないことを細かくメモして、課題にして、今年はもっと自分を磨きたいと思っています。
坂本 自分の演奏はもちろん、上手い人のライブや映像を見て、吸収するようにしています。そういう方たちは全身で歌っているように見えるし、奏でる音が活きているって感じるんです。そんなふうになれるように、もっともっと突き詰めて、みなさんにうまくなったねって言ってもらえるように努力しています。
杉岡 私はSARD UNDERGROUNDの曲とZARDさんの曲で、ファンの人が違う世界に入り込めるようなギャップのある表現の仕方や動きができるようになりたいと思っています。去年のライブでは、SARD UNDERGROUNDの曲で、ファンの方が私たちと一緒に腕を上げて大きく振るとか、今までなかった体験ができたことが楽しくて、充足感も得られました。そんなシーンをもっと増やしていけるようにしたいです
さまざまな経験を自分たちのものにし、バンドとしての成長に確かな手ごたえを感じながらも、さらなる成長に向けて新たな一歩を踏み出している3人。2023年もSARD UNDERGRONDの進化から目が離せなくなりそうだ。
文・河上いつ子
<リリース情報>
5th シングル「卒業式」
2023年2月22日発売
【初回限定盤A】CD+DVD/GZCA-7187/1980円(税込)
01. 卒業式
作詞:神野友亜 作曲:徳永暁人 編曲:徳永暁人
※ぎふチャン「めっちゃぎふわかるてれび」2月エンディングテーマ
02. 翼を広げて
作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 編曲:麻井寛史
03. 卒業式 (off vocal)
04. 翼を広げて (off vocal)
特典DVD:「花火よ燃え尽きて海に舞い上がれ!」「空っぽの心」「遠い日の Nostalgia」
LIVE from LIVE TOUR 2022 [in the twilight] at Zepp Namba
【初回限定盤B】CD+フォトカレンダー/GZCA-7188/1540円(税込)
01. 卒業式
作詞:神野友亜 作曲:徳永暁人 編曲:徳永暁人
※ぎふチャン「めっちゃぎふわかるてれび」2月エンディングテーマ
02. Teenage dream
作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:麻井寛史
03. 卒業式 (off vocal)
04. Teenage dream (off vocal)
フォトカレンダー[2023.4-2024.3]
【通常盤】CD/GZCA-7189/1100円(税込)
01. 卒業式
作詞:神野友亜 作曲:徳永暁人 編曲:徳永暁人
※ぎふチャン「めっちゃぎふわかるてれび」2月エンディングテーマ
02. 瞳閉じて
作詞:坂井泉水 作曲:大野愛果 編曲:麻井寛史
03. 卒業式 (off vocal)
04. 翼を広げて (off vocal)
■SARD UNDERGROUND公式サイト:http://sard-underground.jp/index.html
■“新たな一歩”を踏み出す人に寄り添い、応援する 初の卒業・旅立ちソング
3月の卒業シーズンを前に、その名もズバリ「卒業式」という卒業・旅立ちソングをリリースしたSARD UNDERGROUND。「季節のイベントをモチーフにした歌を歌って、ファンと思い出を共有したい」という思いは以前から強く、昨年9月14日にリリースしたミニアルバム『日の名残り』では、自身初のクリスマスソング「クリスマス ケーキ」を収録。12月25日のクリスマス当日には、生配信ライブを決行。「ファンのみなさんと心が通った感じがして、すごく幸せなクリスマスの思い出ができました」と破顔する。
「卒業式」は、彼女たちにとっての“季節の歌・イベントの歌”第2弾となる。今回も作詞はボーカルの神野友亜が担当し、卒業・旅立ちを前に新しい環境に飛び出す一抹の不安や緊張を繊細に描きつつ、明るいメロディーにのせた前向きなワードが胸に沁みるミディアムナンバーとなっている。3人の中では「頼りがいがあるお姉さん」的存在というキーボードの坂本ひろ美は本作への思いを次のように語る。
坂本 「クリスマス ケーキ」に続いて季節のイベントをモチーフにした曲をリリースできることになってとても嬉しかったですし、友亜さんがどんな歌詞を書いてくるのか、とても楽しみにしていました。卒業式や入学式だけでなく、仕事など環境の変化がある春は、期待や不安が入り混じったさまざまな感情に揺れ動く時期。そんな気持ちに寄り添ってくれる言葉がたくさん詰まっているので、みなさんにとっての思い出の曲になれたらいいなと思います。
坂本のその言葉を受けて、「しっかりもののムードメーカー」神野は、「自分自身がつらい時にメモしていた言葉を使って、落ち込んでいる人の気持ちに寄り添い、背中を押してあげられるような曲にしたかった」という。
さらに「天然でかわいいキャラ」のベースの杉岡泉美は、こんな期待も寄せる。
杉岡 桜が思い浮かぶようなメロディーになっているので、この曲を聴けば、春の新鮮な気持ちや、ドキドキ、ワクワクした気持ちをいつでも思い起こしてもらえるんじゃないかって思うんです。だから、春以外の季節にも聴いてもらって、その気持ちを思い出して、頑張るぞって奮起してもらえたらと思います。
■今年の初仕事は小学校でのミュージックビデオ(MV)撮影 初心に戻って取り組もうと思えた
杉岡 小学校で撮影したんですけど、久しぶりに校舎の中に入って、学生の時の気持ちを思い出して、歌手を目指していた頃の初心に返れたような気がして、この気持ちを忘れずに、今年も頑張ろうって思えました。
坂本 私もいいスタートが切れたなって思ったのと同時に、今年1年がすごく楽しみになりました。
そのMVの一番の見どころは、「屋上のシーン!」と3人は口を揃える。
神野 放課後の日差しがすごくきれいで、映像を見ただけでその空気感が画面から溢れてくる感じなんです。私たちにとっても最高の思い出ムービーとなりました。
ちなみに3人にとって、卒業式にはどんな思い出があるのだろう。
坂本 高校の卒業式は、その後、友人たちがみんなバラバラになっちゃうということで、写真を撮ってすごく泣きました。
神野 私は中学の卒業制作でアルバムを自作したんですが、自分の将来の夢を語るページに、「人に元気を与えられる歌手になりたい」っていうまっすぐな思いが書いてあって。今も時々、見返しては、励みにしています。
杉岡 高校の卒業アルバムに、文化祭で初めてベースを弾いたときの写真が載って嬉しかったことを思い出します。「また会おうね」ってみんなで語り合ったこともすごくいい思い出として記憶に残っています。
卒業といって思い出す曲について聞くと、それぞれ異なる楽曲名を挙げた。
坂本 アンジェラ・アキさんの「手紙」とレミオロメンさんの「3月9日」です。
神野 flumpoolさんの「証」です。
杉岡 私はもう圧倒的に「旅立ちの日に」です。ピアノのメロディーと歌詞と、後半でコーラスと掛け合う感じの歌い方がすごく好きで、聴くと必ず泣きます。
■成長を実感した2022年、2023年はさらなる高みを目指して前進中
本作のカップリングも趣向を凝らしており、初限定盤A・Bには卒業・旅立ちソングとして長く愛されている坂井泉水歌詞提供のDEENの大ヒットシングル「翼を広げて」「Teenage dream」を各々収録。通常盤にはZARDの36枚目シングル「瞳閉じて」が収録されている。3曲への思いを神野はこう語る。
神野 「翼を広げて」は、“洗いたてのシャツ”とか“缶ジュース”とか、日常を感じるワードがいっぱい綴られた情景が浮かぶ歌詞で、大好きでした。今回、歌うことができて心が和みました。「Teenage dream」は4曲の中で一番青春を感じる曲。小さいことに悩まずにいられるようになるというか、聴いていて心が明るくなる、これもまた大好きな曲です。「瞳閉じて」は、ZARDさんの30周年記念ライブでコーラスを歌わせていただき、そのときから絶対、SARD UNDERGROUNDでやりたいと思っていた曲でした。いつかSARD UNDERGROUNDのライブで演奏できたらと思っています。
また、特典では、「翼を広げて」収録の初回限定盤Aには、昨年のZepp Nambaでのライブ映像(「花火よ燃え尽きて海に舞い上がれ!」「空っぽの心」「遠い日のNostalgia」)を収録したDVDを、「Teenage dream」収録の初回限定盤Bには、23年4月から24年3月までのフォトカレンダーを封入。充実した1年の歩みを丸ごと振り返ることができる内容になっている。
神野 去年は本当に成長が実感できた年だったと思います。とくにライブでは、以前は歌うことだけに必死で表現まで追いついていなかったけれど、少し余裕が生まれて、自分が表現したいようにできたかなって思います。
その成長の原動力となっているのは、ファンからの熱い声援。さらに、ファンが増え、声援が増すほど、「もっと大きくなれるように頑張りたいって思える」と3人は意欲をみせる。
神野 これまではただ歌うことに必死で、自分は何ができていないのか見えていませんでしたが、経験を重ねて、それが見えるようになってきたので、過去の映像を何度も見て、自分にできていないことや足りないことを細かくメモして、課題にして、今年はもっと自分を磨きたいと思っています。
坂本 自分の演奏はもちろん、上手い人のライブや映像を見て、吸収するようにしています。そういう方たちは全身で歌っているように見えるし、奏でる音が活きているって感じるんです。そんなふうになれるように、もっともっと突き詰めて、みなさんにうまくなったねって言ってもらえるように努力しています。
杉岡 私はSARD UNDERGROUNDの曲とZARDさんの曲で、ファンの人が違う世界に入り込めるようなギャップのある表現の仕方や動きができるようになりたいと思っています。去年のライブでは、SARD UNDERGROUNDの曲で、ファンの方が私たちと一緒に腕を上げて大きく振るとか、今までなかった体験ができたことが楽しくて、充足感も得られました。そんなシーンをもっと増やしていけるようにしたいです
さまざまな経験を自分たちのものにし、バンドとしての成長に確かな手ごたえを感じながらも、さらなる成長に向けて新たな一歩を踏み出している3人。2023年もSARD UNDERGRONDの進化から目が離せなくなりそうだ。
文・河上いつ子
<リリース情報>
5th シングル「卒業式」
2023年2月22日発売
【初回限定盤A】CD+DVD/GZCA-7187/1980円(税込)
01. 卒業式
作詞:神野友亜 作曲:徳永暁人 編曲:徳永暁人
※ぎふチャン「めっちゃぎふわかるてれび」2月エンディングテーマ
02. 翼を広げて
作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 編曲:麻井寛史
03. 卒業式 (off vocal)
04. 翼を広げて (off vocal)
特典DVD:「花火よ燃え尽きて海に舞い上がれ!」「空っぽの心」「遠い日の Nostalgia」
LIVE from LIVE TOUR 2022 [in the twilight] at Zepp Namba
【初回限定盤B】CD+フォトカレンダー/GZCA-7188/1540円(税込)
01. 卒業式
作詞:神野友亜 作曲:徳永暁人 編曲:徳永暁人
※ぎふチャン「めっちゃぎふわかるてれび」2月エンディングテーマ
02. Teenage dream
作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:麻井寛史
03. 卒業式 (off vocal)
04. Teenage dream (off vocal)
フォトカレンダー[2023.4-2024.3]
【通常盤】CD/GZCA-7189/1100円(税込)
01. 卒業式
作詞:神野友亜 作曲:徳永暁人 編曲:徳永暁人
※ぎふチャン「めっちゃぎふわかるてれび」2月エンディングテーマ
02. 瞳閉じて
作詞:坂井泉水 作曲:大野愛果 編曲:麻井寛史
03. 卒業式 (off vocal)
04. 翼を広げて (off vocal)
■SARD UNDERGROUND公式サイト:http://sard-underground.jp/index.html
2023/02/22




