俳優の有村架純が元風俗嬢を演じる映画『ちひろさん』が、今月23日より動画配信サービス「Netflix」にて全世界配信＆劇場公開されるのに先駆け、原作でも知られる、ちひろさんが“のこのこ”で働くシーンと、いたずらっ子のマコトの胸ぐらをつかむシーンの本編映像が公開された。

　同映画は、月刊漫画誌「Eleganceイブ」（秋田書店）に2013年から18年にわたって第一部が連載された安田弘之氏の同名漫画が原作。海辺の町のお弁当屋で働く元・風俗嬢のちひろと、店に集まってくる“生きづらさ”を感じている人々の心の交流を描く。

　弁当屋“のこのこ”で働くシーンでは、おじさん客の絡みを、うまくあしらうちひろさん（有村）。「さすが元風俗嬢は男のあしらいが上手いね〜」と嫌味ながらに言う永井（根岸季衣）にいつもの笑顔で「ありがとうございますぅ」と気にも止めない様子。“のこのこ“の店長・尾藤（平田満）は、勝手に気を遣って、ちひろさんが元風俗嬢であることを隠していたが、永井が知っていることに驚く。だが、ちひろさんは、「永井さんだけじゃなくて街の人もけっこう知ってますよ」と言い、男性の常連客たちに「ね〜」と同調を求めると、みんなも仲良く「ね〜」と返す。そんな本作ならではの、あっけらかんとしたちひろさんの日常の一コマだ。

　もう1つは、公園で本を読むちひろさんに「ねぇ、おばさん」と近づくマコト（嶋田鉄太）。おもちゃの蛇で脅かしてきたマコトに対して、その胸ぐらをちひろさんがつかむと、「離せよ、ブス！」「ババア、死ね！」と言い放つ。そんなマコトに「大人舐めるな」と言うちひろさん。もみくちゃになった勢いで、ちひろさんの腕をマコトがコンパスで刺してしまう。このあとちひろさんはどのような行動に出るのか…。ちひろさんの言葉や行動がそれぞれの生き方に影響を与えていく。


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