演歌歌手の天童よしみが26日、都内で行われた映画『湯道』（2月26日公開）完成披露舞台あいさつに参加した。歌手生活51周年で映画初出演となった天童は舞台となる銭湯の“歌う常連客”小林良子役に挑戦。自身初の舞台あいさつに登壇となった。

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　今作は、日本の文化「お風呂」について精神や様式を突き詰める新たな道「湯道」を提唱した放送作家・小山薫堂氏が、構想約7年の歳月を経て執筆した完全オリジナル脚本を、『HERO』『マスカレード』シリーズの鈴木雅之監督が映画化。

　亡き父が残した実家の銭湯「まるきん温泉」を畳んでマンションに建て替えようとする兄・史朗（生田）と、銭湯を守る弟・悟朗（濱田岳）の兄弟を中心に、「まるきん温泉」で働く看板娘・秋山いづみ（橋本環奈）、常連客、さらに湯道を究めようとする人々を描くお風呂エンターテインメント。

　この日は俳優の生田斗真（38）をはじめ、濱田岳（34）、橋本環奈（23）、小日向文世（69）、クリス・ハート（38）、生見愛瑠（20）、窪田正孝（34）、角野卓造（74）、鈴木雅之監督（64）が集合。そうそうたる面々に並び、すべてが初体験の天童は「みなさんお気づきになりませんか。みるみる痩せていく私を…」と冗談めかす一幕も。

　「監督からは、いつも明るく、よしみちゃんらしく、天真らんまんな女性だから、ぴったりだと思うので、堂々とやってください、と。その、堂々というのは、はい。私、脱がせていただきました」と胸を張り「本当にみなさまには、たっぷりあたたかく芯までぬくもってほしいです」とアピールした。

　見どころとなるのが受刑者・竜太の役のクリス・ハートとの男湯・女湯でのデュエットシーン。天童は自宅の風呂でも「毎晩歌ってます。カラオケの小さいスピーカーを置いて、歌の練習を。のどに負担なく歌えるので」と歌い慣れた環境での歌唱に、橋本は「現場で天童さんやクリスさんの歌に『うわ〜』って感動しましたよね」と興奮。生田は「お風呂での歌は、そんなにうまくなくてもうまく聞こえるのに、うまい二人が歌うと息が止まる」とし、濱田も「風呂の鼻歌の次元じゃない」と驚きの声を上げた。

　天童は「普通、コラボは横にクリス・ハートさんがいるのですが、お風呂のシーンで男湯・女湯で分かれて息を合わせる、難しいけど心地よい歌になっていたと思います」と手応えをみせ、クリスは「自然で気持ち良いけど、初めて裸で歌うのを見られて恥ずかしかった」と苦笑しつつ、「すごく気持ちよくて、息だけでデュエットできて楽しかったです」と満喫した様子で明かしていた。