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原発事故で全町避難になった町に動物たちと住み続けた男の今『ナオト、いまもひとりっきり』

 原発事故による全町避難で無人地帯となった福島県富岡町にたったひとりで住み続ける男と、残された多くの動物たちとの暮らしを温かな眼差しで見つめたドキュメンタリー映画『劇場版 ナオト、いまもひとりっきり』が、2月25日(土)より東京・渋谷のイメージフォーラムで公開される。

ドキュメンタリー映画『劇場版 ナオト、いまもひとりっきり』2月25日より東京・渋谷のイメージフォーラムで公開決定

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 福島県・富岡町。かつては出稼ぎに行かないと生活できない貧しい農村であったが、1960年代末、福島第一・第二原発の建設により豊かな生活ができるようになる。2011年3月、原発事故により警戒区域となり、町民全員が家を追われ、家畜は全て殺処分が命じられた。

 しかし、人の人生を金で解決しようとする不条理、命を簡単に処分しようとする理不尽に納得できず、残った動物たちを世話しはじめた男がいた。本作の主人公、ナオトだ。彼は、高度経済成長の裏側でカネに翻ろうされ続ける人生を送ってきた。生きること、生かし続けること。その日々の闘いが、ナオトの生きる道となっていく。

ドキュメンタリー映画『劇場版 ナオト、いまもひとりっきり』2月25日より東京・渋谷のイメージフォーラムで公開決定

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 そんなナオトのドキュメンタリー映画『ナオトひとりっきり』が公開されたのは、2015年。さらにカメラはナオトを追い続けていた。コロナの蔓延、東京オリンピックを経て、 福島は、ナオトは、動物たちはどうしているのか?

 新たな命が生まれ消えていく中で、ナオトは変わらず動物たちに餌をやる日々を過ごしている。「将来の糧のため」ニワトリを飼い、蜜蜂を育て始めた。富岡は帰還できる町となったが、多くの住民は戻ってきていない。コロナ禍で開催されたオリンピックでは「復興五輪」のPRとして、誰もいない福島の風景の中を聖火リレーが走り過ぎた。

ドキュメンタリー映画『劇場版 ナオト、いまもひとりっきり』2月25日より東京・渋谷のイメージフォーラムで公開決定

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 原発問題に終わりはない。汚染水はあふれかえり、ダダ漏れのように海上放出される。全国で原発再稼働の動きは、粛々と進められる。そんな私たちの矛盾の渦中で忘れ去られる福島で、ナオトは今、動物たちとどんな思いで暮らしているのか。ナオトの生きかたを見つめながら、私たちの今を考える。

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