俳優の紫吹淳が5日、東京・東京芸術劇場シアターウエストにて行われた舞台『オンディーヌ』のゲネプロに参加し、主演を務める中村米吉、騎士・ハンスを演じる宇野結也、小澤亮太とともに報道陣の取材にも応じた。 紫吹ははじめに昨年12月23日から上演されていた愛知公演を振り返り、「セリフがとても難しくて、だからこそ作り上げられる世界観だなと。稽古(けいこ)場ではこれがどういうふうに形になるのかなと思っていたんですが、それはそれは見事に不思議なファンタジーになっていて」と、真剣な眼差しで手応えを語る。 一方で、中村が自らの役作りなどについて語ると、紫吹は突然「さっきはああいうふうに言っていましたけど、米吉くんは本当に役作りをせずに…」と言い出し、中村から「そんなことはないですよ!主演で役作りなしはダメ!(笑)」とツッコまれる場面も。しかし、「普段からおしゃべりは上手ですし、歌舞伎の姿は客席から観ていますが、こうして女性の格好をしているとこんなに可愛らしくて。女性も見習うべき点が多々あると思えるくらい」と、紫吹らしい言い回しで中村の演技をべた褒めしていた。 昨年末に名古屋公演を終え、新年を迎えてからの東京公演ということで、取材会では「今年の夢」をテーマとしたフリップトークも展開。中村、宇野、小澤がそれぞれの思いや目標を発表する中、紫吹は「携帯電話を家に忘れないようにしたい」と記し、苦笑いを浮かべながら「去年の仕事納めの日に携帯を忘れてしまって、来年こそは気をつけようと思っていたんです。で、きょうが初仕事だったんですけど、また忘れたんです」と理由を添えた。
2023/01/05