俳優の松坂桃李が9日、都内で行われた映画『ラーゲリより愛を込めて』初日舞台あいさつに登壇した。先月末、妻で俳優の戸田恵梨香が第1子妊娠を発表して以降、初の公の場に参加した。 同作は、シベリア抑留の実態を描いたノンフィクション小説を映画化。収容所で生きる希望を捨てなかった日本人捕虜・山本幡男(やまもと・はたお)さん(享年45)の壮絶な半生を描く。松坂は山本とともに抑留者となり、心に傷を抱えた松田研三を演じている。 舞台あいさつには、主演の二宮和也、北川景子、中島健人(Sexy Zone)、桐谷健太、安田顕、瀬々敬久監督も参加。ついに公開を迎えた今作の反響について二宮は「僕自身は、こういった事実の話もそうですが、単純にめちゃくちゃ芝居がいいな、と。芝居の良さやうまさ、どこを切っても金太郎飴じゃないですけど、どの絵も自信をもってる。日本映画、いいなと思ってもらえるクオリティになったのではないか」と胸を張った。 松坂が「僕のメイクさんがお昼ごろ観にいってくださったみたい」と紹介すると二宮は「俺が『ひるおび』出てるときだ」といい、松坂は「多分それくらい。劇場でティッシュを配られたらしい。観終わった頃には全部使ってたって。劇場で配るって聞いたことない。劇場のスタッフさんが、そういうふうに思ったんですかね、この作品に対して」と気遣いに感心した。 中島も「僕もメイクさんがちょうどお昼時に…」と切り出すと、二宮が「じゃあ、俺が『ひるおび』に出てる時だ」と繰り返して笑いを誘い、中島は「ハンカチは必須だとおっしゃってましたし、映画が終わった後、いつもよりハンカチが重かったと。涙をたくさん拭いてくださったみたい。必ずハンカチを用意してくれれば」と笑顔。続く桐谷が「僕のメイクさんは観てないんですけど」と続けると、二宮は「観てないんだ、観てほしいな(笑)」とツッコみつつ、チームワークの良さを覗かせていた。