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岸井ゆきの主演、映画『ケイコ 目を澄ませて』友人たちと過ごす等身大の日常シーン

 岸井ゆきのがボクサー役に初挑戦した映画『ケイコ 目を澄ませて』(12月16日公開)より、聴覚障害と向き合いながら孤独に戦うプロボクサーという存在から離れ、ケイコが友人たちと過ごす時間を楽しむ20代女性の等身大の姿を映した本編映像が解禁となった。

岸井ゆきの主演、映画『ケイコ 目を澄ませて』(12月16日公開)(C)2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINEMAS

岸井ゆきの主演、映画『ケイコ 目を澄ませて』(12月16日公開)(C)2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINEMAS

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 同作は、聴覚障害と向き合いながら実際にプロボクサーとしてリングに立った小笠原恵子さんをモデルに、彼女の生き方に着想を得て、『きみの鳥はうたえる』の三宅唱監督が新たに生み出した物語。

 ゴングの音もセコンドの指示もレフリーの声も聞こえない中、じっと<目を澄ませて>闘うケイコの姿を、秀でた才能を持つ主人公としてではなく、不安や迷い、喜びや情熱などさまざまな感情の間で揺れ動きながらも一歩ずつ確実に歩みを進める等身大の一人の女性として描き、彼女の心のざわめきを16mmフィルムに焼き付けた。

 解禁されたシーンでは、自身の将来に悩み、折角ランチに来たものの外の景色を眺めて物思いにふけるケイコに、同級生の友人・瞳と葉月が手話で話しかける。瞳役・葉月役を演じたのはろう者の俳優、山口由紀と長井恵里。仕事の愚痴を漏らす瞳に、「ストレス発散しようよ」と伝える葉月。

 仕事の愚痴で盛り上がっていたかと思えば、気が付けば手相の話で盛り上がる。「前は頑固で負けず嫌いな線がくっきり出てたけど今はちょっと柔らかくなってる」と言ってケイコの手相を見始めた葉月は、さらにケイコの手相に気になる線があることを伝えると、瞳も興味津々でのぞき込む。悩んでいたケイコも、このふたりを前にすると自然と笑顔になる。

 休日の昼下がりからビールを飲んで、気の置けない友人たちと色々な話をする。そんなありふれた、でも特別な時間も丁寧に描かれ、まるで自分自身のように、あるいは友人のようにケイコを感じられるシーンだ。

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