人気グループ・Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔が主演する映画『そして僕は途方に暮れる』(来年1月13日公開)の撮影現場レポートが、到着した。あわせて場面写真とメイキング画像も解禁された。
2018年にシアターコクーンで上演されたオリジナルの舞台を、脚本・監督・三浦大輔氏×主演・藤ヶ谷の再タッグによって映画化。主人公の平凡なフリーター・菅原裕一(藤ヶ谷)がほんの些細なことから、恋人、親友、先輩や後輩、家族…と、あらゆる人間関係を断ち切っていく、人生を賭けた逃避劇を描く。
今作で、ばつが悪くなるとすぐに逃げ出してしまうクズ男っぷりを見事に体現した藤ヶ谷だが、映画主演は6年ぶり。「あんな限界を迎えたことはない」と言わしめるほど、現場ではまさしく心身を削り撮影に挑み、これまでのイメージを大胆に覆し、俳優として今までとはまた違う新たな魅力を放つ。
藤ヶ谷演じる「逃げ続ける」主人公・裕一と5年間同せいしている彼女・里美役に前田敦子、親友・伸二役に、中尾明慶が、舞台と同じ役柄で続投。映画から新たなキャストとして、裕一の父・浩二役、母・智子役に、豊川悦司、原田美枝子がそれぞれ名を連ね、姉・香役に香里奈、バイト先の先輩・田村役に毎熊克哉、大学の後輩・加藤役に野村周平らが起用された。さらにエンディングでは、1984年に大ヒットを記録した大澤誉志幸の伝説の楽曲「そして僕は途方に暮れる」を大澤本人が新アレンジで歌唱しており、この物語の余韻を心に刻む。
撮影は、2021年の3月〜4月にかけて行われ、映画だからこそ実際に現地へと足を運んで撮影する、すなわちロケーションが各地で敢行された。原作となった舞台では、ロードムービー的な物語を舞台上でどう見せるかという工夫が施されていたが、映画は文字通りロードムービーとして、物理的に場所を移動して撮影していく。そして、藤ヶ谷演じる裕一が、追いつめられ帰る北海道の苫小牧は、三浦監督の生まれ育った地でもあった。
三浦監督は「そこに強い思いがあったかと言われると、実はそういうことでもなくて。さんざん見てきた景色だったから切り撮りやすかったというのが、正直なところなんです(笑)。とはいえ、苫小牧独特の空気感が滲み出るような映像は撮れたのかなと思っています。なにより、藤ヶ谷くん自身が苫小牧へ行って、菅原の生まれ故郷を体感してバックボーンを蓄積したことによって、その後の芝居においても役立ったように感じているんです」と手応えをみせる。
4月にもかかわらず、真冬のように寒かったという北海道。肉体的にも精神的にも追い込まれ、雪の中を途方に暮れて歩く藤ヶ谷の姿は、自身が演じる裕一により一層のリアリティーがもたらされていたに違いない。
また、小西プロデューサー「終盤のある大事なシーンの撮影のワンテイク目で藤ヶ谷さんが完全に裕一が乗り移ったかのごとく…感情があふれ出す、すごいお芝居をされたんです。それはすごく良かったのですが、そのシーンの狙いとはやや違っていたので、その後、結構な数のテイクを重ねていたことがありました。ですが、後の編集ラッシュで監督はワンテイク目を使って、裕一の感情に寄り添った劇伴までつけていました。私が知る限りでは演出家としての三浦監督は俳優さんのお芝居に引っ張られてシーンの狙いを変えることがこれまでほぼなかったような気がします」。
「少しでも違うなと思うとテイクを重ねながら微調整して完成形に近づけていく。そのあたりの徹底ぶりは凄いものがあります。でも、結果的にそのシーンではワンテイク目を使った。シーンのニュアンスを変える程、藤ヶ谷さんの演技に心を動かされたのだと思いました。その点はすごく印象に残っていますね」と三浦監督も藤ヶ谷の芝居によって感化される場面があったようだ。そんな裕一と同化した藤ヶ谷による、台本を超えての真に迫る芝居のたまものといえるエピソードが語らえた。
現場での藤ヶ谷は、人間関係を断って逃げる役柄ということもあり、和気あいあいというよりは、裕一という役に向き合って黙々と芝居に臨んでいた。演出面で監督に追い込まれ、藤ヶ谷自身も敢えて自分を追い込んでいたようにも見えたという。撮影が進むにつれ、どんどんやつれて疲弊していった藤ヶ谷は、まさに身を削って裕一役を演じ切った、と言えるだろう。ささいなことから思いがけず始まった、1人の平凡なフリーターの逃避劇。「すべてを捨てて逃げ出したい」衝動を赤裸々に描く本編に期待が高まる。
2018年にシアターコクーンで上演されたオリジナルの舞台を、脚本・監督・三浦大輔氏×主演・藤ヶ谷の再タッグによって映画化。主人公の平凡なフリーター・菅原裕一(藤ヶ谷)がほんの些細なことから、恋人、親友、先輩や後輩、家族…と、あらゆる人間関係を断ち切っていく、人生を賭けた逃避劇を描く。
今作で、ばつが悪くなるとすぐに逃げ出してしまうクズ男っぷりを見事に体現した藤ヶ谷だが、映画主演は6年ぶり。「あんな限界を迎えたことはない」と言わしめるほど、現場ではまさしく心身を削り撮影に挑み、これまでのイメージを大胆に覆し、俳優として今までとはまた違う新たな魅力を放つ。
藤ヶ谷演じる「逃げ続ける」主人公・裕一と5年間同せいしている彼女・里美役に前田敦子、親友・伸二役に、中尾明慶が、舞台と同じ役柄で続投。映画から新たなキャストとして、裕一の父・浩二役、母・智子役に、豊川悦司、原田美枝子がそれぞれ名を連ね、姉・香役に香里奈、バイト先の先輩・田村役に毎熊克哉、大学の後輩・加藤役に野村周平らが起用された。さらにエンディングでは、1984年に大ヒットを記録した大澤誉志幸の伝説の楽曲「そして僕は途方に暮れる」を大澤本人が新アレンジで歌唱しており、この物語の余韻を心に刻む。
撮影は、2021年の3月〜4月にかけて行われ、映画だからこそ実際に現地へと足を運んで撮影する、すなわちロケーションが各地で敢行された。原作となった舞台では、ロードムービー的な物語を舞台上でどう見せるかという工夫が施されていたが、映画は文字通りロードムービーとして、物理的に場所を移動して撮影していく。そして、藤ヶ谷演じる裕一が、追いつめられ帰る北海道の苫小牧は、三浦監督の生まれ育った地でもあった。
三浦監督は「そこに強い思いがあったかと言われると、実はそういうことでもなくて。さんざん見てきた景色だったから切り撮りやすかったというのが、正直なところなんです(笑)。とはいえ、苫小牧独特の空気感が滲み出るような映像は撮れたのかなと思っています。なにより、藤ヶ谷くん自身が苫小牧へ行って、菅原の生まれ故郷を体感してバックボーンを蓄積したことによって、その後の芝居においても役立ったように感じているんです」と手応えをみせる。
4月にもかかわらず、真冬のように寒かったという北海道。肉体的にも精神的にも追い込まれ、雪の中を途方に暮れて歩く藤ヶ谷の姿は、自身が演じる裕一により一層のリアリティーがもたらされていたに違いない。
また、小西プロデューサー「終盤のある大事なシーンの撮影のワンテイク目で藤ヶ谷さんが完全に裕一が乗り移ったかのごとく…感情があふれ出す、すごいお芝居をされたんです。それはすごく良かったのですが、そのシーンの狙いとはやや違っていたので、その後、結構な数のテイクを重ねていたことがありました。ですが、後の編集ラッシュで監督はワンテイク目を使って、裕一の感情に寄り添った劇伴までつけていました。私が知る限りでは演出家としての三浦監督は俳優さんのお芝居に引っ張られてシーンの狙いを変えることがこれまでほぼなかったような気がします」。
「少しでも違うなと思うとテイクを重ねながら微調整して完成形に近づけていく。そのあたりの徹底ぶりは凄いものがあります。でも、結果的にそのシーンではワンテイク目を使った。シーンのニュアンスを変える程、藤ヶ谷さんの演技に心を動かされたのだと思いました。その点はすごく印象に残っていますね」と三浦監督も藤ヶ谷の芝居によって感化される場面があったようだ。そんな裕一と同化した藤ヶ谷による、台本を超えての真に迫る芝居のたまものといえるエピソードが語らえた。
現場での藤ヶ谷は、人間関係を断って逃げる役柄ということもあり、和気あいあいというよりは、裕一という役に向き合って黙々と芝居に臨んでいた。演出面で監督に追い込まれ、藤ヶ谷自身も敢えて自分を追い込んでいたようにも見えたという。撮影が進むにつれ、どんどんやつれて疲弊していった藤ヶ谷は、まさに身を削って裕一役を演じ切った、と言えるだろう。ささいなことから思いがけず始まった、1人の平凡なフリーターの逃避劇。「すべてを捨てて逃げ出したい」衝動を赤裸々に描く本編に期待が高まる。
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2022/10/25