映画『リービング・ラスベガス』（1995年）でアカデミー賞主演男優賞を受賞したニコラス・ケイジ主演作『マッシブ・タレント』の日本公開が決定。2023年春に公開予定だ。中国武術のあいさつ・抱拳礼のポーズを見せる写真も到着した。

　オスカー俳優として演技派の地位を確立すると同時に、『ザ・ロック』、『フェイス／オフ』などのアクション大作にも次々と出演。ところが、出演作の興行的失敗が続いたことでハリウッドからのオファーが途絶え、多額の負債を抱えてしまう。それでもニコラス・ケイジは決してあきらめなかった。

　「働きすぎ」と周囲から揶揄（やゆ）されながらも、何十本もの低予算映画へ出演し、借金を完済。そんな彼のもとに本作のオファーが舞い込んだ。演じたのは彼自身の分身とも言えるどん底の俳優ニック・ケイジ役。すでに公開された世界67ヶ国で初登場TOP10入りのスマッシュヒットを記録。批評家や観客から絶賛する声があがり、どん底から見事にカムバックを果たした。

　共演は、『ゲーム・オブ・スローンズ』、『マンダロリアン』ほか、話題作へ引く手あまたのペドロ・パスカル。本作ではニック・ケイジに心酔するスペインの大富豪に扮し、ニコラス・ケイジとの見事なケミストリーを結実させている。

　ニコラス・ケイジは、「この役を演じることに興味はなかったんだ。ただ、監督のトムから熱のこもった手紙が届き、彼の脚本に目を通してみた。第1幕は本当に恐ろしかったが、第2幕、第3幕と進むうちに、心躍るような冒険に連れ出してくれると感じたんだ」と、脚本の素晴らしい出来栄えに、ドキドキとワクワクを感じることが出来たと、少年の様な感想を明かしている。