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趣里、23年後期朝ドラヒロインの決め手は“総合力”と“声” 制作統括も絶賛「思い描いたヒロインにピタッと来た」

 NHKは17日、2023年度後期の連続テレビ小説『ブギウギ』(第109作)のヒロイン・花田鈴子を趣里(32)が務めると発表した。趣里は2471人が応募したオーディションから選ばれた。クランクインは23年春頃を予定している。

『ブギウギ』ヒロインを務める趣里(C)NHK

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 制作統括の福岡利武氏(NHK大阪放送局・チーフプロデューサー)は「お芝居では、自然体で生活感があって素敵でした。歌と踊りでは、鮮やかですばらしいというところで、僕らの思い描いていたヒロインにピタっと来た」と総合力を評価した。

『ブギウギ』ヒロインを務める趣里(C)NHK

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 歌のオーディションについては「『東京ブギウギ』を歌っていただいた」と明かし「緊張していましたが、良かったです」と評価。オーディションの決め手については「2つのバランスです。ステージにも華があるし、お芝居しても感情があふれ出すということを重視しました」と語った。

 また、脚本を担当する足立紳氏は、書面で「趣里さんの、猫の目のようにクルクルと変わる豊かな表情と、ちょっとハスキーな声は、我々スタッフたちが考えているヒロインのイメージにぴったりです」とコメント。「スタッフたちが考えているヒロインのイメージにぴったりです。スタッフたちはみんな今、『趣里さんにあんなこと言わせてみたい!』『こんな動きをしてもらったら!』と想像してはニタニタと笑顔を浮かべワクワクズキズキしています。そしてきっと、その想像の上をいくヒロイン像を視聴者の方には見ていただけると思います」と期待を寄せた。

『ブギウギ』ヒロインを務める趣里(C)NHK

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 4回目のオーディションで射止めた、朝ドラヒロインの座。父は水谷豊、母は伊藤蘭と、演技・音楽面で申し分ない環境にあり、自らも4歳からクラシックバレエに励み、剥離骨折とアキレス腱断裂というケガを理由にバレリーナの夢は断念したが、実力は折り紙付きだ。まさに総合力でオーディションを勝ち取ったが、会見では「オーディションの年齢がちょうど私の年齢までだったので、最後のチャンスだと思って、挑戦させていただきました」と言葉に力を込めた。

 会見でも、笑顔を弾けさせて「心がブギウギ、ワクワクしてもらえるように全身全霊で頑張っていきたい」とアピール。歌あり踊りありの朝ドラで、趣里が新たな一面を見せてくれそうだ。

 同作は、戦後の大スター・笠置シヅ子さんをモデルとしたヒロイン・鈴子の物語。鈴子が、明るい笑顔とまっすぐな心で歌手の道を突き進み日本中に元気を届ける。音楽は「東京ブギウギ」を作曲した服部良一さんの孫・服部隆之氏が担当する。

 タイトルにある『ブギウギ』とは、陽気で踊り出したくなるような音楽リズムの一種で、多くの人を明るく元気にしたいという思いを込められている。鈴子は、香川生まれの大阪育ち。銭湯の看板娘から、“ブギの女王”と呼ばれる戦後の大スター歌手となっていく。大阪の華やかなステージ、生まれ故郷・香川への思い、そして夢を追いかけ東京へ。さまざまな舞台が作品を彩り、今作は「これまでの朝ドラにはないほどの歌と踊り」が出てくる。

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