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豊川悦司、ダークヒーロー・藤枝梅安役で“必要悪”を考える「現代にも通じるものがある」

 俳優の豊川悦司、歌舞伎役者の片岡愛之助が13日、都内で行われた映画『仕掛人・藤枝梅安』(2月3日公開)、『仕掛人・藤枝梅安 二』(4月7日公開)の合同取材会に出席した。

映画『仕掛人・藤枝梅安』『仕掛人・藤枝梅安 二』の合同取材会に出席した(左から)片岡愛之助、豊川悦司 (C)ORICON NewS inc.

映画『仕掛人・藤枝梅安』『仕掛人・藤枝梅安 二』の合同取材会に出席した(左から)片岡愛之助、豊川悦司 (C)ORICON NewS inc.

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 本作は、2023年に生誕100年を迎える時代小説家・池波正太郎の時代小説が原作。江戸の闇の世界をテーマに、人の命を救う「鍼医」と、殺しを請け負う「仕掛人」という二つの顔を持つ藤枝梅安の活躍を描いたハードボイルド作品。「鬼平犯科帳」「剣客商売」と並んで池波の“三大シリーズ”に数えられ、長年にわたって多くの読者に支持されてきた。梅安を豊川、相棒の彦次郎を愛之助が演じる。

 梅安について、豊川は「僕の中で、藤枝梅安はダークヒーロー。いいことをしながら悪いことをする。いいこと、悪いことってなんだと問いかけていくのが原作であったと思います。今回、演じてみて感じたのが、やはりどちらかというとダークサイドの人で、観客の人たちは安心できる。(梅安が)身分をわきまえながら、ダークサイドにいることで、みなさんも納得して、入っていける。言い方をかえると、夢を見られるんじゃないかな」と熱弁をふるった。

 続けて「必要悪というのがあるとしたら、いいことと悪いことは紙一重だなと。悪いこととされることも、ある側面から見ると必要だったりする。当時は、人々の恨みを誰かが晴らさないといけない状況があった。現代にもそういう考えというか、通じるものがある気がします。どこか確実に存在するし、どこかみんなが認めざるをえない感情であり行為である」と言葉に力を込めた。

 2人での会話シーンについての話題では、豊川が「テレビとかラジオとかインターネットがない時代って、相手しかいなかったわけだから、ものすごく楽しかったのかなと思いました。撮影の終盤で、愛之助さんがいないシーンでは、早く会いたいなと。LINEをしながら、梅安と彦さんがLINEしているぜと思ったり(笑)。このお仕事をいただいて、彦次郎はどういう人がいいですかと聞かれた時に最初に思い浮かんだのが愛之助さんだったので、それがかなってうれしくて」と声を弾ませた。

 愛之助は「恐縮でございます。僕も、あの豊川さんと一緒にできるのかという思いでした。豊川さんは、すごくやさしいオーラで包まれている。現場では癒やされていました」と笑顔を浮かべていた。

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