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「アイドルオタクを笑い者にしたくない」松村沙友理、“人生を変えてくれた人”を演じることへの熱い思い

 昨年7月に10年間在籍したアイドルグループ・乃木坂46を卒業した松村沙友理(30)。30歳という節目を迎え、10月クールのドラマ『推しが武道館いってくれたら死ぬ』(ABCテレビ・テレビ朝日系)で地上波連ドラ初主演を飾る。同作では、“熱狂的なドルオタ”であるえりぴよ役を務め、推されていた立場から推す側に。アイドルとして活動していただけに、「アイドルオタクを笑い者にしたくない」と強い思いを持って役に臨んだという。アイドルの経験がどのように投影されているのか、そしてアイドルとファンの理想の関係性についても聞いた。

『推しが武道館いってくれたら死ぬ』主演を務める松村沙友理 (C)ORICON NewS inc.

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■人気漫画の実写化に「コスプレにはしたくない」 キャラクターの人間性に寄り添う役作り

――松村さん自身も原作が大好きだという人気の作品を実写化するプレッシャーはありましたか?

【松村】オファーを受けた当初は、単純に好きな作品だったのでうれしいという感情だけだったんですが、情報解禁されたときの周囲の反響が大きくて、実はとても大変なことをしているなと実感しました(笑)。「原作やアニメが良かったからドラマも期待したい」という声も多く、プレッシャーというか、頑張らないとなと気を引き締めました。

――地上波連ドラ初主演となる今作ですが、どのような心境で撮影に臨まれましたか。

【松村】自分なりに手応えを感じています。えりぴよを演じるにあたって、見た目や動きの面白さというよりは、アイドルと出会って変化する心情や、せりふの受け取り方などを大事に撮影できていると思います。せりふが間違っているわけではないんですが、自分的にこれはちょっと違うなと思ったときは監督からもOKが出なかったりして、妥協のない現場だと思います。

――それは原作への思いが強いからですか?

【松村】それもありますが、自分も10年間アイドルとして活動してきて、ファンとの関係性の尊さを知っているからです。コメディーではあるんですが、アイドルオタクを笑い者にはしたくない。バカにされるとかではなく、でもその中でも面白くしないといけないという難しさがあります。

――“熱狂的なアイドルオタク”であるえりぴよを演じるにあたって、自身のアイドル経験も反映されているのでしょうか。

【松村】すごいありますね。実際に握手会で言われたことがあったせりふがあって、台本の中では冗談っぽく書かれていたんですけど、私が言われたときには、ファンの人が泣きながら話していたことがあって、それは軽い雰囲気のシーンにしたくないと思いました。その思いを相談させて頂いて、せりふの一つ一つを大切にしていきたいということをお話しました。

――原作とリアルのバランスをとりつつ、大切に演じられているんですね。実写化するにあたってえりぴよの見た目にも「似ている」と反響が大きかったですが、自身ではどう感じていますか。

【松村】あまり自分ではえりぴよだなって感じはしなかったですね。できるだけ合わせていけたらと思いますが、私は二次元の作品と、実写化作品が同じ世界線にないと思っているんです。原作のえりぴよに性格や考え方はできるかぎり寄せているけど、ビジュアルを完璧に寄せようとは思っていないんです。見た目を褒めていただけることもすごくうれしいんですけど、それこそコスプレにはしたくないというか。えりぴよという人間性に寄り添いたいと思っていました。

■「ずっと売れている実感はなかった」“アイドル”を考え続けた乃木坂46時代

『推しが武道館いってくれたら死ぬ』主演を務める松村沙友理 (C)ORICON NewS inc.

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――乃木坂46時代はアイドルとして推される立場でしたが、今回は“推す”側の役ということで、演じてみて改めてアイドルという存在の魅力や苦労など、新たに感じたことはありましたか?

【松村】ファンとして応援したくなる気持ちというのは、今回演じて改めて分かりました。応援したいって思いは不思議な気持ちだと思うんですよ。その特別な感情をえりぴよを演じることてやっと理解できたのかなと思います。

――松村さんは昨年乃木坂46をご卒業されましたが、コロナ禍でのアイドル活動も経験されています。これまでにない大きな変化にどんな思いを抱えながら活動されていましたか。

【松村】やっぱりファンのみなさんからの応援があってこそのアイドルだと思うので、直接会うとかは難しくなったんですけど、そうじゃない魅力をずっと模索していたのかなと思います。でも、コロナ禍のずっと前から、それこそ乃木坂46に入ってからは、1期生のみんなとグループはどうしたらよくなるのかという話をずっとしていたんです。私たちは「売れている実感」がずっとなかったですし、乃木坂らしさをどう知ってもらうかとか、ほかのアイドルに負けないようにするにはどうしたらいいのかをたくさん考えていたので、それはコロナがあってもなくても、関係なかったんじゃないかと思います。

――ドラマでもファンとアイドルの関係性を描いていますが、アイドルとして10年間もがき考え続けた松村さんが思うファンとアイドルの理想の関係はどんなものだと思いますか。

【松村】うーん…。決まった形はなくてもいいんだと思います。「ファンだから」とか、「アイドルだから」と決めずに、お互いが素直に自分らしくあることが大事なんだと思います。

――松村さん演じるえりぴよの「舞菜が私を変えてくれたんだよ」というせりふが大好きだとお話されていましたが、松村さんはアイドル時代にファンの方からの言葉で変われた、変えてくれた言葉はありますか。

【松村】自分は乃木坂46に入って人生が変わったと思うし、ファンの方がいてくださったからこそ変われました。10年間続けられたのも、みなさんが絶えず声をかけてくださったからです。ある一言で大きく変われたということではなく、人生が変わるほどの長いアイドル生活を頑張れたのは、ファンのみなさんのたくさんの声でした。本当に感謝しかないんです!

『推しが武道館いってくれたら死ぬ』主演を務める松村沙友理 (C)ORICON NewS inc.

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■ABCテレビドラマ『推しが武道館いってくれたら死ぬ』
2015年から『COMICリュウ』(徳間書店)で連載中の同名漫画(原作:平尾アウリ氏)をドラマ化。コミックス累計発行100万部を突破し、20年1月にはアニメ化もされた人気作で、「推し武道」の愛称で親しまれる。マイナーで小規模ながらも、地元岡山で地道に活動する地下アイドルグループ「ChamJam(チャムジャム)」と、そのメンバーを全力で応援する熱狂的なファンたちの、まっすぐで懸命な姿を描く。
ABCテレビ(関西)10月9日スタート 毎週日曜 後11時55分〜
テレビ朝日(関東)10月8日スタート 毎週土曜 深2時30分〜
※ABCテレビでの放送後、TVer/GYAO!にて見逃し配信&Huluにて見放題独占配信

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  1. 1. 「アイドルオタクを笑い者にしたくない」松村沙友理、“人生を変えてくれた人”を演じることへの熱い思い
  2. 2. 松村沙友理「ずっと推していきたい」 卒業後も変わらないバナナマン設楽統“愛”明かす
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