岩井俊二監督作『リリイ・シュシュのすべて』(2001年)の挿入歌で小林武史のプロデュース曲「グライド」がフィーチャリング・ソングとしてクレジットされているコゴナダ監督の映画『アフター・ヤン』(10月21日公開)より、楽曲が使用されているシーンの本編映像とAIロボット・ヤンが「Lily Chou-Chou」のバンドTシャツを着用している場面写真が公開された。
韓国系アメリカ人のコゴナダ監督は、前作『コロンバス』が世界中で話題となり、小津安二郎監督の信奉者としても知られている。気鋭のスタジオA24とタッグを組み、派手な視覚効果やスペクタクルに一切頼ることなく、唯一無二の未来的な世界観の同作の監督・脚本・編集を手がけている。オリジナル・テーマ曲は坂本龍一、音楽は作曲家のAska Matsumiya(アスカ マツミヤ)が担当している。
解禁となった本編映像は、ジェイク(コリン・ファレル)が故障して動かなくなってしまったAIロボット・ヤン(ジャスティン・H・ミン)の体内に“メモリバンク”という記憶装置が組み込まれていることを発見し、その映像を再生するところから始まる。
ジェイクら家族の誰もが知らなかったヤンの一面を覗き見る、ミステリアスなシーンだ。映像内には、『リリイ・シュシュのすべて』に登場する架空のバンド「Lily Chou-Chou」のロゴがプリントされたTシャツを着用したヤンの姿と、物語の鍵を握る素性不明の若い女性(ヘイリー・ルー・リチャードソン)が映る。
『アフター・ヤン』のフィーチャリング・ソング「グライド」が演奏されるライブ会場で、心地よく音楽に乗っている様子だ。この映像が示すヤンの記憶とは果たして? また、ヤンの記憶をたどる映像が、小宇宙を旅しているような美しさで仕上がっているのも注目のひとつ。現代の科学技術が進歩した先にありそうな世界観は、近未来の設定の本作ならではの映像といえる。
同映画で使用されている「グライド」は、Mitskiが歌う新バージョン。コゴナダ監督は「あの曲をよみがえらせることが僕の夢だった」と、コメントしている。「映画自体は、いじめに遭っていた10代の少年の物語を描いたものでした。少年は神秘的ともいえる歌手に癒しを見出し、彼女に夢中になります。それはともかく、あの歌がずっと僕の心の中にあったんです」と、かねてより強くひかれていたことを明かしている。
さらに、『リリイ・シュシュのすべて』で「グライド」のプロデュースを担当した小林は、自分の手がけた音楽が、21年の時を経て新しい作品の中で息づくことに対して、「AIにまつわるストーリーの最後に、アレンジされた音も歌もオリジナルより生命力を強く感じさせる『グライド』が流れます。SF的でありながらシンプルな心地よさが溢れる映画です。僕的には、20年以上前に作った曲と映画が与えてくれる未来のイメージ、つまり過去と未来はシンプルにもつながり得るというような、心地良さでもありました」と、コメントを寄せている。
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
韓国系アメリカ人のコゴナダ監督は、前作『コロンバス』が世界中で話題となり、小津安二郎監督の信奉者としても知られている。気鋭のスタジオA24とタッグを組み、派手な視覚効果やスペクタクルに一切頼ることなく、唯一無二の未来的な世界観の同作の監督・脚本・編集を手がけている。オリジナル・テーマ曲は坂本龍一、音楽は作曲家のAska Matsumiya(アスカ マツミヤ)が担当している。
解禁となった本編映像は、ジェイク(コリン・ファレル)が故障して動かなくなってしまったAIロボット・ヤン(ジャスティン・H・ミン)の体内に“メモリバンク”という記憶装置が組み込まれていることを発見し、その映像を再生するところから始まる。
ジェイクら家族の誰もが知らなかったヤンの一面を覗き見る、ミステリアスなシーンだ。映像内には、『リリイ・シュシュのすべて』に登場する架空のバンド「Lily Chou-Chou」のロゴがプリントされたTシャツを着用したヤンの姿と、物語の鍵を握る素性不明の若い女性(ヘイリー・ルー・リチャードソン)が映る。
『アフター・ヤン』のフィーチャリング・ソング「グライド」が演奏されるライブ会場で、心地よく音楽に乗っている様子だ。この映像が示すヤンの記憶とは果たして? また、ヤンの記憶をたどる映像が、小宇宙を旅しているような美しさで仕上がっているのも注目のひとつ。現代の科学技術が進歩した先にありそうな世界観は、近未来の設定の本作ならではの映像といえる。
同映画で使用されている「グライド」は、Mitskiが歌う新バージョン。コゴナダ監督は「あの曲をよみがえらせることが僕の夢だった」と、コメントしている。「映画自体は、いじめに遭っていた10代の少年の物語を描いたものでした。少年は神秘的ともいえる歌手に癒しを見出し、彼女に夢中になります。それはともかく、あの歌がずっと僕の心の中にあったんです」と、かねてより強くひかれていたことを明かしている。
さらに、『リリイ・シュシュのすべて』で「グライド」のプロデュースを担当した小林は、自分の手がけた音楽が、21年の時を経て新しい作品の中で息づくことに対して、「AIにまつわるストーリーの最後に、アレンジされた音も歌もオリジナルより生命力を強く感じさせる『グライド』が流れます。SF的でありながらシンプルな心地よさが溢れる映画です。僕的には、20年以上前に作った曲と映画が与えてくれる未来のイメージ、つまり過去と未来はシンプルにもつながり得るというような、心地良さでもありました」と、コメントを寄せている。
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2022/10/08