出版大手のKADOKAWAは5日、2021年に開催された『東京 2020 オリンピック・パラリンピック』(東京五輪)の汚職事件をめぐり、都内で会見を開いた。代表取締役社長の夏野剛氏は、起訴された元会長の角川歴彦氏について「ものすごい長い間 業界をリードしてきた」とした上で、ワンマン経営は否定した。 角川氏の影響力について、夏野氏は「(長年の)知見と経験、そして判断力を会社側が非常に頼りにしてきたところはある」としながら、現在同社が手がける事業が多岐に及ぶため、「すべての判断を会長にあおぐのは物理的に無理で、実際にそういうことはない」と明言。一方で「会長がご感心があるような案件についてはご意見をうかがうことはありました」と説明した。
2022/10/05