俳優の板谷由夏が28日、都内で行われた映画『夜明けまでバス停で』の完成披露試写会に出席した。17年ぶりの主演作となる同作で、ホームレスに転落してしまう主人公・三知子を演じた板谷。「残飯を漁るシーンは本当にお腹が空いてないとできないと思った」と、食事をがまんして「2キロ半くらい」やせて、撮影に臨んだことを明かしていた。
2020年冬、東京・幡ヶ谷のバス停で寝泊まりする、あるひとりのホームレスの女性が、突然襲われた事件をモチーフにた物語を『痛くない死に方』の高橋伴明監督が映画化。コロナ禍によって仕事も、住む家も失った危機的状況にもかかわらず、助けを求められない人々の「社会的孤立」を描いた作品。
板谷演じる三知子は、昼間はアトリエで自作のアクセサリーを売りながら、夜は焼き鳥屋で住み込みのパートとして働いていたが、突然のコロナ禍により仕事と家を同時に失い、ホームレスになってしまう。
板谷は「人に頼っちゃいけないとか自分の責任でなんとかするという風に育てられている気がして。助けてって言っていいし、助けてって言っている人が近くにいれば、お節介と思われようが、行かなきゃ、と監督は言いたかったのかなと思います。監督の愛や優しさを感じます」と語っていた。
イベントには、板谷のほかにアトリエのオーナー・如月役の筒井真理子、古参のホームレス・バクダン役の柄本明、高橋伴明監督、脚本の梶原阿貴も登壇。
筒井は「(如月は)三知子が家族と思っている人。だからこそ『助けて』と言ってほしかったし、言わないというのもわかる、絶妙な脚本でした。『助けて』と言えない現代の日本の距離感という感じがして、べったりならないようにと演じました。『助けて』と言えたりとか、声を上げられる社会になるといいなと思いました」と話した。
高橋監督は「聞くところによると、菅義偉前首相の弔辞が良かったと株が上がっているようなことを聞いたんですけれど、この映画の中でも(菅元首相のニュース映像で)ちょっとしゃべっていますけども、自助公助という言葉に私はすごく腹が立っているんです。まず自己責任を押し付けて、最後に公助。公が助ける。一生懸命やってもうダメだと首を吊ったらその後公助できますか? 言っていることが逆なんです。腹が立つことがたくさんあるんです。皆さんもそろそろ怒りましょうよ」と声を上げていた。
2020年冬、東京・幡ヶ谷のバス停で寝泊まりする、あるひとりのホームレスの女性が、突然襲われた事件をモチーフにた物語を『痛くない死に方』の高橋伴明監督が映画化。コロナ禍によって仕事も、住む家も失った危機的状況にもかかわらず、助けを求められない人々の「社会的孤立」を描いた作品。
板谷演じる三知子は、昼間はアトリエで自作のアクセサリーを売りながら、夜は焼き鳥屋で住み込みのパートとして働いていたが、突然のコロナ禍により仕事と家を同時に失い、ホームレスになってしまう。
板谷は「人に頼っちゃいけないとか自分の責任でなんとかするという風に育てられている気がして。助けてって言っていいし、助けてって言っている人が近くにいれば、お節介と思われようが、行かなきゃ、と監督は言いたかったのかなと思います。監督の愛や優しさを感じます」と語っていた。
イベントには、板谷のほかにアトリエのオーナー・如月役の筒井真理子、古参のホームレス・バクダン役の柄本明、高橋伴明監督、脚本の梶原阿貴も登壇。
筒井は「(如月は)三知子が家族と思っている人。だからこそ『助けて』と言ってほしかったし、言わないというのもわかる、絶妙な脚本でした。『助けて』と言えない現代の日本の距離感という感じがして、べったりならないようにと演じました。『助けて』と言えたりとか、声を上げられる社会になるといいなと思いました」と話した。
高橋監督は「聞くところによると、菅義偉前首相の弔辞が良かったと株が上がっているようなことを聞いたんですけれど、この映画の中でも(菅元首相のニュース映像で)ちょっとしゃべっていますけども、自助公助という言葉に私はすごく腹が立っているんです。まず自己責任を押し付けて、最後に公助。公が助ける。一生懸命やってもうダメだと首を吊ったらその後公助できますか? 言っていることが逆なんです。腹が立つことがたくさんあるんです。皆さんもそろそろ怒りましょうよ」と声を上げていた。
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2022/09/28