俳優の森崎ウィン（32）、Crystal Kay（36）が29日、都内で行われたミュージカル『ピピン』の公開ゲネプロ前会見に登場した。

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　1972年に誕生した同作は2013年、エキサイティングな新演出でブロードウェイに帰還し、同年のトニー賞でミュージカル部門・最優秀リバイバル作品賞を含む4部門を受賞した傑作ミュージカル。2019年に日本語版を城田優主演で上演した同作だが、今回は主演ピピン役に森崎を迎え、8月30日〜9月19日まで渋谷・東急シアターオーブ、9月23日〜9月27日まで大阪・オリックス劇場で公演する。

　森崎は「とてもワクワクしている気持ちと、もちろん緊張もありますが、今は純粋に心から楽しんでいる自分がいて、3年前に自分が客席から見ていた舞台に今立てているということにすごく幸せを噛み締めている」と心境を明かす。

　同作で、マジックやアクロバット、ギター演奏など多様な演出に挑んだ森崎だが、「すごく大変だった」と明かしつつ「それだけじゃなく、奥底に眠っているメッセージを時間内にどれだけ伝えられるのか、というのを常に芯として持ちながら稽古（けいこ）していた」と主演を務めるにあたっての意気込みを語った。

　そして今回のピピン役を演じて“森崎ウィン”という一人の人間として成長できたといい「僕自身の持つ迷いとかがピピンと重なってきて、役なのかウィンなのかという瞬間がいろんなところで生まれて、自分を見つめ直す機会にもなりました。役を演じるというのは、誰かになるっていうことでもあるんですけど、自分が内から変化している瞬間でもあるのかなと思うので、森崎ウィンとしてどこまで成長できるのかも楽しみです」と力を込めている。