俳優の横浜流星が主演する映画『線は、僕を描く』（10月21日公開）のスペシャルメイキング映像が解禁となった。水墨画の難しさに直面した横浜や共演の清原果耶の姿、演じる役へのアプローチを小泉徳宏監督と入念に相談している様子から、熱く泣ける新たな青春映画の金字塔の誕生を予感させる。さらに、三浦友和、江口洋介、富田靖子、細田佳央太、河合優実などの出演が明らかになった。

　本作は、2020年「本屋大賞」3位、19年TBS「王様のブランチ」BOOK大賞を受賞した、砥上裕將（とがみ・ひろまさ）の同名小説（講談社文庫）が原作。大学生の霜介はアルバイト先の絵画展設営現場で、白と黒のみで表現された水墨画と運命の出会いを果たし、水墨画の巨匠・篠田湖山（こざん）のもとで学び始め、その世界に魅了されていく。

　水墨画家・小林東雲のもと、1年以上の時間をかけて水墨画の練習を繰り返したという横浜は、「この作品の世界で存分に生きることができれば良いなと思っています」と、メイキング映像の中でも語っているが、劇中では見事な筆さばきを披露し、霜介として生きた証が伺える仕上がりとなっている。小泉監督による映画『ちはやふる』などの横山克による美しい音楽が生きる映像だ。

　今回、新たに発表された、横浜が演じる霜介と、清原が演じる主人公のライバル・篠田千瑛（ちあき）を取り巻くキャストの役どころは以下のとおり。

　霜介が水墨画を始めるきっかけを与えた親友の古前（こまえ）役に、映画『町田くんの世界』（2019年）、『花束みたいな恋をした』（21年）や、ドラマ『ドラゴン桜』（21年）といった話題作に次々と出演する細田。

　霜介に触発され水墨画をはじめ、古前とともに水墨画サークルを立ち上げる川岸（かわぎし）を映画『よどみなく、やまない』（19年）で主演デビューを飾り、『サマーフィルムにのって』（21年）、『由宇子の天秤』（21年）で第64回ブルーリボン賞新人賞・第95回キネマ旬報ベスト・テン 新人女優賞などを受賞した、若手注目株の河合。

　美術館長の国枝を矢島健一、大手広告代理店の営業・滝柳を夙川アトム、同じく代理店の営業・笹久保を井上想良。

　さらに、水墨画の評論家・藤堂翠山（とうどう・すいざん）を富田、湖山（こざん）の一番弟子・西濱（にしはま）を江口、霜介を一目見て弟子として迎え入れることを決め、水墨画の世界へ導いた、巨匠・篠田湖山（しのだ・こざん）を三浦が演じる。

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