吉野家の元常務取締役企画本部長が今年4月、早稲田大学の社会人向け講座で不適切発言を行ったとされる問題を受け、受講生の一人だったAさんらが20日、都内で会見を行った。元常務の発言に抗議し、意識改革や対策の徹底を求める約2万9200人分のオンライン署名が集まったとし、吉野家と早稲田大学に提出すると発表した。
Aさんらによると、吉野家の当時の常務取締役企画本部長(その後解任、退職)は、4月16日に早稲田大学で開催された社会人向け講座に講師として登壇し、「生娘シャブ漬け戦略。田舎から出てきた右も左も分からない若い女の子を無垢・生娘な内に牛丼中毒にする。男に高い飯をおごってもらえるようになれば絶対に食べない」などと発言した。
Aさんは、高いコンプライアンスが求められるはずの教育の場ですら、差別・ハラスメントが蔓延(まんえん)していることを知り、運営側に抗議を行ったが、その中で、大学側の差別・ハラスメントに対する課題意識が弱いことや、定められた「ハラスメントガイドライン」が十分に機能していないことがわかったとする。また、吉野家社内ではこうした発言が日常的に行われていたようなニュアンスを感じ、就活生差別などの問題も立て続けに公になったとする。
この現状に危機感を持ったAさんは、5月より早稲田大学・吉野家の意識改革や、各組織の差別・パワハラ・セクハラの実態調査と公表、コンプライアンスルール策定、コンプライアンス教育の徹底などを求めて、Change.org上でオンライン署名を立ち上げた。
そして署名開始から約1ヶ月で、2.9万件を超える賛同を集めたことを受け、今回、早稲田大学と吉野家に対して、署名簿の提出をする運びとなった。なお、先方には対面での署名簿の提出を申し入れたが受け入れられなかったため、提出は郵送で行うと会見で説明した。
Aさんは「今回の発言は、発言者個人だけに要因があるものだけでなく、早稲田大学・吉野家の組織としての課題、日本社会全体の課題が内包されていると感じます」とし、署名について「日本の屈指の大学の1つである早稲田大学・多くの人を雇用する大企業である吉野家に対して『差別・ハラスメントに対する再発防止対策』並びに『多様性を推進する先進的な組織への意識改革』を求めるもの」と説明。
その上で「お飾りのハラスメントガイドラインやダイバーシティ推進では意味がないと思います。日本社会で学び働く全ての人が平等に安心して活躍できる環境づくりを求めます」と心境を伝えた。
Aさんらによると、吉野家の当時の常務取締役企画本部長(その後解任、退職)は、4月16日に早稲田大学で開催された社会人向け講座に講師として登壇し、「生娘シャブ漬け戦略。田舎から出てきた右も左も分からない若い女の子を無垢・生娘な内に牛丼中毒にする。男に高い飯をおごってもらえるようになれば絶対に食べない」などと発言した。
Aさんは、高いコンプライアンスが求められるはずの教育の場ですら、差別・ハラスメントが蔓延(まんえん)していることを知り、運営側に抗議を行ったが、その中で、大学側の差別・ハラスメントに対する課題意識が弱いことや、定められた「ハラスメントガイドライン」が十分に機能していないことがわかったとする。また、吉野家社内ではこうした発言が日常的に行われていたようなニュアンスを感じ、就活生差別などの問題も立て続けに公になったとする。
この現状に危機感を持ったAさんは、5月より早稲田大学・吉野家の意識改革や、各組織の差別・パワハラ・セクハラの実態調査と公表、コンプライアンスルール策定、コンプライアンス教育の徹底などを求めて、Change.org上でオンライン署名を立ち上げた。
そして署名開始から約1ヶ月で、2.9万件を超える賛同を集めたことを受け、今回、早稲田大学と吉野家に対して、署名簿の提出をする運びとなった。なお、先方には対面での署名簿の提出を申し入れたが受け入れられなかったため、提出は郵送で行うと会見で説明した。
Aさんは「今回の発言は、発言者個人だけに要因があるものだけでなく、早稲田大学・吉野家の組織としての課題、日本社会全体の課題が内包されていると感じます」とし、署名について「日本の屈指の大学の1つである早稲田大学・多くの人を雇用する大企業である吉野家に対して『差別・ハラスメントに対する再発防止対策』並びに『多様性を推進する先進的な組織への意識改革』を求めるもの」と説明。
その上で「お飾りのハラスメントガイドラインやダイバーシティ推進では意味がないと思います。日本社会で学び働く全ての人が平等に安心して活躍できる環境づくりを求めます」と心境を伝えた。
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2022/06/20