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新たな国際アニメ映画祭、新潟で来年3月開催 押井守監督が審査員長に就任

 長編商業アニメーションにスポットを当てた新たな映画祭『第1回新潟国際アニメーション映画祭』が、新潟市を中心に2023年3月17〜22日に開催されることが23日、都内で行われた記者会見にて発表された。長編アニメーション映画のコンペティション部門をもつアジア最大の祭典として、新潟から世界へアニメーション文化を発信していく。

映画祭『第1回新潟国際アニメーション映画祭』開催が発表

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 劇場用、配信用、シリーズの区別なく長編商業アニメーションに特化した同映画祭は、アニメ文化と産業を統合するハブの役割、人材育成プログラムを共有するほか、映画祭に集結した感性とエネルギーを作家的創造に寄与させるだけではなく、産業的規模のグローバル・アニメーションの創造へと結びつける映画祭を目指す狙いがある。

 国際アニメ映画祭は今の日本に必要だそうで、日本のアニメの今後10年、20年先を考えた時に、アニメ文化を維持するための課題は山積みの現状があるとし、文化価値の共有や作品評価、人材やスタジオが持続する基盤などが十分ではないと説明。さらに、アニメ文化は「商業」と「アート」、「国内」と「海外」、「専門家」と「大衆」とさまざまに分断され十分な力を発揮できず、そのハブとなるのが国際映画祭となる。

 新潟で開催する理由は、多くの著名な漫画家、アニメ・クリエイターを輩出してきた新潟市が、人材育成では常に先導的役割を果たしてきたことからで、現在も専門学校と専門職大学でアニメ・漫画家を目指す学生数400人は全国一となっている、

 また、新潟出身者が初の本格的スタジオ「東映動画スタジオ」を起ち上げ、日本初のカラー長編アニメーション「白蛇伝」を製作。継続的なイベント「にいがたアニメ・マンガフェスティバル」(来場者役5万人)、1998年から全国を対象に「にいいがたマンガ大賞」を実施してきた。

 『第1回新潟国際アニメーション映画祭』のプログラム(上映イベント+アカデミー・プログラム)にて上映作品数は約25〜35作品を予定し、会場外イベントとしてアニソンライブなどの音楽イベントやプロジェクションマッピングを駆使した美術イベントも実施予定。作品エントリーは11月より開始し、選考は有識者による合同選抜となる。

 主催は新潟国際アニメーション映画祭実行委員会、公演は経済産業省、文化庁、審査員長は押井守氏、フェスティバルディレクターはアニメ情報誌の月刊『Newtype』元編集長で現KADOKAWA上級顧問の井上伸一郎氏、企画制作は『この世界の片隅に』『機動警察パトレイバー』のプロデューサーでプロデュース会社ジェンコ代表の真木太郎氏らが担当する。

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