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鼻血が出てても美しい…『パラサイト』の撮影監督が引き出した広瀬すず&松坂桃李らの“美”

 広瀬すず松坂桃李のダブル主演、凪良ゆうの本屋大賞受賞作を『フラガール』『悪人』『怒り』などの李相日(リ・サンイル)監督が実写映画化した『流浪(ルビ:るろう)の月』(5月13日公開)。本作では、韓国映画界のレジェンド、撮影監督ホン・ギョンピョが日本映画に初参加し、その映像美も見どころとなっている。

暴力を受け、鼻血を出してボロボロの更紗(広瀬すず)にも美しさが…=映画『流浪の月』(5月13日公開)(C)2022「流浪の月」製作委員会

暴力を受け、鼻血を出してボロボロの更紗(広瀬すず)にも美しさが…=映画『流浪の月』(5月13日公開)(C)2022「流浪の月」製作委員会

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 水の滲むような叙情的ショットから、俳優の表情を大胆に捉えたドラマティックなショットまで、緩急自在にカメラを操るその卓越した映像センスは、観賞後、いつまでも忘れがたい余韻を残すに違いない。その圧倒的な美の瞬間を捉えた劇中写真と、その舞台裏に迫る撮影風景を捉えた写真を紹介する。

 「第92回米国アカデミー賞」で最優秀賞作品賞ほか4冠に輝いた『パラサイト 半地下の家族』(2020年)、「第71回カンヌ国際映画祭」コンペティション部門に出品され、国際批評家連盟賞と受賞した『バーニング 劇場版』(18年)をはじめ、『母なる証明』(09年)、『哭声/コクソン』(16年)といった韓国映画史に残る名作を次々と手がけ、ポン・ジュノ、イ・チャンドン、ナ・ホンジンといった韓国映画界の巨匠たちやハリウッドからの指名が後を絶たないホン・ギョンピョ。

撮影監督のホン・ギョンピョ(C)2022「流浪の月」製作委員会

撮影監督のホン・ギョンピョ(C)2022「流浪の月」製作委員会

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 『パラサイト』の撮影現場でポン・ジュノ監督から李を紹介されたホンは、たまたま直前に韓国で公開された『怒り』に強い感銘を受けていた。そして、李からの『流浪の月』のオファーを、「世間の枠からはみださざるを得なかった特別なふたりの美しい物語に共感した」と快諾。李は、「『バーニング』のどこか不穏で艶のある空気感で『流浪の月』をイメージすると、どこまでも昂揚感が高まりました」と喜びを爆発させた。

 そんな2人の間で撮影中の指針となったのは、韓国語で”感じ”や”フィーリング”を意味する「ヌッキム」という言葉。「ひとことで言うと、腑に落ちるかどうか。一つ一つのカットに対して、画と芝居に”ヌッキム”が生まれるまでお互いに粘った」と李は振り返る。2人は100%画コンテなしで現場に入り、リハーサルを綿密に行った上で撮り順を決めていくというスタイルを選択したが、結果、ホンの直観やひらめきがさく裂し、奇跡のような瞬間がいくつも誕生したという。

湖に浮かぶ文(松坂桃李)=映画『流浪の月』(5月13日公開)(C)2022「流浪の月」製作委員会

湖に浮かぶ文(松坂桃李)=映画『流浪の月』(5月13日公開)(C)2022「流浪の月」製作委員会

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 またホンは、日本の俳優たちが持つ高いポテンシャルも絶賛。「広瀬さんはさらに演技に深みが増して、人としての成熟を感じさせた。松坂さんはクローズアップした時の表情に何度も驚かされた。身体を徹底的に絞り込んで歩き方まで完全にキャラクターになりきった演技をみせてくれた。横浜(流星)さんはいろいろな引き出しをもっていて、キャラクターの暴力的な面についても単純な表現ではなく、その人物の内に抱えているものや背景を感じさせる演技をみせてくれた。多部(未華子)さんは短い登場だったが強烈な印象を残す演技だった」と話す。

 「どの俳優も、”その人物そのもの”になっていると感じる瞬間が度々あり、集中力が本当に凄かった。それがカメラを通じて伝わってくる時が何度もあり、感動した」と賛辞を惜しまなかった。

場面写真=映画『流浪の月』(5月13日公開)(C)2022「流浪の月」製作委員会

場面写真=映画『流浪の月』(5月13日公開)(C)2022「流浪の月」製作委員会

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 本作は、10歳の時に、誘拐事件の“被害女児”となり、広く世間に名前を知られることになった女性・家内更紗(広瀬)と、その事件の“加害者”とされた当時19歳の青年・佐伯文(松坂)が、15年後に再会したことから始まる物語。事件から15年経った現在の更紗の恋人・亮を横浜流星、癒えない心の傷を抱える文に寄り添う看護師・谷あゆみを多部未華子が演じ、加えて、趣里三浦貴大白鳥玉季(子役)、増田光桜(子役)、内田也哉子柄本明らが共演に名を連ねている。

■全国10劇場で<映画公開記念写真展>を開催

「映画『流浪の月』公開記念 撮影監督ホン・ギョンピョによる撮り下ろし写真展」展示カット(C)Hong Kyung Pyo

「映画『流浪の月』公開記念 撮影監督ホン・ギョンピョによる撮り下ろし写真展」展示カット(C)Hong Kyung Pyo

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 ホンが撮影の合間に撮り溜めていた現場ポートレートが、スタッフ間で評判が評判を呼び、全国10の劇場で「映画『流浪の月』公開記念 撮影監督ホン・ギョンピョによる撮り下ろし写真展」として披露されることが決定。また同写真が「ホン・ギョンピョ撮り下ろし『流浪の月』ポストカードブック」として、全国劇場窓口にて発売されることも決定した。モノクロ14枚+カラー(中表紙)1枚の計15枚には、広瀬、松坂、横浜、多部、白鳥の姿が至近距離で捉えられており、現場の緊張感や彼らの息遣いまで感じとれそうな臨場感にあふれている。鑑賞の記念に手元に置いておきたくなる。そんな一冊だ。

「映画『流浪の月』公開記念 撮影監督ホン・ギョンピョによる撮り下ろし写真展」展示カット(C)Hong Kyung Pyo

「映画『流浪の月』公開記念 撮影監督ホン・ギョンピョによる撮り下ろし写真展」展示カット(C)Hong Kyung Pyo

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 ほかにも劇場窓口では、メインキャスト4人を個別に捉えたA5クリアファイル4枚セット、三日月チャーム付きのブックマーカー、本作を象徴する湖の桟橋(撮影:ホン・ギョンピョ)をプリントした巾着トートの発売を予定している。

【写真展開催劇場】
ユナイテッド・シネマ豊洲(東京)、チネチッタ(神奈川)、TOHOシネマズ 梅田(大阪)、ミッドランドスクエア シネマ(愛知)、センチュリーシネマ(愛知)、ミッドランドシネマ名古屋空港(愛知)、T・ジョイ博多(福岡)、札幌シネマフロンティア(北海道)、ユナイテッド・シネマ札幌(北海道)、サツゲキ(北海道)
※各劇場、公開初日5月13日より開催。詳細は、作品公式HPにて。
https://gaga.ne.jp/rurounotsuki/

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