荒川弘による漫画「鋼の錬金術師」連載開始20周年新プロジェクトとして、再び山田涼介（Hey! Say! JUMP）主演で製作された実写映画『鋼の錬金術師　完結編 復讐者スカー／最後の錬成』（5月20日公開／6月24日公開）。本作に、東の大国シン国第十七皇女メイ・チャン役で出演する中国出身のモデル・歌手・女優のロン・モンロウは「撮影の時は練習の成果を発揮できたのではないかと思います」と、母国語ではない環境下での撮影に手応えを語っている。

　中国のみならず日本でも活動の幅を広げているモンロウは、日本の長編映画の出演は本作が初。オファーについて「最初は信じられませんでした。中国でも日本でもすごく有名な漫画作品の映画に自分が出ることが想像できなかったですが、とにかくうれしかったです」と、振り返る。

　毎日日本語を練習して撮影に挑んだというモンロウ。「日本語の台本をもらったばかりの時は難しくてできないなと思いました。家の壁に台本を張っていつでも練習できるようにして、何回も何回も繰り返し練習をしました。徐々に良くなっていき、撮影の時は練習の成果を発揮できたのではないかと思います」と、人知れず積み重ねた努力の成果が本作には刻まれている。

　映画『鋼の錬金術師　完結編』は、凄腕の国家錬金術師だけを抹殺して回る男スカーとの対決を描く『復讐者スカー』、国家を揺るがす巨大な陰謀に導かれていく『最後の錬成』の二作で、エドとアル兄弟の物語の最終章を、原作のままに映像化。幼い頃に亡くした母親を蘇らせようと行った錬金術の禁忌とされる人体錬成により、失われた身体を取り戻そうとする兄弟が最後に出した答えとは…？