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男女3人の特別な関係を描いた『あちらにいる鬼』寺島しのぶ・豊川悦司・広末涼子出演決定

 作家・井上荒野による小説「あちらにいる鬼」の映画化にあたり、キャスト・スタッフが発表された。作者自身の父である作家・井上光晴と母、そして昨年11月に亡くなった瀬戸内寂聴をモデルに、男女3人の特別な関係を描いた物語。寺島しのぶ豊川悦司をダブル主演、共演に広末涼子の迎え、脚本は荒井晴彦、監督は廣木隆一が務める。11月に全国公開予定。

寺島しのぶ(左)、豊川悦司(中央)がダブル主演、広末涼子(右)が共演する映画『あちらにいる鬼』

寺島しのぶ(左)、豊川悦司(中央)がダブル主演、広末涼子(右)が共演する映画『あちらにいる鬼』

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 直木賞、柴田錬三郎賞、織田作之助賞などさまざまな文学賞を受賞してきた井上荒野。彼女にとってもっとも身近な人々である父、母と、光晴と長年にわたり男女の仲だった瀬戸内寂聴の関係をモデルに、二人の女性の視点から、彼女たちの長きにわたる関係と心模様の変化を深く掘り下げた本作は、大きな反響を呼んだ。

 井上荒野がこの小説を執筆する際、寂聴さんは協力を惜しまず、当時の思い出を語り、小説刊行の際には下記のコメントを贈った。

 「モデルに書かれた私が読み 傑作だと、感動した名作!! 作者の父井上光晴と、私の不倫が始まった時、作者は五歳だった。五歳の娘が将来小説家になることを信じて疑わなかった亡き父の魂は、この小説の誕生を誰よりも深い喜びを持って迎えたことだろう。作者の母も父に劣らない文学的才能の持主だった。作者の未来は、いっそうの輝きにみちている。百も千もおめでとう。」――瀬戸内寂聴

 寂聴さんがとても楽しみにしていたという映画版では、瀬戸内寂聴をモデルにした人気作家・長内みはる役を寺島、井上光晴をモデルとした作家・白木篤郎役を豊川、篤郎の妻・笙子役を広末が演じる。

 寺島と豊川は廣木監督・荒井脚本の『やわらかい生活』(06年)で初共演し、『愛の流刑地』(07年)、『劇場版 アーヤと魔女 』(21年)でも共演している。

 「何度も撮影が延長され半ばあきらめかけていたのですがやっとインできそうです。そうこうしているうちに私の歳も寂聴さんが得度式をされた歳と同じになりました」と舞台裏を明かすは、寺島。「最も信頼している荒井晴彦さんや廣木監督とまた作品作りができること、豊川さんとまたお芝居できることに胸が弾み、広末さんとも不思議な関係性が築けそうです。今から崖の下をチラチラ見ては躊躇して、いずれ捨て身で飛び込もうとしている自分を鼓舞している毎日です」と意気込みを語っている。

 豊川は「男にも女にも家庭があって、それでも磁石のようにひきつけあって、どうしようもなく、あがくすべもなく、ただ相手を見据えて、しがみついていく二人。しがみつく二人にしがみつく家族。スキャンダルという理由は、彼らが文化人であったというだけのこと。寺島しのぶと、男と女、それだけを演じてみたい」と話している。

 広末は「とても大人な台本に、果たして私がついて行けるか? 未だ不安なまま撮影開始となりそうですが、間違いなく魅力的な寺島さんと豊川さんの御姿がおのずと私をも導いてくださる予感がしております。撮影の日を楽しみに精一杯頑張ります。よろしくお願いいたします」とコメントを寄せている。
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