現地時間27日(日本時間28日午前)、世界最高峰の映画の祭典「第94回アカデミー賞」授賞式が行われ、ウィル・スミスが3度目のノミネートで初の主演男優賞を受賞した。実は、授賞式の最中、主演男優賞が発表される少し前、ウィルがプレゼンターを務めたクリス・ロックを平手打ちする一幕があった。
クリス・ロックは、会場にいたウィル・スミスの妻ジェイダ・ピンケット・スミスの髪形をイジる発言をし、そのジョークにウィル・スミスは激昂。ステージ上のクリス・ロックに手を挙げてしまい、「俺の妻の名前を口にするな」と怒鳴った。
授賞式は何事もなかったかのようにそのまま進行。その後、主演男優賞を受賞したウィル・スミスは受賞スピーチで謝罪の言葉も述べた。さらに、涙の理由について「受賞したから涙を流しているわけではありません。私の受賞でアーンジャニュー、サナイヤ、デミらキャスト全員、そしてスタッフ、ビーナス&セリーナ・ウィリアムズ一家全員に光を当てることができたことをを心からうれしく思います」と話した。
受賞対象となった映画『ドリームプラン』で演じた、娘たちをテニス・チャンピオンに育て上げたエキセントリックな父親という役どころにも重ね、「“芸術は人生の模倣”、僕はまるでクレイジーだ。クレイジーな父親と言われたリチャードと同じだ。愛がクレイジーなことをさせる」「母や妻や家族を愛せる男でいたい」と家族への愛と自らの信念を示した。最後に「アカデミーがまた呼んでくれることを祈ってます」と、授賞式のステージで暴力をふるってしまったことを恥じているようでもあった。
『ALI アリ』(2001年)、『幸せのちから』(06年)に続くノミネートで、見事オスカー像を手にしたウィル・スミス。『ドリームプラン』は、自らプロデューサーも務めた作品で、世界最強のテニスプレーヤー姉妹、ビーナス&セリーナ・ウィリアムズの破天荒な実父リチャードの実話を映画化。テニス未経験のリチャードが、2人の娘が生まれる前から独学で作った唯一無二の「計画書=ドリームプラン」と、その計画を信じ続けた父、娘、家族の絆、2人の世界チャンピオン誕生の知られざる秘密を描く。
■ウィル・スミスの受賞スピーチ(※翻訳を修正しました)
リチャード・ウィリアムズは…、彼の家族の猛烈な擁護者(ディフェンダー)でした。僕の人生のこのタイミングで、この瞬間の僕の役割がある。神がこの世界で僕に与えてくれた役割に圧倒されています。
この作品を作るにあたり(母親役の)アーンジャニュー・エリスを守りました。今まで出会った中で最も強く繊細な人のひとりです。そして、サナイヤ・シドニーとデミ・シングルトンのことも守りました。ビーナスとセレナ・ウイリアムズを演じた2人です。
僕は“人を愛せよ”という人生の役割を与えられた。そして“人を守れよ”。“人々の大河となれ”と。僕たちがやっている仕事は悪口を言われたり、変なうわさを立てられても受け入れなきゃならない。この仕事は人から見下されることもあります。それでも笑顔で平気なふりをする。
デンゼル・ワシントン、ありがとう。デンゼルが言ってくれた、“高みに立った時こそ、悪魔に気をつけろ”と。僕は愛を入れるための器になりたい。ビーナスとセレナに感謝しています。僕を信じ、家族の物語を託してくれたウィリアムズ一家に感謝します。僕はこれがやりたかった。愛や思いやりを伝える大使になりたいんです。
アカデミーをはじめ、候補者の皆さんにお詫びします。
今はすばらしい瞬間だけど受賞したから泣いてるんじゃない。賞をとることが目的じゃなくて、人々に光をあてる人間でありたいんです。ティム(ティモシー・ホワイト)、トレバー(・ホワイト)、ザック・ベイリン(脚本)、サナイヤ、デミ、アーンジャニュー、ほかキャスト、スタッフ。ビーナス、セレナ、ほかウィリアムズ家の皆さんに。
“芸術は人生の模倣”、僕はまるでクレイジーだ。クレイジーな父親と言われたリチャードと同じだ。愛がクレイジーなことをさせる。母にはいろいろな思いがあって複雑ですが、思いを伝えたい。母は会場に来ないでフィラデルフィアにいます。編み物仲間と(中継を)見ている。母や妻や家族を愛せる男でいたい。時間をとりすぎているね。受賞を光栄に思います。そして、この瞬間に感謝します。ウィリアムズ一家に代わり、感謝を伝えたいと思います。アカデミーがまた呼んでくれることを祈ってます。
■番組情報
『第94回アカデミー賞授賞式』
3月28日(月)後10:00〜(字幕版)
いずれもWOWOW プライムで放送、WOWOW オンデマンドで配信
【出演者】
案内役:ジョン・カビラ、宇垣美里
スペシャルゲスト:斎藤工、 中島健人(Sexy Zone)
スタジオゲスト:河北麻友子、町山智浩(リモート出演)
レッドカーペットリポーター:小西未来
■番組オフィシャルサイト
https://www.wowow.co.jp/extra/academy/
クリス・ロックは、会場にいたウィル・スミスの妻ジェイダ・ピンケット・スミスの髪形をイジる発言をし、そのジョークにウィル・スミスは激昂。ステージ上のクリス・ロックに手を挙げてしまい、「俺の妻の名前を口にするな」と怒鳴った。
授賞式は何事もなかったかのようにそのまま進行。その後、主演男優賞を受賞したウィル・スミスは受賞スピーチで謝罪の言葉も述べた。さらに、涙の理由について「受賞したから涙を流しているわけではありません。私の受賞でアーンジャニュー、サナイヤ、デミらキャスト全員、そしてスタッフ、ビーナス&セリーナ・ウィリアムズ一家全員に光を当てることができたことをを心からうれしく思います」と話した。
受賞対象となった映画『ドリームプラン』で演じた、娘たちをテニス・チャンピオンに育て上げたエキセントリックな父親という役どころにも重ね、「“芸術は人生の模倣”、僕はまるでクレイジーだ。クレイジーな父親と言われたリチャードと同じだ。愛がクレイジーなことをさせる」「母や妻や家族を愛せる男でいたい」と家族への愛と自らの信念を示した。最後に「アカデミーがまた呼んでくれることを祈ってます」と、授賞式のステージで暴力をふるってしまったことを恥じているようでもあった。
『ALI アリ』(2001年)、『幸せのちから』(06年)に続くノミネートで、見事オスカー像を手にしたウィル・スミス。『ドリームプラン』は、自らプロデューサーも務めた作品で、世界最強のテニスプレーヤー姉妹、ビーナス&セリーナ・ウィリアムズの破天荒な実父リチャードの実話を映画化。テニス未経験のリチャードが、2人の娘が生まれる前から独学で作った唯一無二の「計画書=ドリームプラン」と、その計画を信じ続けた父、娘、家族の絆、2人の世界チャンピオン誕生の知られざる秘密を描く。
■ウィル・スミスの受賞スピーチ(※翻訳を修正しました)
リチャード・ウィリアムズは…、彼の家族の猛烈な擁護者(ディフェンダー)でした。僕の人生のこのタイミングで、この瞬間の僕の役割がある。神がこの世界で僕に与えてくれた役割に圧倒されています。
この作品を作るにあたり(母親役の)アーンジャニュー・エリスを守りました。今まで出会った中で最も強く繊細な人のひとりです。そして、サナイヤ・シドニーとデミ・シングルトンのことも守りました。ビーナスとセレナ・ウイリアムズを演じた2人です。
僕は“人を愛せよ”という人生の役割を与えられた。そして“人を守れよ”。“人々の大河となれ”と。僕たちがやっている仕事は悪口を言われたり、変なうわさを立てられても受け入れなきゃならない。この仕事は人から見下されることもあります。それでも笑顔で平気なふりをする。
デンゼル・ワシントン、ありがとう。デンゼルが言ってくれた、“高みに立った時こそ、悪魔に気をつけろ”と。僕は愛を入れるための器になりたい。ビーナスとセレナに感謝しています。僕を信じ、家族の物語を託してくれたウィリアムズ一家に感謝します。僕はこれがやりたかった。愛や思いやりを伝える大使になりたいんです。
アカデミーをはじめ、候補者の皆さんにお詫びします。
今はすばらしい瞬間だけど受賞したから泣いてるんじゃない。賞をとることが目的じゃなくて、人々に光をあてる人間でありたいんです。ティム(ティモシー・ホワイト)、トレバー(・ホワイト)、ザック・ベイリン(脚本)、サナイヤ、デミ、アーンジャニュー、ほかキャスト、スタッフ。ビーナス、セレナ、ほかウィリアムズ家の皆さんに。
“芸術は人生の模倣”、僕はまるでクレイジーだ。クレイジーな父親と言われたリチャードと同じだ。愛がクレイジーなことをさせる。母にはいろいろな思いがあって複雑ですが、思いを伝えたい。母は会場に来ないでフィラデルフィアにいます。編み物仲間と(中継を)見ている。母や妻や家族を愛せる男でいたい。時間をとりすぎているね。受賞を光栄に思います。そして、この瞬間に感謝します。ウィリアムズ一家に代わり、感謝を伝えたいと思います。アカデミーがまた呼んでくれることを祈ってます。
■番組情報
『第94回アカデミー賞授賞式』
3月28日(月)後10:00〜(字幕版)
いずれもWOWOW プライムで放送、WOWOW オンデマンドで配信
【出演者】
案内役:ジョン・カビラ、宇垣美里
スペシャルゲスト:斎藤工、 中島健人(Sexy Zone)
スタジオゲスト:河北麻友子、町山智浩(リモート出演)
レッドカーペットリポーター:小西未来
■番組オフィシャルサイト
https://www.wowow.co.jp/extra/academy/
このニュースの流れをチェック
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- 2. 「第94回アカデミー賞」助演女優賞は『ウエスト・サイド・ストーリー』アリアナ・デボーズ
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- 9. 「第94回アカデミー賞」長編アニメ映画賞『ミラベルと魔法だらけの家』
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2022/03/28