「第94回アカデミー賞」で作品賞、監督賞、脚本賞にノミネートされた、ポール・トーマス・アンダーソン監督の映画『リコリス・ピザ』 (7月1日公開)より日本版予告映像が解禁となった。
トム・クルーズ主演『マグノリア』でベルリン国際映画祭金熊賞(最優秀作品賞)、アダム・サンドラー主演『パンチドランク・ラブ』でカンヌ、ホアキン・フェニックス主演『ザ・マスター』でベネチア、ダニエル・デイ=ルイス主演『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』でベルリンの世界三大映画祭すべてで監督賞を受賞し、常に世界中の映画ファンが新作を心待ちにしている天才監督ポール・トーマス・アンダーソン。
彼の最新作である『リコリス・ピザ』は、1970年代のハリウッド近郊、サンフェルナンド・バレーを舞台に、カメラマンアシスタントのアラナと高校生ゲイリーの恋模様を描いた作品。
主演は三姉妹バンドハイムの三女であるアラナ・ハイムとポール・トーマス・アンダーソン監督の盟友フィリップ・シーモア・ホフマンの息子であるクーパー・ホフマン。ともに本作で鮮烈な映画デビューを飾り、主演女優賞やブレイクスルー賞を総なめに。
さらに、オリジナル脚本の完成度の高さ、細かな脇役に至るまで行き届いた演出も高く評価され、昨年11月の全米公開から現在に至るまで全米の映画賞を席巻。今月13日(現地時間)には英国アカデミー賞脚本賞とクリティクス・チョイス・アワードで最優秀コメディ映画賞を獲得するなど、受賞を重ね続けている。
解禁された日本版予告編は、主人公ふたりの出会いから始まる。年上の女性アラナ(アラナ・ハイム)に一目惚れした高校生ゲイリー(クーパー・ホフマン)が「運命の出会いだ」と告白するも、アラナは「やめてよ」とすげなく受け流す。しかし、少しずつふたりの距離が近づき、共に走り、笑い、反発しあっていく。
「思い通りにならない」とゲイリーを睨みつけるときもあれば、妖艶な流し目でゲイリーを見つめるアラナの姿も。指が少しだけ触れあいそうになるシルエットや「君を忘れるわけない。君も僕を忘れない」と自分の恋心をアラナに伝えるゲイリーの言葉に胸をキュンとさせられる。
映画デビューの主人公たちの周辺にショーン・ペン、トム・ウェイツ、ブラッドリー・クーパーが脇役としてちらっとだけ映り込むのも映画ファンにはたまらない映像となっている。
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2022/03/25