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「悩みは青ヒゲ…」「美麗ギャルの正体はオジサン…?」女装男子たちの“男性ならでは”のコンプレックスとは?

 女性らしい服装やメイクを施して、さまざまな活動に取り組んでいる男性インフルエンサー。中には、容姿に自信のなかった過去の写真と、ガラリと変わった現在の写真を並べてSNSに投稿する人も。驚愕の変化と美麗さでフォロワーを驚かせているが、実はそこには男性ならではの悩みも…? ジェンダーレスな姿で美を追い求める2人の男性に、活動の理由や、過去の自分への想いなどを聞いた。

西園寺美琴さん

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■悩みは青ヒゲとポッコリお腹…でも女装は自己満足でいい「楽しいと思うことを全力で」

 まず一人目は、中学生時代と、現在の姿を並べてTwitterに投稿した西園寺美琴さん。普段は飲食店に勤務し、“普通の男性の格好”で過ごしているそうで、女装をするのはSNSにアップしたり、遊びに行くときくらいだという。

 「女装を始めたのは2020年10月から」だそうだが、もともとメンズメイクにも興味があり、メイクの経験もあったそう。「コンプレックスは青ヒゲと、少しお腹が出ているところですね(笑)。気をつけていることは、容姿だけでなく、仕草も何もかもすべてを女性らしくすること。ごく普通の女性に見えるよう、違和感なく振る舞うことを意識しています」。

 インタビューの中で「女装をするようになり、自分らしく生きられるようになった」とも話してくれた西園寺さん。活動を通して、世の中に伝えたいメッセージとは?

 「女装に興味はあるものの、なかなか行動に移せない方たちもいると思うんですが、仰々しく考えず、気軽に始めても大丈夫だと思います。人前に出て目立つことをしてもいいし、誰にも気づかれないようひっそりやるのもいい。どんなことでも、結局は自己満足でしかないので、自分が楽しいと思えるのなら、それを全力で楽しむべきだと思っています」。

 人生を楽しみつつ、“女装”を通してさまざまな物事に挑戦している彼だが、“男性”としての自分を否定しているわけではないそう。「いまは何事にも楽しく取り組んでいますが、このまま女装一本でやっていくつもりはなくて。女装をしているときも、してないときも、どちらの自分も好きなので、これからもありのままで生きていければと考えています」。

■36歳で性同一性障害と診断…「見た目が男であることへの嫌悪感から女装するように」

井川るいさん

井川るいさん

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 続いて紹介するのは、36歳で女装に目覚めた井川るいさん。続々と美麗な写真を投稿している。「36歳になる年の春、自身に性別違和があることに気づき、クリニックに通うようになったんです。“性同一性障害”と診断されたことで、自身の内面と向き合うようになって。男の身体であることへの嫌悪感から、女装に興味を持つようになったんです」。

 SNSに女装姿を投稿し、多くのフォロワーから支持されるようになった井川さん。そんな中、“素の状態”と女装時の写真を並べて披露した投稿が、反響を呼ぶ結果となった。素の自分を晒すことに迷いや抵抗、葛藤はなかったのだろうか?

 「フォロワーが減るだろうな…という不安はありました。でも、“かわいくなった!”とか、“変化がおもしろい!”といった肯定的な意見もたくさんいただけたので、後悔はないです。SNSだけでなく、リアルでお会いした方からも好評です。女性からもメイクについて褒めていただけるのは純粋に嬉しいですね」。

 さまざまな心の変化があったようだが、30代中盤で気づいた違和感に戸惑いはないのか聞いてみると、「コンプレックスは解消されずに残ったままです。男の身体と女の身体は、本当にぜんぜん違っていて、顔の骨格だけでもあちこちに特徴があるんです。性別違和に気づいた当初から1年間くらいは、毎日鏡を見るたびに大声を出して咽び泣くくらい、病んでいましたね」と明かしてくれた。

 そんな井川さんに、女装をするうえで意識していることを聞いてみた。「“肌質を女性に近づけること”ですね。それと、ムダ毛は全身剃りますし、下着も女性用のものを用意して。歩き方や話し方なども男性らしくならないように気を付けています」。

 細部まで徹底してこだわり、日々、女装のクオリティアップに励んでいるという井川さん。女装が板についてきた今でも、悩みは尽きないという。「年齢との戦いはこれからも続くんだろうなって思います。素の状態だと40歳手前になるまで、いっさい肌の手入れをしてこなかった、ただのおじさんですので(笑)。シワだらけ、脂まみれの肌をいかにして改善していくか?そのための努力や勉強に終わりはないです」。

取材・文/ソムタム田井

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