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奈緒×風間俊介、舞台で4年ぶり共演 サルトルの傑作『恭しき娼婦』に挑む

 女優の奈緒と俳優の風間俊介が共演する舞台『恭しき娼婦』が6月から東京・兵庫・愛知で上演されることが発表された。20世紀を代表する哲学者ジャン=ポール・サルトルの傑作戯曲に演出家・栗山民也とのタッグで挑む。

舞台『恭しき娼婦』の出演が決定した(左から)風間俊介、奈緒

舞台『恭しき娼婦』の出演が決定した(左から)風間俊介、奈緒

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 「実存主義」をけん引した哲学者として世界に大きな影響を与えただけでなく、小説や映画脚本の執筆にも取り組み、劇作家としても数々の戯曲を世に残したサルトル。中でも、1946年に発表された『恭しき娼婦』は、非情な世界における人間の“権利”“尊厳”そして“自由”といった、いつの世も人類が向き合う問題に正面から取り組み、最も完成度が高いと評されている。

 舞台はアメリカ南部。冤(えん)罪を被せられて逃走する黒人青年をかくまう娼婦リズィー。だが、その街の権力者の息子であるフレッドはリズィーに虚偽の証言をさせようと、その黒人青年と由緒ある家系の白人の男どちらを救うか選べと迫る。街全体で黒人が犯人と決めつける状況の中で、リズィーが下した決断は…

 奈緒が演じるのは、物語を大きく動かす重要な決断を迫られることになる娼婦のリズィー。そして、街の権力者の息子でリズィーに虚偽の証言を迫る白人のフレッドを演じるのが風間。実力派二人が、18年放送のドラマ『サバイバル・ウェディング』(NTV)以来となる共演で、人間の深層心理を炙り出す意欲作に挑む。

 さらに、冤罪を被せられ逃走している黒人役で野坂弘、ジョン役などで椎名一浩、ジェイムズ役などで小谷俊輔、フレッドの父で街の権力者である上院議員役で金子由之と、演技力に定評のあるキャストが集結している。

 東京公演が紀伊国屋ホールで6月4日から19日、兵庫公演が兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールで6月25日から26日、愛知公演が6月30日に日本特殊陶業市民会館ビレッジホールで行われる。

【奈緒・コメント】
出演のお話をいただき、自分にとっても本当に大きな挑戦になるなと思いました。自分にはまだ早いのではないか、という気持ちもあったのですが、栗山さんともいつかはご一緒させて頂きたいと思っていましたし、決まったからには一生懸命お稽古を重ねて、成長できるようにがんばりたいと思います。
この作品は、登場人物がそれぞれの決断をしていく中で、正義とは、人が持つ権利とは、ということを考えさせられますし、自分の信念や曲げたくないものを貫いて生きていくことの難しさを感じることになると思います。ただ、そこには絶対に希望が残ってほしいと感じましたし、現代の状況に置き換えて、これからも皆で手を取り合って戦っていこうという強い気持ちを伝えられる舞台にもなっていると思います。ぜひ劇場でご覧ください。お待ちしています。

【風間俊介・コメント】
不条理なことが多い今の世の中で、こういった楽しいだけではない色々な困難に立ち向かう物語を、栗山さん、奈緒さんはじめ、このメンバーと一緒に創れることを嬉しく思います。栗山さんの作品は以前から拝見していますが、毎回、根幹、真理のようなものが炙り出されていくような、楽しかっただけで終わらない、帰り道に自問自答するような作品だなと思っていました。今回も、過去の時代を振り返りながら今の時代を見て、これからの未来を考えるような作品を創っていけるだろうと楽しみにしています。演劇を上演することも、観に行くことも、難しいと感じるこの世の中で、それでもこの作品に興味を持ち、観たいと思ってくださり、足を運んでいただけることに感謝して、良い作品をお届けすることを胸を張って約束したいと思います。ぜひ劇場にお越しください。
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